NJPW 40th anniversary DESTRUCTION
- 日時
- 2012年9月23日(日) 15:00開場 16:00開始
- 会場
- 兵庫・神戸ワールド記念ホール
- 観衆
- 8,000人(超満員)
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第7試合 60分1本勝負
IWGPジュニアヘビー級選手権試合- (第64代王者/DDTプロレスリング)
- (挑戦者)
※飯伏が2度目の防衛に成功レフェリー|マーティー浅見
MATCH REPORT
飯伏がミドルキックを連射すると、田口は低空ドロップキックでお返し。そして、腕固めから変型腕固めに移行する。
すると、飯伏がフランケンシュタイナーを狙うが、田口が受け止めて高角度の逆エビ固め。さらに、マフラーホールドに繋げた。
苦しくなった飯伏は、カウンタードロップキックで流れを引き戻し、場外の田口めがけてコーナー最上段からムーンサルトアタック。リングに戻ると、ミサイルキック、ローリングソバット、ミドルキック、その場飛びシューティングスタープレスと畳み掛ける。
しかし田口は、エプロンからセカンドロープを利用した卍固めという奇襲を仕掛け、ミサイルキックで飯伏を場外へ追いやる。そして、ノータッチトペコンヒーロで追撃。
田口の攻撃は続き、スリーアミーゴからどどんの体勢に入る。これを飯伏が阻止すると、田口はコタローフェースクラッシャー。そして、飯伏のミドルキックを受けても、すぐさま延髄斬りで返す。だが、直後に飯伏がオーバーヘッドキックをお見舞い。
その後、張り手の応酬になり、そこから飯伏が打撃ラッシュ、高速ジャーマンスープレックスホールド。さらに、パワースラム、ムーンサルトプレスに繋げる。
続いて飯伏は雪崩式攻撃を狙うが、田口が激しく抵抗。すると飯伏は、バク転&後転でリングに着地し、ロンダートでジャンプ。しかし、田口が背後からドロップキックで迎撃し、前落とし、タイガースープレックスホールド。
次に田口は、雪崩式攻撃を狙うが、飯伏が転落させてフェニックススプラッシュ。これを田口が回避すると、その動きを読んだ飯伏が体を回転させて安全に着地。そこからローリングソバット、ハイキックをヒットさせる。
続いて飯伏はパワーボムを仕掛けるが、田口がウラカン・ラナで投げ飛ばし、ラリアットを浴びせる。その後、両者のラリアットが2度相打ちとなり、飯伏が3発目のラリアットで田口をなぎ倒す。そして最後は、フェニックススプラッシュで田口を下した。
試合後、ロウ・キーが登場し、「イブシ、コングラチュレーション! ……デモ、オマエガキライダ! タグチ、KUSHIDA、オレハアイツラトハチガウ! ロウ・キー・イズ・ネクストチャレンジャー! ドウシテ? セカイノセンシデスカラ!!」とマイクアピール。
これに対して飯伏は、「オイ、ロウ・キー! このベルトは俺のだ(キッパリ)。いつでもやってやるよ」と返答し、静かな闘志を燃やした。
COMMENT
——田口選手のジュニアベルトへの気持ちを感じた?
飯伏「ハイ。それは最初っから。ただ、僕もまだまだ負けられないんで。一生持っていたいんで。やっぱり、自分の団体のベルトもそうですけど、これを獲るためにやってきた部分もあると思うんで。ただ、絶対に手放したくないすね」
——名乗りを上げたロウ・キーの挑戦に関しては?
飯伏「いつでもどこでも。やりますよ。怖かったんですけど、克服したんで、大丈夫です。顔は慣れて、声だけだったんですけど、そこも克服したんで。何回もYouTubeとビデオで観て、乗り越えました。次勝ったら、2連勝ですか? いいですね。野望に近づいて、いい感じです」
田口「最後、相討ちからね、打たれて、フェニックスを誘ったところまでは、読み通り。あそこで後はヒザを折りたたんで、剣山一発食らわせて、どどんからどどんスズスロウンに、これで決まるはずだったんだけど。足を動かそうと思ったら、動かなかった。ゆえに、フェニックス食らってしまって、終わり。意識はしっかりあるんだけど、足が動かなかった。ラリアットが強烈だったかもしれない。意識は足を動かそうとしたけど、動かなかった。こんなことは、今までで初めてだ。向かい合って、飯伏選手は、体が一回り、前より大きくなってるような気がしたんでね、パワーアップして、そのせいかどうかわからないけど、自分の力が足りなかったから、最後は足が動かなかった。敗因がね、これだけハッキリしてると、次に繋がりますけど、今日はね、絶対的に勝利が求められてる試合ですから。次に繋がるとまで、そんなこと言う試合じゃないですけど、勝てなかったから。勝てなかったのはなにか、ハッキリしてるから、自分の力のなさを実感しました。チャンピオンの座をしっかりわからされた試合でした。最後、動かなかったのは何なのか、それを求めるところから、何なのかを探すところから、また僕のプロレス人生の始まりですね、これが。ゼロからではなくてイチから。人生もプロレスも、山あり谷ありで、難しいからこそ、やる価値、生きてる価値があるんだと思います。ま、足りませんでした」