カードファイト!! ヴァンガード PRESENTS 新日本プロレスリング&全日本プロ・レスリング創立40周年記念大会 サマーナイトフィーバー in 両国 「We are Prowrestling Love!」
- 日時
- 2012年7月1日(日) 16:00開場 17:00開始
- 会場
- 東京・両国国技館
- 観衆
- 11,000人(超満員)
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第9試合 60分1本勝負
トリプルメインイベントII 三冠ヘビー級選手権試合- (第44代王者)
- (挑戦者/2012 CC優勝者)
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秋山 準
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太陽ケア
※秋山が4度目の防衛に成功。レフェリー|村山大値
MATCH REPORT
試合開始前、PWF会長で衆議院議員の馳浩氏が登場し、「素晴らしい両国大会となりました。新日本プロレスの木谷(高明)会長、まことにありがとうございました。また、ご来場のお客様にお礼申し上げます。本当に今日はありがとうございました」と挨拶。そして、認定証を読み上げると、「三冠戦らしい素晴らしい試合を期待します」と付け加えた。
じっくりとしたレスリングから、ケアがいきなりハワイアンスマッシャー。これで場外戦に持ち込み、秋山の首を鉄柵へ叩きつけて大ダメージを負わせる。
リングに戻ったケアは、フェースロック、チンロックなどで攻め立てる。そして、パワーボムを狙うものの、秋山が脱出して顔面へランニングローキック。ケアはたまらず場外へ転落してしまう。
続いて秋山は、エプロンからケアの頭を掴み、そのまま倒れこんで鉄柵に激突させる。さらに、ケアの首をエプロンから外に出し、後頭部へジャンピングニードロップを投下した。
秋山の攻撃は続き、片膝立ちのケアにランニングニーアタックを連発。さらに、フェースロック、スリーパーホールドに繋げると、サーフボードストレッチのように腕を持ってケアの体を浮かせ、背中にストンピング。これでケアの顔面をマットへ叩きつけた。
ここで秋山は、コーナー2段目からジャンピングニーアタックを放つが、ケアがドロップキックで迎撃し、ラリアットで逆襲。さらに、串刺しエルボー、ラリアット、河津落としに繋ぐと、波乗りスープレックスを狙う。そして、これを秋山に阻止されると、垂直落下式ブレーンバスターを決める。
続いてケアはコーナー最上段にのぼるが、秋山がジャンピングフロントハイキックで場外に落とす。そして、ケアをリングへ戻すと、ランニングニーアタック、エクスプロイダー。さらに、強烈なフロントネックロックを極める。
だが、なんとか脱出したケアが、ニールキックで逆襲し、雪崩式フランケンシュタイナー。そして、波乗りスープレックスを狙うものの、秋山が脱出してエクスプロイダー。すると、ケアがすぐに立ち上がってジャーマンスープレックスホイップで叩きつけるも、今度は秋山がすぐ立ち上がり、ランニングニーアタック。
秋山の攻撃は続き、頭部への膝蹴り、エクスプロイダー、ダブルアーム式DDT、背後からのランニングニーアタック、リストクラッチ式エクスプロイダー。しかし、それでも屈しないケアは、ランニングニーアタックを回避し、ハリケーンスパイクで逆転。そこから波乗りスープレックスホイップ、タイガードライバーを繰り出す。
続いてケアは、ファイヤーマンズキャリーの体勢に入るが、秋山が脱出してフロントネックロック。そのままギリギリと絞り上げると、ケアは膝をついてダウン。すると、秋山がランニングニーアタックからフォールに行くが、カウントは2。しかし、最後はスターネスダストでケアを下した。
試合後、秋山のセコンドについていた潮崎豪と青木篤志がリングに入り、秋山を祝福。そこへ、船木誠勝が現われ、次期挑戦をアピールした。
COMMENT
秋山「(野上アナを指差して)おめでとう。よかったじゃない、やり返せて?」
——壮絶な試合でしたが?
秋山「いや、ケアもかなりの気持ちできたというのがわかったんで、気を引き締めていきましたけど、ギリギリでしたね。ま、新日本、全日本、40周年。そこにノアの俺が来て、三冠を闘うというのも感じるところがあるんで。まだ全日本の神様は、馬場さんには、『まだ、おまえがやれ』と言われたのかなと思ってます」
——馬場さんを意識しながらのプロレスをした?
秋山「もちろん。(天を一瞬、指差して)僕らは、ジャイアント馬場と三沢光晴……。それを意識して……(うっすら涙を浮かべて)。僕は三沢光晴が作った、ノアの秋山準ですから。その代表で来ました。三沢光晴が作ったノアの秋山準が来ました」
——三冠ベルトが戻ってきた感触は?
秋山「いや、さっきも言ったように、『まだ、やれ』と言われていると思って、がんばります」
——フェイスロック〜ナガタロック2に移行したあたり、永田選手のほうを意識してました?
秋山「いや、永田選手が俺のほうを見て、チラリと笑ったんだよ。行けってことかなって。モニターに解説の永田裕志が映ったから、これはやらなあかんと」
——本日は、超満員で埋まっています。これからのプロレスをどう考えます?
秋山「いや、それはもう新日本さまさまだよ。新日本に追いつけ。追い越せないかもしれないけど、追いつくようにがんばるよ。もう完全に差はつけられてるから。でも、俺、追いかけるのは得意なんだよ。逃げるのは弱いけど。追いかけるのは得意だから、がんばるわ」
——試合後、船木選手が挑戦表明しましたが?
秋山「いや、あの、次って感じで来たけど。たしかに俺も船木さんという人間とやりたい気持ちもあるけども、ケアは『チャンピオン・カーニバル』を勝ち抜いて、俺の前に立った。じゃあ、船木さん、あんたになんかあるのか? と。そんだけです。何か引っさげて来いよ、と」
ケア「スイマセンデシタ!ゼンニホンのファン、ホントウニ、ゴメンナサイ!アイムソーリー。アゴ、外れた。今はそれを戻した状態です。全日本プロレスの一員として、残念な結果だと思います。スイマセン、スイマセン」
——ベルトは、ノアに流出したままとなりましたが?
ケア「もし皆さんが許してくれるのなら、もう一度ノアに流出しているベルトを、自分が取り戻したいという気持ちがあります。また頑張ります。」
——できるだけ早い再戦を希望している?
ケア「もちろん!できるだけ早くリマッチを行いたいという気持ちは持っている。秋山との対戦は、ドローから始まり、負けている結果ですが、まだまだ次やれば勝てるという自信はあります」
——秋山選手と次闘うとすれば、どんな闘い方になりますか?
ケア「試合としては、今日のような激しい試合で、接戦になると思います。でも勝つのは自分だと、確信しています」
——秋山選手と昨年GHCで闘った時と、同じ結果になったのですが、結果を変えることができなかった、最大の原因はなんだと思いますか?
ケア「わかりません。でも、いい試合はしているとおもうので、まだまだ頑張ります」
——今日の秋山選手は全日本のプロレスを感じましたか?
ケア「わかりません。闘うので精一杯で、そこまで感じることはなかったです」
——記念すべき大会で、三冠戦というのは大役だったと思いますが?
ケア「そうですね。もちろんプレッシャーを感じることは、正直ありました。でも、負けた理由が“プレッシャーを感じたから”というわけではありません。40周年という記念の大会で、いいファイトはできたと思います」
——タイガードライバーを返された時の気持ちは?
ケア「非常に強い技だったけど、必死でカバーしました」
船木「次、三冠に挑戦したいとチャンピオンに表明しました。去年三冠をとられてから、ことごとく全日本の選手が負けてますので。本来であれば、1月ドームの後、自分が出て行きたいと言うはずだったんですけど、それも半年欠場で、できなくて。もう『今このタイミングしかないな』と。今日は正直、馬場さんの全日本プロレスの時代の闘いだったと思いますけど、自分は“武藤全日本”の代表として、秋山選手の三冠に挑戦したいと思います」
——武藤選手も負けて、ケア選手も2回負けてということですが?
船木「本来であれば、武藤さんを出させるまでもなく、取り返さないといけないと思うんですよね。ただあそこで向こうが防衛してしまったんで、武藤全日本の代表として、自分が次行きたいと思います。挑戦するための、クリアする問題があるんであれば、それを必ずクリアして、ノアの会場でもどこでもいいです、次は自分が行きます」
——先ほど、永田選手が『自分を踏み台にして、三冠を見据えているようだけれども、そうはさせない』と。
船木「自分の中で、それはそれで別ですから。ただ、その先に三冠があるんであれば、それはそれで捉えてもらっていいです。永田選手がそこで何を言おうと、自分が思ってる永田選手に対する気持ちは違いますから。三冠は関係ないです。永田は永田。三冠は三冠で。それが問題で、クリアしなければならないなら、必ずクリアします」