永田裕志デビュー20周年記念興行 Blue Justice Ⅳ 〜青義凱旋〜

日時
2012年9月9日(日)   16:00開場 17:00開始
会場
千葉・東金アリーナ
観衆
2,250人(超満員札止め)

第6試合 30分1本勝負
永田裕志デビュー20周年記念試合

VS

  • 秋山 準

  • オカダ・カズチカ

境界線

レフェリー|レッドシューズ海野

MATCH REPORT

 永田のデビュー20周年を飾るスペシャルマッチに、プロレスリング・ノアの秋山準、DRAGON GATEの望月成晃が登場。
 リングサイドには、永田の師匠にあたる馳浩、新日本プロレス時代の盟友である藤田和之が着席し、この一戦を見守った。

 試合開始前、「永田」コールをかき消すようにして高橋がマイクアピールを敢行し、永田を激しく挑発。
 
高橋「永田さん! デビュー20周年、おめでとうございま〜〜す! 20周年ってことはよ、そろそろ引退か? つうかよ! 下も詰まってるんだからよ、さっさと引退してくれよ、永田さんよ!!(※大ブーイング) それに比べて、俺たち見てよ? 若くて、あのDRAGON GATEにも負けないくらいのイケメン3人組だろ、な! (※望月に)なあ、モッチー? (※望月の反応を見て)なに笑ってんだよ、オイ! いまからよ、もうすぐ賞味期限の切れちまうレスラー3人と、いま現在、このプロレス業界のトップを突っ走ってるレスラー3人とのよ! レベルの違いをよ!! 見せてやるよ! (※永田に急接近して)……これマジ!」
 
 そこから永田とオカダが先発し、場内が「永田」コールに包まれる。手四つの力比べでオカダが押し込むと、永田がこん身の力で巻き返す。その後、激しいエルボー合戦を挟み、両者がお互いに追撃をかわした。
 秋山対中邑の場面。ロープ付近の攻防となり、中邑がおもいきり脱力してクリーンブレイク。すると、直後の似たような場面で、秋山が中邑の動きを真似た。
 望月対高橋の場面。望月が強烈なキックで押し込み、永田とのダブルローキック、ダブルミドルキックに繋げる。そして、再び永田が試合権利を得ると、大「永田」コールが起きる。
 ところが、激しい場外戦が勃発して戦況が一変。中邑組が永田を孤立させ、集中攻撃を開始する。永田は、中邑のジャンピングニーアタック、オカダの低空ランニングフロントキック、高橋の顔面攻撃などを浴び続け、大ピンチに陥ってしまう。
 しかし永田は、中邑のボマイェを阻止すると、カウンターキチンシンクをお見舞い。ようやくタッチを受けた望月は、ミサイルキックで中邑に追撃し、ミドルキックでオカダと高橋を蹴散らす。そして、中邑にはミドルキック連射、串刺しフロントハイキック、ランニングローキックを見舞う。
 対する中邑は、フェイント式のニールキックで反撃。すると、望月がカウンターかかと落としでやり返し、フェイントからのハイキック、ランニングローキック、ローリングソバットに繋げた。
 秋山対中邑となり、秋山が串刺しジャンピングニーアタック。しかし、中邑がランニングニーアタックをかわし、リバースパワースラムで逆襲。そして、ボマイェを狙うものの、秋山がかわしてエクスプロイダー。だが、中邑もすぐに強烈な飛び蹴りでやり返した。
 永田対オカダの場面。永田がミドルキック連射、串刺しフロントハイキック。しかし、次のエクスプロイダーはオカダが阻止して、エルボースマッシュを連発。そして、ショートレンジフロントハイキック、リバースネックブリーカー、ボディスラム、ダイビングエルボードロップと畳み掛ける。
 ここでオカダはレインメーカーに行くが、永田が回避して腕固め。すると、秋山が腕固めで高橋、望月がアンクルホールドで中邑を分断し、永田が白目をむいてオカダにギブアップを迫る。さらに永田は、延髄斬りからバックドロップを狙うも、回避したオカダがカウンタードロップキックで逆転。
 永田対高橋の場面。高橋が、インカレスラム、ジャーマンスープレックスホールド。さらに、東京ピンプスの体勢に入るが、永田がバックスープレックスで投げ捨てる。
 ここで両者は、カウンターフロントハイキックを打ち合い、その直後に永田がカウンターフロントスープレックス。そして、タイナーで追撃すると、望月が三角蹴り、秋山が串刺しジャンピングニーアタックで続く。さらに、永田が垂直落下式ブレーンバスター、強烈な張り手を繰り出し、最後はバックドロップホールドで勝利を収めた。

COMMENT

永田「ありがとうございました! ありがとうございました……と言ってますけど、やっぱり(相手は)強いっすね? 一発一発が凄く効いたな、と。やはり、確実に時は流れてますね。ただ、プロレス業界が移ろっていく中で、自分自身の時計は止まっていない、とアピールするのがいいじゃないのかな、と。その中で、ただ『若いモンには負けない』と踏ん張るだけではなく、自分自身を見つめて、成長していく。この歳になってもさまざまな変化が起きてきますし、俺はまだ現在進行形だなと」
——今日のチームは?
永田「いや、僕がカタくなっていたぶん、望月選手と秋山選手が盛り上げてくれたというか。コーナーで動きを見てると、『何クソ!』と思う部分も多かったし、組んでよかったし、俺ももっとピシッとしなければと、刺激をもらいました」
秋山「やっぱり、大会が成功し、無事に終わって、それが一番うれしいですね。おたがい20周年だし、僕もまだまだ負けられないんで。永田選手に元気をもらうことも多いですし、また負けないようがんばります」
——今回、最初に秋山選手の名前が上がったそうですが。
秋山「20周年じゃなくても、いつも永田裕志という名前は気になるし、がんばっていればヨーシという気持ちになりますから」
望月「本来なら、今日は、体格的にも自分が先兵役を買って出て、自分が受けて、永田さん、秋山さんにつなぐっていう試合をイメージしてたんですけど、永田さんがガンガン行っていただいて。若いっていうのは攻撃だけじゃなく、永田さんの受けの強さも今日は見せてもらいましたね。逆にラクをさせていただいたような感じで(笑)。ホント、勉強させてもらいました。……あとは裕二郎! 自称・モテるとか言ってましたけど、じゃあDRAGON GATEに来てみろと! そんなに言うんなら、ウチの女性ファンの前に出して、証明してやりますよ。カードは空けておきますよ。来るかはわからないけど(笑」
永田「いや〜、でも一発一発がキツかったですね。オカダなんかは、帰ってきて初めてまともにやりましたから。ただ、たしかに成長している部分と……いろんな部分で見定めされたんでね(ニヤリ)。これからが楽しみですよ。あと、中邑はいままで以上に余裕を感じましたね」
——高橋裕二郎選手はかつて付き人で……。
永田「それを言ったら、今日の3人、みんな付き人ですよ! ええ。付き人に殴られたりするのは、もう慣れっこなんで(笑)。裕二郎もそういう部分では、まだまだ経験が必要だなと。望月選手の発言は重みがありますよ」
秋山「僕は、オカダ選手とはあまり接触はありませんでしたけど、中邑選手とはやっていて、楽しいですね?(ニヤリ)。クニャクニャしてるけど、今日は頭をグリグリしてやりましたよ」
——望月選手は、オカダ選手とルーツが一緒というか。
望月「そうですね。たしかにそういう過去はありますし、練習生の頃に、みかけたことはありましたけど、新日本プロレスでトップに上りつめた選手なんで。僕は今年の『G1』覇者として向かっていきましたし、先輩面するつもりもないんで。また機会があれば」
——中西学選手、藤田和之選手、馳浩さんもいらっしゃいました。
永田「ええ。中西さんはね、凄く努力しているんですよ、復帰に向けて。やっぱり、解説じゃなく、早くリングに戻ってきてほしいなと。藤田選手は、20年の中で、かけがいのない仲間がドンドン去っていっちゃったんですよ。それは仕方ないですけど、こういう記念大会に忙しい中、顔を出してくれた。そこはホントに感謝です。心から、ありがとうございましたとリング上から言えましたね。彼の男気ってのを感じました。馳先生は、20年の中で、どこかでお説教じゃないですけど、厳しく言ってほしいという気持ちもある中で、ホントは一言言ってほしかったんですけど、あの人が口を開くと、業界を騒がせてしまうこともあるんで(笑)。でも、金沢から駆けつけてくれて。馳先生、藤田くん、中西さん、みんなに感謝ですね。……20年経って、悪あがきしているのは承知してます。もう少し悪あがきさせてください、元気なうちは。みなさんに見てもらえるうちは、けして損はさせないですから。秋山選手や望月選手の活躍に刺激を受けて、僕自身もまだまだ走っていきたいと思います!」
 
※ゲストとして来場した藤田和之選手のコメント
「素晴らしい20周年でしたね。(新日本プロレスは)小さい事を積み重ねて、今勢いがありますからね。他の団体も見習ったほうがいいんじゃないですか?(笑)。チームJAPAN? 僕の体が動くうちならいつでも馳せ参じますよ(笑)」

中邑「オイ!笑わせんなよ!笑わせんな!なにがSODだ?なにがアンチエイジングだオイ?ルイボスティか?サメ軟骨か?どんだけオマエら、オラル値が高けーんだよ!」
オカダ「これ(東京ドーム大会)は新日本の選手だけか、メイン、出れんの?いつでもいいぞ、俺の首狙って来ても。ただな、悪い!他団体、新日本とレベル違うわ。ゴメン!新日本ともレベル違って、俺ともレベル違う。わかるか?本物だよ。レインメーカーだよ」
外道「話にならねぇな、それじゃ」
オカダ「ならないッス」
外道「レインメーカー以外のよ、出てもらっても困るんだよ!わかるかオイ?東京ドームにカネの雨が降らねぇんだよ」
 
 
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