NJPW 40th anniversary Last Rebellion
- 日時
- 2012年7月29日(日) 11:00開場 12:00開始
- 会場
- 東京・後楽園ホール
- 観衆
- 2,040人(超満員札止め)
-
第6試合 60分1本勝負
ダブルメインイベントI IWGP Jr.ヘビー級選手権試合- (第63代王者)
- (挑戦者)
-
ロウ・キー
-
飯伏 幸太
※飯伏が第64代ジュニア王者となる。レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
序盤はキックで互いにけん制し、そこからロウ・キーのトラースキックが飯伏の顔面にヒット。
その後、ロープ付近で飯伏がクリーンブレイクするも、直後の同じような場面でロウ・キーが強烈な逆水平チョップ。さらに、ヘッドロックからショルダータックルに繋げる。
だが、飯伏もすぐにショルダータックルをお返しし、ショルダースルーでロウ・キーを場外に落とす。そして、三角飛びのムーンサルトアタックを敢行するも、ロウ・キーが回避して逆転に成功。
リングに戻ったロウ・キーは、飯伏の左肩をトップロープに固定して絞め上げる。そして、その左肩へストンピングを見舞い、ブレーンバスターから変型袈裟固め。その後も、フットスタンプやハイキックなどで、執拗に飯伏の左肩を攻め続ける。
追い込まれた飯伏は、タイダルウェイブをかわして突破口を開き、その場飛びフランケンシュタイナーでロウ・キーを場外へ落とす。それでもロウ・キーがエプロンへあがると、飯伏はドロップキックで再び場外に追い込み、トップロープへ飛び乗ってラ・ケブラーダを敢行。
リングへ戻り、飯伏がミサイルキック、打撃ラッシュ、その場飛びシューティングスタープレスで追撃。そして、ドラゴンスープレックスを抵抗されると、ジャーマンスープレックスホールドに移行し、ロウ・キーに3カウントを迫る。
続いて飯伏はラストライドの体勢に入るが、ロウ・キーが脱出して浴びせ蹴りで逆襲。さらに、ランニングドロップキックで飯伏をコーナーへ激突させ、コーナー最上段にのぼる。しかし、起き上がった飯伏が、エプロンからトップロープへ飛び乗り、雪崩式フランケンシュタイナーを敢行。ところが、ロウ・キーが回転エビ固めに切り返し、そこからジャンプしてフットスタンプを投下。
さらにロウ・キーはキークラッシャーの体勢に入るが、飯伏がロープを掴んで抵抗。そして、ジャーマンスープレックスホイップでロウ・キーを投げ飛ばす。
「飯伏」コールの中、飯伏はラストライドを仕掛ける。これをロウ・キーが脱出してタイダルクラッシュに行くが、飯伏がかわしてローリングソバット、その場飛びカンクーントルネードで逆転。
続いて飯伏は、ムーンサルトムーンサルトを繰り出すが、ロウ・キーが両膝を立ててブロック。そして、今度こそタイダルクラッシュをさく裂させると、コーナー最上段からフェニックススプラッシュを敢行。
だが、飯伏がかわして自爆させ、反対にフェニックススプラッシュでロウ・キーを仕留めた。
見事にIWGP Jr.王座の奪還に成功した飯伏は、よろこびの表情でベルトをリングサイドのファンに見せる。
すると、そこにKUSHIDAが現われ、「いま、そのベルトが、オマエの手の中にあることは、俺は悔しいよ! 1日も早く、俺がそのベルトを取り返す!」と宣戦布告し、至近距離で飯伏を睨みつける。そして、飯伏が求めた握手を拒否した。
KUSHIDAが去ると、飯伏は「自分がこのベルトを輝かせます。これからもよろしくお願いします!」とファンに挨拶。大歓声を浴びつつ、退場した。
COMMENT
飯伏「ありがとうございます。返ってきました。本当に嬉しいです。ホント試合前スゴイ、ビビってて。もの凄く怖かったんですけど、乗り越えることが出来たかなって。いやあ、頭痛いッス。でも大丈夫です。なんか、(頭を)踏まれましたよね?あれからヤバいッス。まだ、試合あるんですよね?ビアガーデン」
——試合前に感じた恐怖とは、タイトルマッチに対して?それとも相手のロウ・キーに対して?
飯伏「ロウ・キーに対して。怖いじゃないですか、顔と声が。一回も試合前までは、目を合わせてなかったんで。写真だけ見て、ビビってました。オーラでやられましたね」
——試合の序盤は、ロウ・キーから左肩狙いの激しい責めがありましたが?
飯伏「そうですね、肩は完治した感じなんで、ほとんどのキツイ攻撃も、耐えることが出来たんですけど、やっぱり徐々に、これケガしてなくても結構ダメージはあったはずなんで。結構追い込まれましたね。頭痛いッスね。踏まれたやつで」
——復帰後初めて、フィニッシュにフェニックスを出したと思いますが?
飯伏「フェニックス、出しましたね。フェニックスって決めてたんで。やっぱあれしかなかったんで。上がんなかったですね、ラストライドが。フェニックスでトドメ刺せてよかったです。(ベルト)帰ってきたんで」
——IWGPジュニアヘビーのベルト、久々の感触は?
飯伏「いやぁ、最高ですね。気持ちいいですね」
——DDTから一人で乗り込んで来て、セコンドには中澤選手、佐々木選手、そして武道館で闘うケニー選手も来てくれましたが?
飯伏「いつものパートナーが来てくれたんで。ケニーがいたから、結構本当に助かったっていうか。心強かったです」
——KODとIWGPジュニアの2本のベルトを持つことになりましたが、気持ちの高まりなどありますか?
飯伏「常に、高まってますね、もう。今日ので。まだそんなに100%の実感っていうのはないので、明日あたりにマックスまで、テンション上がると思うんで。今日は気持ちよかったです。ありがとうございました」
ケニー「おめでとうございます」
飯伏「ありがとう。ケニー、武道館で(と言って握手)。お願いします」
——試合後にKUSHIDA選手が、ベルトへの挑戦表明をしましたが?
飯伏「一回やっぱり流れてるというか、いつでもいいんですけど、KUSHIDA選手には決着つけないといけない。自分たぶん(対KUSHIDA戦)1勝1敗ですかね?決着をつけたいと思います。はい、大丈夫です!頑張ります。やります!」
ロウ・キー「今日は、自分にとって、とても最悪な日になってしまった。イブシは、グッドファイトをしたと思う。自分に対して、常にハードプレッシャーをかけ続けた。イブシにとって、今日はラッキーデイだったかもしれない。でも、明日以降は、違うぞ?でも、次は、俺がベルトを取り返すよ。CHAOSの誇りにかけてもね。ドウシテ?セカイノセンシデスカラ」
KUSHIDA「ま、山形でロウ・キーに勝ったけど、結果的に、王者が飯伏幸太になったってのは。俺が最初にIWGPジュニアベルトを巻くタイミングとして、飯伏幸太に勝った上でってのは、これ以上のタイミングはないですから。これも運命的なめぐり合わせかなと思います、ハイ。もう、一日でも早くタイトルマッチをやりたいですけど、『G1』もありますから、いつ組まれるかわからない。俺はタイトルマッチまでの期間、俺はIWGPジュニアを獲るために、行動します。いま、新日本プロレスがいいムードになっている中で、ジュニアでは、今日のメイン4人が上にいる。この現状は、僕も納得してるんで、そこをどうにかして変えたい。ベルトを獲ることで一気にひっくり返したいと思います。自信はあります!!」