NJPW 40th anniversary Tour KIZUNA ROAD
- 日時
- 2012年7月8日(日) 17:30開場 18:30開始
- 会場
- 東京・後楽園ホール
- 観衆
- 1,900人(満員)
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第7試合 30分1本勝負
スペシャルタッグマッチレフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
棚橋と田中の先発で試合がスタート。ロープ際で田中がエルボーを放つも、棚橋がかわして太陽ブロー。さらに、串刺し攻撃をかわして田中をコーナーへ激突させた。
後藤対中邑の場面。エルボー合戦から、中邑が膝蹴り連射。これで後藤を倒してストンピングを放つが、かわした後藤がローキックもかわし、アームホイップ、ショルダータックル。さらに、棚橋とのダブルショルダータックルに繋いだ。
棚橋対中邑の場面。中邑が、フライングボディアタックをかわして棚橋をコーナー最上段へ追いやり、ボディへランニングニーアタックをお見舞い。すかさず、田中が場外戦で棚橋を痛めつける。
リングに戻った棚橋は、田中の串刺しジャンピングエルボーや中邑のキック&膝蹴りなどを食らい続け、大ピンチに陥る。しかし、カウンター低空ドロップキックで田中に逆襲し、ようやく後藤とスイッチ。
後藤対田中となり、両者のラリアットが2度相打ちになる。しかし、後藤が3発目のラリアットで田中を倒し、串刺しニールキック、バックドロップ。だが、田中はスクリュー式ネックブリーカーで逆転。
棚橋対中邑の場面。棚橋がエルボー&太陽ブロー連射、フライングフォーアーム。そこからロープに走るが、控えの田中が背中を蹴って妨害。すると、中邑が後頭部でのヘッドバットを繰り出すが、棚橋はすぐに張り手で報復。しかし中邑は、ハンマースルーを切り返し、フェイントからの後ろ回し蹴りで巻き返した。
棚橋対田中の場面。田中が、串刺しラリアット2連発、カウンターラリアット、パワーボム。苦しい棚橋は、ブレーンバスターを着地し、ダルマ式ジャーマンスープレックスホールドで反撃。さらに、スイングDDTを脱出すると、ドラゴンスクリューからテキサスクローバーホールド。そして、後藤も中邑にドラゴンスクリューを見舞い、サソリ固めで分断した。
田中が辛うじて逃れると、棚橋はコーナー最上段にのぼる。しかし、中邑が攻撃を妨害し、復活した田中がトップロープ上から雪崩式ブレーンバスター。さらに、クラッチを離さずにそのままブレーンバスターで叩きつける。
続いて田中はスライディングラリアットをヒットさせ、2発目を発射。これを棚橋がかわすと、追走式バックエルボーを見舞う。しかし、倒れなかった棚橋が、スリングブレイドで逆襲した。
後藤対中邑の場面。エルボー合戦からラリアットが2度相打ちになり、中邑がカウンターキチンシンク、かかと落とし、リバースパワースラム、グラウンドでの膝蹴り連射。しかし、続いて放ったボマイェは後藤がかわし、地獄車で逆転。
ここで後藤は昇天に行くが、中邑が頭部への膝蹴りで脱出。すると後藤は、顔面へのヘッドバット、ローリングラリアットで報復。そして、再び昇天の体勢に入るが、中邑が脱出してバッククラッカーでお返し。
続いて中邑はボマイェを発射するが、棚橋が飛び込んでカウンタースリングブレイドで阻止。その棚橋を田中が蹴散らすものの、後藤がラリアットで排除する。
そこから後藤はロープへ走るが、中邑がカウンターキチンシンクで迎撃。さらに、コーナー2段目からジャンピングボマイェをヒットさせる。絶体絶命の後藤は、ボマイェを受け止めて牛殺しを狙う。しかし、中邑が逃げ出し、直後に田中がスライディングDをお見舞い。そして最後は、中邑がボマイェで後藤にトドメを刺した。
試合後、田中が棚橋を捕まえ、南側客席に連れ込んで暴行する。一方、リング上では中邑がマイクを掴み、「たぎってきたぜー! もっともっともっと! もっとだよ、後藤! こんなもんじゃねぇよ、オイ! 燃えさせろ、燃えさせろ、オイ! 山形が待ちきれねぇな! テメーの大事な10円玉(インターコンチネンタベルト)を懸けて、最後にリングに立ってるのはどっちだ? わかってんだろ?」と、後藤を激しく挑発した。
さらに田中も「オイ! オイ! そこで無様によ、寝てるチャンピオン! 山形までもつのか、テメー、コノヤロー! 山形で這って上がれるぐらいまでやってやるからよ!」と、マイクで棚橋を挑発。怒った棚橋が襲い掛かり、再び乱闘が勃発する。それが収まったあとも、両者は互いに胸を突きつけて激しく睨み合った。
田中が引き上げると、棚橋は一旦リングに戻るが、何も言わずに退場した。
COMMENT
田中「オイ、チャンピオンに言っといてやれ。昨日も、今日もよ、負けて、カッコワリーだろ?チャンピオンはよ、どんな状態だろうと、どんな状況だろうと、一番じゃなきゃいけねぇんじゃねぇか?オマエ、オイ!開幕から2連敗して、ようチャンピオンって名乗ってられんなぁ?! その薄っぺらいチャンピオン像、山形でキッチリ俺がひっぺがしてや
るからよ。チャンピオンは強くなきゃいけないんだろ?毎日毎日、山形まで俺が、俺らのチームが、テメーらのチームの誰か、キッチリ、ピンフォールで沈めてやるから!どんなことをしてでも、山形、痛めつけてよ、這って上がるぐらいの体力は残しといたるわ。なぜか言ってやろうか?ベルト持ってリングに上がってけぇへんかったら、試合成立せえへんねん!不戦勝、これで俺にベルト回ってけえへんやろ?この会社。不戦勝で、俺がベルト巻けるんやったら、それまでに欠場に追い込んでやるから。誰かと決定戦やらす?そんなんやったら、這ってリングまでベルト持ってこれるぐらい、それぐらいの余力残しといたる」
——田中選手の得意とするラフ殺法はIWGP戦でも見られるのかどうか?
田中「“ラフ殺法”とかそんなもん、全部ひっくるめたもんがプロレスやろ?そのプロレスのルールの中で闘っとんねん。文句ないやろ?IWGPのベルトってなんやねん?プロレスのベルトやろ?俺はプロレスラーや。プロレスの中で叩き潰しとんねん。それやったら、文句言わへんやろ?オイ、デヴィットだって、イス使っとったやろ今日?それでファンが支持しとったやろ?なんで俺の時だけ文句言うねん!そうだろが?斜にもの構えとるからじゃ。チャンピオンは強くなきゃいけない、それを俺が見せたるから。山形でベルト獲って」
——IWGPのベルトというのは、田中選手にとって、どんなベルト?
田中「ぶっちゃけ、今のプロレス界の中で一番のベルトちゃう?『何のベルトが今一番欲しい?』、IWGPのベルトやろ?そんなもん、リングに上がっとる人間全てわかっとるやろ。いろんなベルト欲しいっていう人間おるよ。でも最終的になにが目標かって言ったら、IWGPやろ。それほど価値のあるベルトやろ。価値のないベルトやったら、わざわざオマエ、タイトルマッチやりに行かへんって。欲しいから、ベルト獲りに行くんや。それがIWGPやろ。歴史がも、価値もある。歴史があって、今価値があるかないかどうかのベルト、そんなもんはいくらでもあるよ。歴史があって、今も輝いてるベルト、そんなの日本に数本しかないやろが。その中でトップにあんのが、IWGPじゃ。そうやろ?わかりきったこと聞くな」
棚橋「マジで!! すべてが、予想以上で来るな? スタミナ、コンディション、スピード……全部、俺の上を来た。ただ! 俺は、アイツよりも進化すればいいだけだから! そして、勝利の女神も、きっと棚橋のほうが好みだから!!」
※後藤洋央紀は頭を押さえて控室へ直行。ノーコメント。