前日の後楽園ホール大会で、IWGP Jr.ヘビー級王座挑戦を同時にアピールした田口とロウ・キーが、8人タッグマッチで激突。
その田口とロウ・キーの先発で試合が始まり、ロウ・キーの不意打ちを読んだ田口が腰振りアピール。しかし、ロウ・キーがすぐにショルダータックルでやり返す。そして、トップロープ越しの腕ひしぎ逆十字固めで、田口の動きを止めた。
ドラダ対アベルノの場面。ドラダが、ハンドスプリングとバク宙でアベルノを惑わせ、特設ステージ上へ飛び出す。そして、トップロープを飛び越えてヘッドシザースホイップを繰り出し、アベルノを場外へ追いやる。さらに、ハンドスプリング式のトペフェイントで場内を沸かせた。
シェリー対コズロフの場面。シェリーのロープワークをロメロが妨害し、コズロフがコサックダンスキックを敢行。これをきっかけにシェリーの動きが止まり、長時間のローンバトルを強いられる展開となる。
その後、ロメロとコズロフがリングへ入り、ロメロがシェリーに連続串刺しラリアットをお見舞い。すると、自分の出番のないコズロフが怒り、ロメロと激しい言い争いになる。それでも2人は気を取り直して笑顔で抱き合うが、直後にシェリーが両腕ラリアットで逆襲。ようやく自軍コーナーへ生還した。
タッチを受けたKUSHIDAは、その場飛びムーンサルトプレスでコズロフとロメロを同時に押し潰し、アベルノのジャンピングボディプレスを2人へ誤爆させる。そして、コーナー最上段からムーンサルトプレスに行き、コズロフの回避行動を読んで足から着地する。
次にKUSHIDAはハンドスプリングエルボーを繰り出すが、コズロフが受け止め、コントラクトキラーの体勢に入る。ここはシェリーがロメロの攻撃を妨害するも、コズロフが遠心力を利用したスピンキックでKUSHIDAに逆襲。
ドラダ対アベルノの場面。ドラダがヘッドシザースホイップでアベルノを場外へ落とし、コーナー最上段からムーンサルトアタック。ここで両軍の選手が次々とリングに飛び込んでは消えて行き、ドラダとアベルノの一騎打ちという展開になる。
そして、ドラダがスワンダイブ攻撃を狙うが、アベルノが受け止めてジャンピングパワーボムで反撃。しかし、ドラダがトップロープの反動を利用した高角度前方回転エビ固めを鮮やかに決め、逆転勝利を収めた。
試合後、ドラダがコズロフのロシア帽を奪い、コサックダンスを披露した。
KUSHIDA「昨日、(IWGP Jr.)タイトルマッチが終わって、急に気持ちは切り替わらないですけども、隣にアレックス・シェリーという素晴らしい選手がいるだけで、心強いというか。シェリーとは、俺がカナダに1人で行った時に、なんのバックボーンもない、新日本プロレスでもなかった僕に、彼はすごく優しくしてくれたんですよね。いろんなことを教えてくれたし。だから、彼がこうして新日本プロレスに上がってくれるという、また運命を感じますね。どうぞ」
シェリー「ありがとう。悪いことが起こった。クローズアップできる?(と言って前歯が欠けた部分を見せる)」
KUSHIDA「(英語で)今日、キミの歯が欠けたことは、初めてのタッグチームの記念だね」
シェリー「歯は欠けちゃったけど、タッグリーグに出られそうだと思ったね」
KUSHIDA「イエス! 今シリーズ、ずっとタッグ組んでいくんで、この先に何があるのかわからないけど、とにかく楽しみでッス!」
シェリー「サンキュー、バディ!」
田口「昨日、(IWGP Jr.)挑戦に名乗り出て、ロウ・キーとああいうことになって。やっぱりベルトを獲るというのは、そう一筋縄ではいかないっていうか、簡単に挑戦できてもしょうがないし。ロウ・キーと決定戦でもいいし。そのまますんなり、先に名乗りをあげたから、それを受け入れてもらえるなら、受け入れてもらうもよし。どういう判定が下るかわからないですけど、どういう判定が出たとしても、新日Jr.から失われてる、象徴であるベルトを、取り返さないわけにいかないですから。誰が取り返すって言ったら、僕が取り返すしかないです。飯伏(幸太)選手には去年、『(BEST OF THE)SUPER Jr..』決勝、それから8月のチャンピオンシップも負けてますんで、その借りを返さないといけないし。なによりあの新日Jr.の象徴であるベルト、あれは俺の愛ですから。愛の象徴ですから。愛を取り戻すんですよ。愛を取り戻せ。取り返しますから。絶対取り返します!」
※ドラダはノーコメント
ロウ・キー「たった1勝だ、そうだろ? ドラダ。たった1勝だ。どうってことはない。だから、今度の神戸で、ロッキー・ロメロ、アレックス・コズロフのフォーエバーフーリガンズは、IWGP Jr.タッグ王座を防衛する。俺たちはCHAOSだ。アベルノは新日本プロレスのプロレスに慣れてくるだろう。なぜなら彼もCHAOSだからだ。イブシ、昨夜、俺はシンプルな言葉で話した。だけどオマエはすぐ忘れてしまう。俺はオマエを叩きのめして、瀕死の状態にする。おめでとう。オマエはチャンピオンだ。でも、長くそのままいられると思うな。俺はオマエに『俺はリマッチをしたい』と言った。俺を信じろ。イブシ、時間が迫っている。まるでプリンス・デヴィットの時と一緒だ。俺はIWGP Jr.ヘビーのチャンピオンシップに勝って、ベルトを取り戻す。(日本語で)ドウシテ? セカイノセンシデスカラ!」
コズロフ「ロッキー! 質問があるんだ。なんでアレックス・シェリーとKUSHIDAが一緒になってるんだ? 何があったんだ?」
ロメロ「知らないな」
コズロフ「アイツら、このベルトに挑戦しようとしてるのか? IWGP Jr.タッグタイトルに?」
ロメロ「誰が次に来ても関係ない」
コズロフ「ああ、どうってことないな」
ロメロ「次は誰だ?」
コズロフ「誰だ? 誰も名乗りを上げないのか? たとえライガー・タイガーが挑戦すると言ってきても、俺たちは絶対にこのベルトを失うことはない!」
ロメロ「なぜなら俺たちは、フォーエバーフーリガンズだからだ。敢えて言うなら“ザ・チャンピオンズ”だ! フォーエバー! フォーエバー」
コズロフ「オー、イエス!」
※アベルノはノーコメント