NJPW 40th anniversary Tour KIZUNA ROAD
- 日時
- 2012年7月19日(木) 17:30開場 18:30開始
- 会場
- 北海道・札幌テイセンホール
- 観衆
- 1,450人(超満員札止め)
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第7試合 30分1本勝負
スペシャル6人タッグマッチレフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
棚橋と田中が先発し、棚橋がスライディングラリアットをかわし、アームホイップを連発。さらに、串刺し攻撃をカウンターバックエルボーで阻止すると、即座にコーナー2段目からフライングボディアタックを食らわせた。
曙対石井の場面。ロックアップで組み合った途端、曙が石井を軽々と吹き飛ばす。すると、石井は手四つの力比べを要求。自分の手が届かないと見るや、コーナー2段目にのぼって曙と組み合う。しかし、曙がパワーの違いを見せつけ、そのまま石井を投げ飛ばした。
すると石井は、逆水平チョップ連射、ショルダータックル、ハンマーブロー連射。これをすべて受け止められると、もう1度ロープへ走る。しかし、曙がカウンターラリアットで吹き飛ばし、エルボードロップを投下。これを石井がかわして自爆を誘い、ブレーンバスターを予告。しかし、曙が阻止してハイアングルボディスラムで叩きつけた。
後藤対中邑の場面。エルボー合戦のあと、後藤がヘッドロックからショルダータックル。そして、ローキックを放つも、中邑がかわしてフロントキックをお見舞い。しかし、後藤が追走式ラリアットでなぎ倒し、ミドルキック、串刺しラリアット、バックドロップ、顔面へのヘッドバットに繋ぐ。
続いて後藤はロープへ走るが、控えの飯塚が背中を蹴って妨害。すかさず中邑がバッククラッカーで逆襲し、石井が串刺しラリアット、田中が串刺しジャンピングエルボーで追撃する。そして、田中が後藤をコーナー最上段に乗せ、中邑がボディへランニングニーアタックを食らわせた。
その直後、田中が棚橋へ襲い掛かり、場外でたっぷり痛めつける。そして、田中と中邑と石井は後藤を逃さず、集中攻撃を開始。田中と石井がダブルショルダータックルを浴びせると、中邑がローキック、頭部への膝蹴り、リバースDDTで追撃する。
続いて中邑はボマイェを発射するが、回避した後藤がローリングラリアットで反撃。これで曙の登場となり、中邑に対して串刺しボディアタック、エルボードロップで追い討ち。さらに、ボディプレスを繰り出すものの、中邑がかわして後頭部へジャンピングニードロップを投下。これで曙対田中となり、田中がスライディングラリアットを敢行。しかし、のど輪で受け止めた曙が、64で田中を蹴散らした。
棚橋対田中の場面。場外へ落とされそうになった棚橋が、トップロープを掴んで逆上がりで復活。そこからフライングフォーアーム、ドラゴンスクリューに繋げる。さらに棚橋は、串刺し攻撃を狙うが、田中がカウンターフロントハイキックで迎撃し、串刺しラリアット2連発、スイングDDT、垂直落下式ブレーンバスターと猛攻。しかし、続いてのスライディングラリアットは棚橋がかわし、スリングブレイドでお返し。だが、田中もTWELVE SIXを阻止してDスクリューでお返しした。
棚橋対石井の場面。石井がパワースラム、雪崩式ブレーンバスター。これで大きな「棚橋」コールが起きると、棚橋はパワーボムを自力で跳ね返す。すると、石井は串刺し攻撃を狙うが、曙が飛び込んで横からタックルで吹き飛ばす。そして、田中と中邑を腕力で鉢合わせにすると、2人まとめて串刺しボディアタックで圧殺。
続いて、後藤が串刺しニールキックで石井に追い討ちをかけ、棚橋がダルマ式ジャーマンスープレックスホールド。しかし、これを跳ね返した石井が、カウンターラリアットで棚橋に逆襲。そこからブレーンバスターを繰り出すものの、棚橋が後ろへ着地し、スリングブレイドで逆転。そして最期は、ハイフライフローで決着をつけた。
試合後、田中がマイクを掴み「山形で必ずそのベルト獲ったるからな! いまのうち、チャンピオンの気持ち、味わっておけばいい!」と、棚橋を挑発。
その後、田中が退場すると、場内が大「棚橋」コールに包まれる。これを受けて棚橋は「新日本プロレスが北海道に帰って来たぜー!!」と叫び、「俺は、年に何回でも北海道に来たいと思います! また帰って来るんで、よろしくお願いします! ありがとうございました!」と続け、大声援を浴びた。
ここで再び「棚橋」コールが起こり、棚橋がエアでギターを取り出す。すると、今度は「曙」コールが起こり、曙が棚橋からウクレレをエアで受け取った。
続いて、棚橋が「札幌—! 札幌—! 札幌—! 盛り上がって行くぜー!!」と叫び、棚橋のエアギター&曙のエアウクレレという夢のコラボが実現。さらに2人は、アンコールに応えて2回目のセッションを行なった。
そして、2回目のアンコールが起こり、棚橋がリングサイドのファンから2本目のギターをエアで受け取る。すると棚橋は、そのギターを曙に渡し、もう1本のギターを別のファンからキャッチ。これでついに夢のツインギターが敢行され、演奏を終えた棚橋が「曙さん、ありがとうございました! みなさん、拍手を」と、曙をねぎらった。
次に棚橋は、改めてファンに挨拶し、「札幌の皆さーん! 愛してまーす!」と絶叫。そして、リングサイドを1周してファンとコミュニケーションを取ったと、場内の2階部分へ到達。
すると、またもや大「棚橋」コールが起こり、棚橋は単独で4回目のエアギターを演奏。大歓声を浴びつつ、北海道のファンに別れを告げた。
COMMENT
曙「いやぁ、盛り上がりますね。完璧なプロレスラーだと思ったら、まだまだ勉強しなきゃならないこといっぱいあるし。今日、違うプロレスを教えてもらったし。これからも、曙のプロレス人生に、プラスになると思うんで。またチャンスあれば、新日本、出たいッス!」
——IWGPチャンピオンの棚橋選手と組んでの感想は?
曙「さすがチャンピオンですね。何やっても動じない。ありがとうございました!」
棚橋「これで、前哨戦、最後。最後の最後まで振り切って、全力を出した。ただ、シングルマッチになったら、まだ限界の、その先があるから。俺と田中、この2人だったら限界を越えられる。極限突破。お互い、体にプロレスに費やしてきた時間、それをぶつけ合おう。競い合おう。優れていたほうがチャンピオン。そういう潔い闘いになります」
中邑「オイ! オイ! G! G! G! なんだっけ? 後藤のGは、なんだっけ? 『G1のG』? 忘れちゃった。パートナーが勝ったくらいで、満足すんな。こんなんじゃよ、吐き出せねぇよな?! こんなんじゃ、たぎってこねぇよな?! 山形、山形、見せてくれよ。熱っちいのをよ!」
田中「スキなこと、言わしといたら! 今のうちや。山形で、どっちがレスラーとして、優れとるか。どっちが強いかの勝負じゃ。現時点で、チャンピオンはアイツかも知れへん。山形終わったら、それ全部引っくり返してやるから」
※石井はノーコメント