棚橋がプロレスリング・ノアの丸藤と激突する注目カード。両者のシングル対戦は、2003年12月9日大阪府立体育会館で行なわれたIWGP U-30無差別級選手権試合（※王者・棚橋の勝利）以来となる。
　
　両者へのコールが降りそそぐ中、棚橋がショルダータックル。すると、丸藤がショートレンジドロップキックで反撃するが、棚橋もすぐにショートレンジドロップキックをお返し。その直後、両者のドロップキックが交錯した。
　胸を突きつけた睨み合いから、棚橋がエルボースマッシュ。さらに、ハンマースルーを切り返すと、エルボーを至近距離でエルボーを見舞う。そして、場外に出て丸藤の脚を引っ張り、膝を鉄柱に叩きつけた。
　ここから棚橋が、レッグロック、監獄固めなどで膝に集中砲火を浴びせる。そして、エプロンに出て、丸藤の脚をセカンドロープへ引っ掛ける。ところが、丸藤がその場でトップロープへ飛び乗り、ドロップキックで棚橋を場外に叩き出す。そして、ブレーンバスターの体勢で持ち上げ、首をサードロープへ激突させた。
　これでペースを掴んだ丸藤は、顔面踏みつけ攻撃、ネックツイスト、エルボー連打。これで棚橋をコーナーへ追いやると、頭を踏みつけ、ローリングソバット、串刺しジャンピングエルボーを見舞う。
　苦しくなった棚橋は、2発目の串刺しジャンピングエルボーをかわし、チョップ連射、エルボー＆太陽ブロー連射、フライングフォーアーム、エルボースマッシュ連射、カウンター低空ドロップキックと畳み掛ける。そして、場外に落ちた丸藤を、コーナー最上段からボディアタック式ハイフライフローで押し潰す。
　棚橋の攻勢は続き、ドラゴンスクリューからテキサスクローバーホールド。しかし、すぐにロープへ逃れた丸藤が、スリングブレイドをバックドロップに切り返す。
　さらに丸藤は、ハイキック、ドロップキックで棚橋を場外へ追いやり、エプロンに立つ。すると、棚橋が脚を引っ張り、顔面をエプロンへ激突させる。しかし、丸藤は場外からエプロンへ向かってジャンプし、ロープの反動をつけてラリアット。さらに、長距離でスワンダイブミサイルキックをヒットさせる。
　次に丸藤は不知火に行くが、阻止した棚橋がダルマ式ジャーマンスープレックスホールドで逆襲。そして、TWELVE SIXからハイフライフローを敢行するも、かわされて自爆してしまう。
　ここで丸藤がトラースキックを放ち、かわした棚橋の腕を取ってスクールボーイ。そして、ウラカン・ラナを繰り出すものの、棚橋が回転を阻止して、その体勢からテキサスクローバーホールドを極める。
　しかし丸藤は、ドラゴンスープレックスをバク宙で着地し、エルボー合戦に持ち込む。そこから棚橋が張り手を出すと、丸藤は追走式ラリアットを発射。これを棚橋がかわすと、丸藤はさらに追走式ラリアットを狙うが、棚橋がカウンタースリングブレイドをお見舞い。
　ここで棚橋はコーナー最上段からハイフライフローを敢行するが、丸藤がドロップキックで迎撃。両者への大コールで場内が騒然となる中、丸藤が張り手、スピンキック。そして、不知火で叩きつけてフォールに行くも、棚橋は辛うじて肩を上げる。
　すると丸藤はタイガーフロウジョンの体勢に入り、逃げ出した棚橋にショートレンジドロップキック。そして、今度こそタイガーフロウジョンをさく裂させ、棚橋を轟沈した。
　
　試合後、丸藤が「オイ、オイ、俺のことが好きな人間も嫌いな人間も、ちょっとだけ聞いてくれ！」とマイクアピール。そして、「オイ！キツいな、『G1 CLIMAX』は。だけどよ、新日本プロレス！ プロレスリング・ノアのチャンピオンでも何でもない男が、新日本の（IWGPヘビー）チャンピオンに勝っちまったぞ、オイ!!」と続け、場内が歓声と怒号で騒然となる。
　すると丸藤は、「棚橋！ 棚橋！ もう1回やるか？ オイ、もう1回やるか？ そのときはな！腰にベルト巻いとけ!!」と、棚橋を激しく挑発した。

丸藤「あー、クソ!! ……ここは、アウェイだ、オイ。べつに声援もらおうなんて、思ってないよ？もしかしたら、鈴木みのると同じくらい性格悪いのかもよ？ しかし気持ちいいなぁ〜。この大会場でメイン、新日本のメインを飾るのは。……ま、正直言って、べつに俺は強がりじゃない。IWGPヘビー、べつにいらない！俺が目指してるのは、GHC王座だから。でも、もし、そのGHCにたどり着くキッカケになるならば、やってもいい。もう、いまから言っておく。俺は、棚橋からベルトを獲る。そして、防衛戦は、全部ノアでやる!! 全部だ! 俺、ジュニアのときに、さんざん新日本にこき使われたからな？絶対に言うこと聞かんぞ! 絶対に言うこと聞かん!! （席を立ちながら）……菅林さんの言うことも、木谷会長の言うことも聞かんぞー!!」