試合開始前、スタン・ハンセン氏が登場。大「ハンセン」コールを浴びてリングインすると、「皆さん、全日本プロレスと新日本プロレスの40周年を記念した大会に集まっていただき、まことにありがとうございます」とファンに挨拶。そのままリングサイドに着席した。
　続いて矢野組の入場となり、飯塚がテレビ朝日の実況席を襲撃。野上慎平アナウンサーを暴行し、矢野と石井が解説の永田とライガーを分断。野上アナは飯塚によって上半身裸にされ、三角巾のベルトで何発も殴打されてしまった。
　そこから天山＆小島、そして武藤が入場し、場内が大歓声に包まれる。そして、「ラジオ新日本プロレス」（ラジオ日本）のパーソナリティーを務める赤井沙希さんが、武藤組の3選手へ花束を贈呈した。
　ところが、直後に矢野組が襲い掛かり、花束を奪って天山たちをメッタ打ち。混乱の中で試合がスタートすると、矢野がリングサイドの赤井さんに向かい、「なんで俺らに花がねぇんだ、バカヤロー!!」と叫んだ。
　しかし、天山と小島が矢野を捕まえ、得意の連携攻撃で先制。さらに、スイッチした武藤がフラッシングエルボーで追い討ちをかける。
　だが、矢野が武藤をカニばさみで倒し、石井が場外からイス攻撃。これで場外戦に引き込まれた武藤は、飯塚のイス攻撃を浴びて動きがストップしてしまう。
　リングに戻った武藤は、金具がむき出しになったコーナーへ何度も叩きつけられ、飯塚のチョーク攻撃などでさらなるピンチを迎える。そんな中、矢野が天山を挑発するように、武藤へモンゴリアンチョップ。さらに、LOVEポーズからモンゴリアンチョップを繰り出すが、武藤が前転からのドロップキックで逆襲。
　ようやく出番となった小島は、水平チョップ乱射、串刺しジャンピングエルボー。そして、「いっちゃうぞバカヤロー！」をファンと大合唱し、コーナー最上段にのぼる。すると、飯塚が脚にしがみつくが、天山が蹴散らして小島がダイビングエルボードロップを成功させた。
　続いて小島は、エルボー連打、ローリングエルボーで矢野に追撃。だが、矢野が後ろ髪を掴んで引き倒し、YTRアピールをファンと大合唱。そして、ラリアットを放つものの、小島が腕へのラリアットで迎撃した。
　天山対飯塚の場面。天山が、モンゴリアンチョップ連射、串刺しラリアット、カーフブランディング、ブレーンバスターとラッシュ。そして、顔面かきむしりにも怯まず、カウンターニールキックに繋げる。だが、飯塚がマンハッタンドロップで逆襲し、石井にタッチ。しかし小島は、トレイン攻撃を脱出し、ラリアットで石井と飯塚に逆襲した。
　武藤対石井となり、武藤が低空ドロップキックとドラゴンスクリューで矢野、飯塚、石井を次々と倒し、石井に足4の字固め。同時に、天山と小島が飯塚と矢野を分断する。
　続いて、天山と小島が石井にテンコジカッターを見舞い、武藤がシャイニングウィザードで追撃。しかし、タイガー服部レフェリーのカウントを、飯塚が脚を引っ張って妨害。
　服部レフェリーがダウンする中、矢野が乱入して武藤にイス攻撃。そして、武藤を羽交い絞めにすると、アイアン・フィンガー・フロム・ヘルを装備した飯塚が地獄突きを放つ。しかし、武藤がかわして矢野に誤爆する。
　さらに武藤は、低空ドロップキック、シャイニングウィザードで飯塚を排除。そして、小島が石井にウエスタンラリアットを食らわせ、天山がコーナー最上段からダイビングヘッドバット。最後は武藤がムーンサルトプレスで石井にトドメを刺した。
　
　試合後、怒り狂った飯塚がテレビ朝日の放送席を襲撃。しかし、解説の永田＆ライガーと、天山＆小島が協力して迎撃する。
　天山と小島が飯塚をリングへ戻すと、武藤が野上アナをリングへ呼び込む。ここから天山と小島が連続して飯塚に串刺しラリアットを食らわせ、武藤が串刺しシャイニングウィザードで追撃。そして、野上アナも串刺しラリアットを敢行し、直後に敬礼。
　これで「野上」コールが起こり、武藤、天山、小島、野上アナの4人で、勝ち名乗りをあげた。

天山「ありがとうございました！」
武藤「せっかく、おまえらがいいかたちでお膳立てしてくれたけどよ、結果的にあのアナウンサーにみんな持っていかれちゃったよ、おまえ！」
天山「せっかくムーンサルトやろうと思ったのに！なぁ、コジ？」
武藤「本当は、本当は、ドレッシングルームでムーンサルト3連発うながしたけど、コノヤロー、ガッツがなくて。その時点でベストバウトあきらめたからな？（笑）」
小島「ちょっ……（笑）」
天山「いや、今日、ひさびさに組んでね。こんな調子いいチームないから、またやりたいすね」
武藤「おっ、いいじゃない？ホントかよ！」
天山「今度は、ムーンサルトの練習しとけよ！」
小島「オッケーっす！」
武藤「どっか、サイパンかプールで練習しときゃあいいんだよ、おまえ。じゃあ、俺、次があるから。おまえらヤツらよ遺恨あんだろ？どっちか負けたら、俺がパートナーでもいいからよ？」
※    先に控室へ
天山「もう10数年前ですか？nWoとか、あれ以来だけど、なんにも変わっちゃいないすよ。尊敬しますね。なんやかんや全日本の会長だけど、いち選手としてみたら、あんな凄い人いない。全部おいしいところ持っていきましたからね。なぁ、コジ？」
小島「……俺は、複雑な部分もあって、プロレス生活約20年で、ちょうど半分半分、新日本と全日本で過ごして、新日本では天山、全日本では武藤さん、この二人とタッグを組めるのは、ホントに素晴らしすぎる縁だと思ったんで、試合しながらも感慨深いものがありました」
古澤アナ「新日本に戻ってきて、武藤さんと組むのは初めてですよね」
小島「もう絶対ない、と思ってたんで。絶対にないことが起こるのが、プロレス界の魅力あるところだなと」
天山「40周年ですか？ま、まだまだ自分なんか歴史の一部だと思ってるし、自分は20年ですけど、まだまだ10年、20年やりたいなと。今日は、あんな50近いオッサンが、あんな動いてるのを見て元気でたし、まだまだ負けられないですね」
小島「俺は、ほかの人と違うプロレス人生を歩んでるんで、複雑な思いもありましたけど、そんなもの一気に吹きとんじゃって。やっぱプロレスってスゲーなって。いい思いさせてもらえたなって」
古澤アナ「試合後、野上アナにリベンジの機会を作ってもらえまして……上司として、お礼をいいます」
天山「いやいや、ホンマにやられてばっかりだったから。彼の気持ちを考えたら、どっかで機会を与えたかったし、あれはホンマに彼の勇気ですよ。一歩踏み込んで、体当たりしてくれた。あのお客さんの歓声を聞いたらね。よくやったと最高でしょ」
小島「たぶんアレは武藤さんの感性だと思うんですけど、あのヒラメキを見て、やっぱ武藤さんはスゲーなと思いました」
古澤アナ「タッグベルトはまだ戻ってきていない状況ですが？」
天山「大阪で最悪な結果になってね。もうアイツらは最悪サイテー、山形で金輪際、終わりにしますよ」
小島「オッケーです。今日のいいイメージを持ってますから。山形で終わりにしますよ！ありがとうございました！」
※先に控室へ
天山「古澤さん、お疲れ様でした（本日、古澤アナウンサーはテレビ実況がラストだった）」
 
矢野「バカタレ！コノヤロー！ここにな、ベルトがあるってことだ！全てはこれだけだ！俺様がチャンピオンだ！バーカ！」
石井「オイ！ハゲ、オラ！必ず次、ブッ潰してやるからよ！カード組んどけ！コノヤロー！」
※飯塚はノーコメント