丸藤と高橋が初対決するAブロック公式戦。
　試合開始前、高橋が花道の途中でマイクアピールを開始。
「オイ！ 現時点で俺の勝ち点は6。この試合に勝ってもよ、俺の優勝は絶望的だよ。『G1 CLIMAX』に優勝して、たくさんのオネエちゃんたちとベッドの上でCLIMAXするっていう俺の夢は、終わってしまったんだよ!! だからよ！ こんな試合、やってられっか！」と一方的に言い残し、花道を引き返してしまった。
　タイガー服部レフェリー、尾崎仁彦リングアナウンサー、そしてファンたちは困惑。とりあえず、呼び込まれた丸藤も困惑した仕草を見せる。
　ところが、背後から高橋が急襲！ 丸藤を鉄柵に叩きつけてリングに入ると、「マルちゃん！ やっぱよ、気が変わっちゃったよ。俺と試合しよーぜー！ ……これマジ」とマイクで挑発した。
　これでようやく試合開始となり、高橋がバックドロップで追撃。その後、エルボー合戦が展開され、そこから丸藤がフロントハイキック。しかし、高橋がパワースラムで巻き返し、場内が「裕二郎」コールに包まれる。
　すると、丸藤がドロップキックで高橋を場外に落とし、ラ・ケブラーダを狙う。しかし、高橋が起き上がってバックを取るも、丸藤が振り解く。次に、高橋がエプロンへ立つと、丸藤がトップロープを越えて前方回転エビ固めを仕掛ける。しかし、高橋が脱出し、鉄柵攻撃をお見舞い。
　リングに戻り、高橋がエルボードロップ2連発、ストンピング連射、串刺しラリアット。そして、ドロップキックをかわすものの、丸藤がカウンタードロップキックで逆転。
　丸藤の攻撃は続き、串刺しジャンピングバックエルボー。その直後、ブレーンバスターの仕掛け合いとなり、丸藤が高橋の背後に着地。
　続いて丸藤はコーナー最上段にのぼるが、高橋が追いかけてフロントネックチャンスリーの体勢で投げようとする。しかし、丸藤が遠心力を使って切り返し、反対に高橋を投げ飛ばした。
　丸藤の攻勢は続き、低空ドロップキックからの顔面踏みつけ攻撃、トラースキック。苦しくなった高橋は、やや強引なカウンターフロントスープレックスで流れを引き戻す。さらに、フィッシャーマンバスターを仕掛けると、丸藤が体重を落として首固めに行く。しかし、高橋がパワーで持ち上げ、フィッシャーマンバスターを敢行。
　高橋の攻撃は続き、ブッコ抜きジャーマンスープレックスホールド。そして、東京ピンプスを狙うものの、丸藤が回避して不知火を仕掛ける。
　これを高橋が阻止すると、丸藤は張り手やスピンキックを繰り出す。だが、高橋がラリアットで丸藤を吹き飛ばし、ウラカン・ラナを受け止め、ジャンピングパワーボムで叩きつける。
　ここで高橋はもう1度東京ピンプスに行くが、丸藤がもがいて脱出し、トラースキック。そして、今度こそ不知火をさく裂させてフォールに行くが、カウントは2。
　すると丸藤は、タイガーフロウジョンの体勢に入るが、高橋が切り返してインカレスラムを狙う。しかし、さらに丸藤が切り返し、今度こそタイガーフロウジョンを成功させ、勝利を掴んだ。
　
　試合後、丸藤が高橋に向かい「オイ！ オイ！ オイ！ 裕二郎!! 強いな、オマエ！ ……これマジ」とマイクアピールをやり返した。

丸藤「力つええ……。ウチにも力強い人間たくさんいるけど、アレはまったくべつのタイプですね？いや〜、でも酒好きの、女好きかもしんねぇけど、ホント強ええ……これマジ」
　
高橋「今年の『G1 CLIMAX』は、終わってしまったな。覚えておけよ、『G1 CLIMAX』。これマジ！」