1・4ドームで行われるNEVER戦を控え、王者・柴田と挑戦者・後藤が最終前哨戦で激突。
先発した柴田と後藤が緊迫感のある攻防を展開したのち、タイガーと邪道が対峙。タイガーがローリングソバットをクリーンヒットさせるも、邪道がタイガーを場外へ追い込んで鉄柵攻撃。
これでタイガーは孤立してしまい、邪道が逆水平チョップ連射、後藤がローキック、チンロック、邪道がパントキック、後藤がラリアットなどで波状攻撃を浴びせる。
その後もタイガーはローンバトルが続くが、後藤が放ったランニングエルボーを邪道へ誤爆させ、タイガードライバーで後藤へ報復。それでも後藤が立ち上がって控えの柴田に襲い掛かるが、スリーパーホールドで捕獲されてしまう。そして、柴田が後藤を突き飛ばすと、タイガーがカウンターハイキックでダウンさせた。
これでようやく柴田の出番となり、後藤に追走式串刺しフロントハイキック、エルボー連打。さらに、乱入した邪道をエルボースマッシュとエルボーで蹴散らすと、邪道と後藤に串刺しフロントハイキック、串刺し低空ドロップキックをお見舞い。
柴田の攻勢は続き、フロントネックチャンスリーで後藤に追撃。それでも後藤はカウンタースリーパーを狙うが、柴田が切り返して反対にスリーパーを極める。そして、グラウンドへ持ち込んで胴締め式で絞るも、邪道がカット。
すると柴田はフロントハイキックを浴びせるが、後藤がラリアット、カウンター牛殺しで報復。これで邪道が登場し、グリーンキラーで柴田に追い討ち。
続いて邪道はビューティフルパントキックを放つが、柴田が回避し、直後にタイガーがドロップキック。すると、後藤がラリアットでタイガーを吹き飛ばすが、柴田が武者返しで排除。さらに柴田はフロントハイキック、エルボー、スリーパーホールドで邪道に追撃し、最後はPKでとどめを刺した。
試合後、柴田はリング上でNEVERベルトを掲げ、リング下の後藤を睨みつけた。
タイガー「2016年の試合が、今日で最後。お客さんも盛り上がってくれて、本当に感謝します。ありがとうございました。僕としては、本当に、溜まってるものもいっぱいあったりしますけども、とにかく自分は自分の試合をするだけですから。タイガーマスクとして試合をするだけで。いろんなことありますけど、僕は僕として、お客さんも僕を応援してくれると思ってますから。ありがとうございました」
柴田「(ベルトを2本床に置き)なにか質問は?」
――今日で前哨戦は終わり、あとは東京ドームを待つのみとなりましたが?
柴田「そうだね。何かほかにやることでもあれば、今年最後の試合が、今日ですよね。今年一年は、ほんとに濃い一年でしたね。だから、あんな中途半端なヤツと、同じくくりにされて、困るんだよ。やってきたこと、同じじゃないから。後藤の言ってる“完全復活”ってなんだろう? 俺と試合して、完全復活って言ってるけど、いつアイツがピークだったのか、俺わかんないよ。ずっとあんな調子じゃない? 迷走することだけはブレない。それが、後藤洋央紀だろ。常に迷走して、常に言ってることが、やってることが、意味不明っつうか、つじつまが合ってないっていうか。俺、ツッコみたいね。ツッコみどころが満載だから。ツッコむとこしかねぇよ。聞きたいね、後藤洋央紀に。お前の完全復活のベストな状態っていつの話だよ。俺、知らねぇよ。ずっと、あの調子だと思うんだけど。だから、どこに行っても、2番手、3番手なんじゃないの? 誰も言わないから、俺言ってやるんだけど、だからじゃねぇの。『今年一年、今まで苦悩したものを、すべて俺にぶつける』とかって言っときながら、『今、プロレス楽しいか?』って聞いたら、『楽しい』って答えてんじゃねぇかよ。もうなんか、投げたボールが、そのまま返ってきてる気が、まったくしないね。言葉のキャッチボールができない。あとは、試合でぶつかり合うだけかな」
――そんな後藤選手を相手に、どんな闘いを見せたいですか?
柴田「アイツと試合すれば、熱いモノが生まれるっていうのは、わかってんだよ。それは仕方ないことなんだよ。熱くなるのは仕方ないんだよ。だけど、今までと違うモノ。今年は、違う道を、違う方向を進んできて、今交わってるんで、やってみないとわからないっていうのはあるけど、アイツの何が変わったのか、教えていただきたいもんだね。コスチュームと軍団変わって。軍団も変わったら、次の日から今まで抗争してたのなかったかのように、仲良こよしじゃねぇかよ。ふざけんなよ。別に、悪いとは言わないけど、ふざけんなよと。俺は教えてほしいね。何が楽しいとか、答えなんか出てくるような気はしないけど、とにかく闘うしかない。ドームで闘うしかない。以上! ありがとうございました!」
後藤「アイツとは今年、歩んできた道も、出した結果も、まったく違うかもしれないけど、どっちが正解なんて、答えはないわけで。俺は俺の信じた道を、来年も、必ず進んでいきますよ。2016年、ありがとうございました」
※邪道はノーコメント