NJPW 40th anniversary DESTRUCTION
- 日時
- 2012年9月23日(日) 15:00開場 16:00開始
- 会場
- 兵庫・神戸ワールド記念ホール
- 観衆
- 8,000人(超満員)
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第9試合 60分1本勝負
IWGPヘビー級選手権試合- (第58代王者)
- (挑戦者/プロレスリング・ノア)
※王者・棚橋が3度目の防衛に成功レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
序盤、棚橋がロープ付近でクリーンブレイクすると、丸藤がショートレンジフロントハイキックを連発。怒った棚橋が張り手で報復し、エルボー合戦が勃発。そこから丸藤がランニングフロントハイキックを繰り出すと、棚橋はダブルスレッジハンマーでやり返した。
その後、棚橋が丸藤のリープフロッグをドロップキックで迎撃し、場外へ追いやる。そして、ボディスラム4連発で追撃すると、自ら場外へ飛び出し、丸藤の膝を鉄柱へ叩きつけた。
続いて棚橋は、鉄柵攻撃で追い討ち。しかし丸藤は、エプロンに立った棚橋の膝裏にドロップキックをお見舞い。さらに、ニークラッシャーで棚橋の膝をエプロンへ叩きつける。
リングに戻った丸藤は、レッグロック、膝へのギロチンドロップ、膝へのネックスクリュー、足4の字固めなどで棚橋の膝に集中攻撃。続いて、自分の両脚で棚橋の両脚をロックしてジャンプ。両膝をマットへ激突させた。
劣勢となった棚橋は、串刺し攻撃をダブルキックで回避して突破口を開き、チョップ連射、フライングフォーアーム、膝への低空ドロップキック、ドラゴンスクリューと猛攻。そして、場外の丸藤に対し、コーナー最上段からボディアタック式ハイフライフローを食らわせる。
リングに戻った棚橋は、スリングブレイドを敢行。しかし、丸藤が受け止め、トップロープの反動を利用してバックドロップ。さらに、ドラゴンスクリューをやり返すと、変型三角絞め、サソリ固め、クロス式STFと畳み掛ける。
ここからエルボー合戦となり、棚橋が左右のエルボーを連打。さらに、追走式ラリアットをかわし、スリングブレイド、グラウンドドラゴンスクリュー2連発、テキサスクローバーホールド、ダルマ式ジャーマンスープレックスホールド、TWELVE SIXに繋げる。
そして、棚橋はハイフライフローを繰り出すが、丸藤が下からのドロップキックで迎撃。これで場外戦となり、丸藤が場外からジャンプしてロープでリバウンドし、フライングラリアットで追撃。
棚橋がカウント19でリングに戻ると、丸藤は反対側のコーナーからミサイルキックを浴びせる。続いて、串刺しジャンピングエルボーから不知火を狙う。これを棚橋が回避すると、丸藤はローリングソバット、パンチ、トラースキック。さらに、ポールシフトの体勢に入るが、棚橋が反対に持ち上げてボディをトップロープへ打ちつける。そして、その場飛びフットスタンプで追撃。
ここで棚橋はもう1度ハイフライフローを繰り出すが、丸藤がかわして自爆させ、トラースキックからブレーンバスター。これを棚橋が着地すると、トラースキックから不知火をさく裂させるが、カウントは2。
勝利を確信した丸藤は、ベルトを腰に巻く仕草からタイガーフロウジョンを狙う。しかし、棚橋がこらえ、キックをかわしてその場飛びスリングブレイド。
続いて棚橋は、ジャーマンスープレックスを繰り出すが、丸藤がバク宙で着地。それでも棚橋はドラゴンスープレックスに行くが、これも丸藤が着地してトラースキックを発射。だが、棚橋が受け止め、今度こそドラゴンスープレックスホールド。そして最後は、ハイフライフロー1発で勝負を決めた。
試合後、2人は至近距離で言葉を掛け合い、拳を突き合わせて互いの健闘を称えた。
COMMENT
——丸藤選手を倒してのビールの味は?
棚橋「ああ…。試合前、スゲーいつもの試合とは違う感覚でいたから。誰かな? なんかドームで武藤さんとやったときの感覚と近いかな? というのも、天才って呼ばれる人間は予想以上の身体能力で攻めてくるから。俺は天才じゃないから。ただ、チャンピオンだからね。そこであきらめなかった人間の代表です、ハイ。あのG1の負けは、ホントに誰のせいでもなくて。俺のせいだから、責任は自分にあるとわかれば、解決策も見えてくるし。そう考えたら、メキシコでも敗戦のおかげで、濃い時間をすごせました」
——新しい棚橋弘至が始まる?
棚橋「もっと進化しないとね。今日、感じたよ。下の世代の突き上げもあるし。防衛期間も長いから。やっぱ、俺自身が変わっていくしかないね。ヒザ攻撃? どうしてもヒザを攻められると、ふんばりがきかなくなるし、スピードも落ちる。でも、ヒザのケガは慣れっこだから。じん帯切れても試合やってたから。」
——何度やられても、立ち上がっていく心を突き動かすものは?
棚橋「愛です! それは……新日本プロレスを愛する心です。これは、リング上で言いたかったなぁ〜(笑)」
——鈴木みのるの暴言に関しては?
棚橋「チャンピオンだから、言っていいことがあると思うんだよ。なんて言ってたっけ? プロレスごっこ? 辛いこと言おうか? ……アンタはプロレスごっこもできてないよ? アメリカ行って、メキシコ行って、いろんな選手観てきたけど、イチから受身の練習をしたほうがいいんじゃない? 黙らせますよ!」
——そのどんなプロレスを見せる?
棚橋「とにかく黙らすだけ! ぐうの音も出ないくらいに。すみません、棚橋さん、参りましたって感じで」
——PPVのファンに向けて?
棚橋「もしかしていまも生中継だった?(笑)。決めた! もっと、進化するから! とおいうことで、みなさん愛してま〜〜す!」
丸藤「負けちまった。ひとまず、俺の中での棚橋の評価が。しつこく目指す場所はやっぱGHCだし。ま、でも、昔のはナシとして、棚橋、1勝1敗だろ。いつかどこかでやって、その時必ず勝ちます」