NJPW 40th anniversary 旗揚げ記念日
- 日時
- 2012年3月4日(日) 17:30開場 18:30開始
- 会場
- 東京・後楽園ホール
- 観衆
- 2,040人(超満員札止め)
-
第6試合 30分1本勝負
スペシャル6人タッグマッチレフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
試合開始前、挑戦者の高橋が「後藤ちゃん! オマエよ、チャラいんだよ。IWGPのベルトが欲しいとか言っておきながらよ、ほかのベルト巻いてんじゃねぇよ。でもよ! 俺は違う。俺はどのベルトよりもインターコンチネンタルが欲しい! オマエがよ、そのベルトを持っていると、ベルトがかわいそうだよ。な? バカ武者!」と、王者・後藤を挑発した。
そして、その両者の先発で試合が始まり、後藤がショルダータックル。さらに後藤は、乱入した田中もショルダータックルで吹き飛ばすと、高橋を腰投げで叩きつけ、背中にローキックを見舞った。
棚橋対中邑の場面。ロープ付近の離れ際に中邑が挑発すると、棚橋が張り手で報復。そこからエルボー合戦になり、棚橋が連打で押し込む。そして、突進して来た中邑をカウンターバックエルボーで迎撃し、コーナー2段目からフライングボディアタック。
しかし中邑は、突っ込んで来た棚橋をショルダースルーでコーナー最上段に追いやり、ガラ空きのボディへランニングニーアタックをお見舞い。これで場外戦に引き込まれた棚橋は、田中の鉄柵攻撃と竹刀攻撃を浴び、大ダメージを負ってしまう。
リングに戻っても挽回できず、田中の串刺しジャンピングエルボーなどで攻め込まれた棚橋だったが、ドラゴンスクリューで逆襲。しかし、タッチを妨害され、田中がなおもジャンピングエルボーで追撃。それでも棚橋は、スリングブレイドでやり返し、ようやく脱出に成功。
後藤対高橋の場面。出会い頭のラリアットが相打ちになるが、後藤が間髪入れずに2発目のラリアットをお見舞い。そして、串刺しラリアット、バックドロップ、PKに繋げる。しかし、高橋も巻き返し、インカレスラムで後藤を叩きつけた。
アンダーソン対中邑の場面。アンダーソンが、逆水平チョップ&エルボースマッシュ連打、セントーン。すると中邑は、膝蹴りと後ろ回し蹴りで逆襲し、ボマイェを発射する。
だが、アンダーソンがかわして中邑をコーナーへぶつけ、ジャンピングハイキックからランニングパワーボム。しかし、ロープワークを妨害され、高橋と田中のトレイン攻撃を浴びてしまう。
これで中邑は息を吹き返し、リバースパワースラムでアンダーソンに反撃。だが、アンダーソンはスパインバスターをカウンターで決め、旋回式ネックブリーカー、ダイビングネックブリーカーと畳み掛ける。
ここで、後藤が高橋をラリアット、棚橋が田中をドロップキックで場外へ落とし、2人同時のプランチャで分断。すると、中邑が顔面パンチで流れを変えようとするが、即座にアンダーソンがゼロ戦キックで逆転。
しかし中邑は、カウンターキチンシンクでアンダーソンの動きを封じ、コーナー2段目からジャンピングボマイェ。そして、最後は“正調”ボマイェで決着をつけた。
試合後、後藤と高橋が番外戦を開始。それを本間と田口が引き離すと、後藤は高橋に見せつけるようにベルトを掲げた。
COMMENT
——ものすごい熱気に包まれました。
田中「当たり前やろオマエ!俺らが試合したらこんなもんじゃ!当たり前なこと聞くな!いまさら!」
——高橋選手とインターコンチネンタルのベルトという因縁がありますが?
田中「次はコイツが獲るんや!」
高橋「アイツはIC(IWGPインターコンチネンタル)王者だろ?ベルト持ってんだろ?なんでそんな時によ、他のベルトの名前出すんだよ?もうすぐアレは俺のだよ!もうすぐ俺のベルトだ!俺のベルトだ!俺のベルトの価値を下げんじゃねぇよ!だからよ、『アイツはバカだ』って言ってんだよ!(と言って控室へ)」
中邑「楽しいね!楽しいね!いいのか?新日本!俺様を放っておいて。楽し過ぎて、手に負えなくなんぞ!」
——棚橋選手とこういう形で合いまみえるというのは?
中邑「別に。(IWGPヘビーのベルトを)失っちゃったでしょ?なに?他に、アイツのいいところあったっけ?ベルト、それ以外、アイツのアイデンティティはなかったんだよ」
——アンダーソン選手も中邑選手を意識する中での闘いでしたが?
中邑「チャド(カール・アンダーソン)、調子に乗ってると、やりすぎるぞ。俺もさ、あったんだよ、若い頃が。日本で敵をつくりまくり、内にも外にも。ロサンゼルスが家だったね、俺にとっては。あの頃の危険な衝動っていうのが、俺を蘇らせる価値がある。それもいいぜ、オマエもよく知ってる。出せるもんなら、出してほしいね。呼び起こしてほしいね、チャド」
——この先に見据えてるものはありますか?
中邑「そうだね、まずはもちろん、IWGP。でもその前に、やりたいこともあるしね。自分自身の事、相手がどうだとか、関係ない。自分自身の“チェンジ”。そんなとこかな」
アンダーソン「今年のメインゴールはシングルでチャンピオンを目指すこと。タッグ戦線は、今後、どういう絡みがあるかわからない。でも、俺自身はシングルで頂点を目指していくよ。(棚橋に)……スミマセン、サンキュー」
棚橋「俺もチャドもチャンピオンだった。もう1回、引き戻す。自分の力で時代を引き戻す。俺が、オカダに言ったから。『力で上がってこい』って。今度は、俺が力で上がる番だから」
後藤「裕二郎……悪いけど、俺はおまえなんかに負けるわけにはいかねー。高橋裕二郎なんかに負けるわけにはいかねーんだ。俺は、このあともこのインターコンチネンタルのベルトの価値を高めていく、義務がある。本音を言うと、いますぐにでもオカダの持つ、IWGPヘビーに挑戦したいし、勝つ自信もあるよ。でも、このベルトを高めて、俺がその位置まで自力で上がってやるって。そのほうがおもしろいだろ? 裕二郎のマイク? あんなくだらねーマイクに付き合っているほど、ヒマじゃねーすよ」