『WORLD TAG LEAGUE 2016』最終戦の宮城・セキスイハイムスーパーアリーナ大会。『WORLD TAG』優勝決定戦と1月4日（水）東京ドーム大会の前哨戦、さらには『WORLD TAG』スペシャルマッチがラインナップされた。

　第1試合には、ライガー＆タイガーのレジェンドマスクマンコンビが登場。対するは、地元・宮城県岩沼市出身の田口と、フィンレーのコンビ。

　ライガー対田口で試合が始まり、田口がリープフロッグからジャンピングヒップアタック。これでライガーが場外に落ちると、ロープのあいだから尻を出すフェイントで場内を沸かせる。その直後、田口はプランチャを繰り出すが、ライガーが回避してリングへ戻り、ハンドスプリング式トペフェイントで対抗した。
　タイガー対フィンレーの場面。フィンレーがコーナー最上段へのぼるも、タイガーがデッドリードライブで投げ捨て、強烈なローリングソバットを浴びせる。さらに、場外でタイガーがフィンレーを押さえつけ、ライガーがスライディングキックをお見舞い。
　これでライガー組のペースとなり、ライガーがロメロスペシャル、変型カベルナリアなどでフィンレーに追撃。さらに、タイガーがダブルアームスープレックス、タイガー＆ライガーがダブルショルダータックルに繋ぐ。
　しかしフィンレーは、カウンタードロップキックでタイガーに逆襲。ようやくタッチを受けた田口は、タイガーとライガーをジャンピングヒップアタックでなぎ倒し、2人へランニングヒップアタックを連発。
　ここで田口はギタるが、ライガー＆タイガーが尻にダブル低空ドロップキックをお見舞い。だが、田口は開脚式ドロップキックで2人を吹き飛ばし、タイガーにダイビングヒップアタックで追撃。
　続いて田口はギタってからダッシュするが、タイガーが風車式バックブリーカーで挽回。これでライガー対フィンレーとなり、ライガーがカウンター掌底、串刺し掌底、雪崩式フランケンシュタイナーと猛攻。一方、タイガーはタイガードライバーで田口を分断する。
　その直後、ライガーはなおも掌底を放つが、フィンレーが回避し、グランビーロールで3カウントを奪った。

田口「この間、ドイツのパワーオブレスリング“POW”っていうところに行ってきたわけですけど、フィンレーは2年前、そこのジュニアのチャンピオンだったみたいで。そういう過去の歴史からも、フィンレーが持っていた力が、ようやく開き始めたのかもしれないね。花びらというものは、回転してなんぼですから。花開いて、2回転、3回転していくことで、ジュニア歴史というのは回ってきたわけですから。また一つね、花が開いて、それが回っていくという、ただそれの繰り返しですよ。別に、フィンレーが急に力をつけたわけではない。今まであった力が、今結果に表れただけで。私も、まだまだジュニアチャンピオンは2回転止まりですから。次は3回転目の花びらを回したいと思います。それよりも何よりも、今から言っとかないと。IWGPヘビー級が、69代近いですから、誰よりも早く69代への挑戦表明をしときます。68代チャンピオン、挑戦を受けろ！」
フィンレー「これまでは、運がライガーに味方してきた。だから、俺は運に見放されていて、なかなか勝てなかった。だけど今夜は、自分に少しだけど運が味方してくれて、あのレジェンドからワン、ツー、スリーを奪った。まだ少しだけだけど、次にライガーと向き合った時には、もっと痛みを与えてやる。ライガーは立派な存在だ。ライガーからはいろんなことを学んだ。これから自分はレガシーの部分を発揮していく。そして、ライガーから学んだことを糧にして、返していく」

※ライガー、タイガーはノーコメント