カードファイト!! ヴァンガード PRESENTS 新日本プロレスリング&全日本プロ・レスリング創立40周年記念大会 サマーナイトフィーバー in 両国 「We are Prowrestling Love!」
- 日時
- 2012年7月1日(日) 16:00開場 17:00開始
- 会場
- 東京・両国国技館
- 観衆
- 11,000人(超満員)
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第5試合 60分1本勝負
アジアタッグ選手権試合- (第87代王者組)
- (挑戦者組)
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岡林 裕二
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浜 亮太
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関本 大介
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曙
※曙&浜組が新王者となる。レフェリー|ボンバー斉藤
MATCH REPORT
岡林と曙の先発で試合開始。曙がショルダータックルを何度も受け止め、反対にショルダータックルで岡林を倒す。そして、体重の乗ったエルボードロップ3連発で追撃。
スイッチした浜は、コーナーでヒップアタック3連発、ボディスラム、横回転式ボディプレスで岡林に追い討ち。しかし岡林は、前方回転エビ固めを繰り出し、踏ん張った浜のヒップドロップをかわしてドロップキック。これで関本対浜となり、関本がドロップキック、串刺しラリアットで追撃。
曙対岡林の場面。曙が串刺しボディアタック、エルボードロップ、ラリアット。しかし、岡林は自軍コーナーに生還し、スイッチした関本が串刺しラリアット2連発、ラリアット、低空ドロップキック、スライディングラリアットと畳み掛ける。しかし、曙が64で逆襲。
関本対浜の場面。浜が、ギロチンドロップから串刺し攻撃を狙うも、関本がかわしてミサイルキックで反撃。これで浜対岡林となり、関本と共に連続で串刺しラリアットをお見舞い。さらに、合体ブレーンバスターで浜に追撃すると、コーナー最上段から交互にダイビングボディプレス。
ここで岡林と関本はトレイン攻撃を狙うが、曙が飛び込んで関本にラリアット。さらに、岡林にもラリアットを見舞い、串刺しボディアタックで追い討ち。そして、浜が串刺しヒップアタック、DDTで続く。
それでも岡林がフォールを返すと、曙がボディプレス。すかさず浜もボディプレスで追撃し、コーナー最上段にのぼる。だが、岡林が起き上がり、浜の股下に潜り込んでパワーボムを敢行。
それでもフォールを許さなかった浜は、カウンターボディアタックでお返し。しかし、岡林が倒れず、ラリアットを浴びせる。しかし、今度は浜がカウンターフライングボディアタックで逆襲。そして、リョウタハマーで決着をつけた。
試合後、念願のアジアタッグ奪回を遂げた曙が、歓喜のダンス。そして、リングサイドで見守っていた全日本プロレスの内田雅之社長と、よろこびを分かち合った。
COMMENT
曙「浜ちゃん、よくやった!ホントによくやってくれた!このシリーズ、ちょっと心配してましたが、やる時はやるね、浜!」
——浜選手、今のお気持ちは?
浜「結果論ですけど、タイトルマッチというのは、僕個人として、最後のチャンスだと思ってたんで、横綱とまた、こうやって獲ることができて、もうちょっと、言葉にならないですね。すいません」
曙「(通りかかった渕選手が『おめでとう』と声をかける)オーイ渕さん!取り返したぞ!」
渕「いい試合だった!」
——曙選手、“取り返した”というのが、大きいですよね?
曙「“取り返した”も大きいですけど、“関本、岡林から取り返した”のが一番デカいです。もう最近ね、俺が何回か挑戦させてもらってるんですけど、ちょっと足が疲れたところもありまして、ホント今回、正直勝ち負けではなくて、関本・岡林を倒したっていうのが、多分(浜も)同じ気持ちだと思うんですけど、僕らにとっては一番大きいですね。今日試合見た通り、浜が一生懸命頑張ったのが、これから先もアジアンチャンピオンとして、勝ちをあげていきたいなと思います」
——試合後、二人に手を差し出しましたが、あれはどういう意味?
曙「会社同士が許していただければ、防衛戦はやっぱりあの人達は申し分なしだし、もう俺らにも何回もチャンスくれたし、先にあの二人が『リベンジしたい』って言ったら、おかしくもなんともないですね。僕らはそういう気持ちで、このベルト、誰でもどこでも闘います」
——浜選手、今日は試合の中で、非常に厳しい場面もあったと思いますが?
浜「支えっていったら、キリがないですね。僕に携わってくれた方々のお陰ですね、横綱を筆頭に」
曙「硬いぞ。言わんか!試合前に。『誰がこの建物建てたと思ってるんだ』。最近両国、特に両国は結果出してないし。僕らの“生まれ故郷”なんですよね。それが全てなんですよ。たぶん、攻められてる時、親方の声とか聞こえたんじゃないですか?」
浜「全然両国で勝てなくてね、言葉になんないッス。(浜選手の目には涙が)」
曙「泣くな!皆さん知ってるかどうかわかんないですけど、昨日、一昨日、あんまり調子悪くて、1対1の勝負を会社にお願いして、千葉でバチバチやって、確かめ合ったんで、僕にとっては、それが全てですね。それで浜の気持ちも伝わったし。浜もこういう性格だから、俺だからこう向かって来るんではなくて、どんな相手でも向かっていかなきゃいけないんだよ」
——入場する前には、横綱から『絶対あのベルト取り戻すぞ!』とゲキが飛んでましたが?
浜「僕は返事するのが、イッパイイッパイだったッスね。もうずっと、いいことなかったですから。今日はホント、よかったッス!」
——大事そうにベルトを腰に巻いていますけども、ベルトの感触はどうですか?
浜「いやぁ、もう、言葉になんないッス。言葉で表すのも難しい。ホント今日は言葉になんないッス」
曙「両国で勝ったっていうのが全てですね。浜は昨日イベント(大プロレス祭り)のところで、『最後のチャンスだと思ってる』って。正直言うと、僕の腹の中も同じこと思ってました」
浜「今年、2回も3回もダメだったからね。本当に最後のチャンスだと思ってました」
——本当に素晴らしい闘いでした。
浜「ごっちゃんでした!ありがとうございました」
曙「飲むか?(と言って浜とビールで乾杯)本当にありがとうございました!」
関本「俺らは負けたけど、あきらめないぞ! もう一回、アジアタッグだってあるし。その上の世界タッグだってある。負けたけど、撤退する気持ちはさらなら。それだけ覚えておいて、ください」
岡林「いいか、絶対にあきらめないからな。まだまだ行くぞ!!」