THE NEW BEGINNING

日時: 2012年2月12日(日) 16:00開場　17:00開始
会場: 大阪・大阪府立体育会館
観衆: 6,200人（超満員札止め）

第6試合 60分1本勝負
IWGPインターコンチネンタル選手権試合

（第2代王者）
（挑戦者）

田中将斗
後藤洋央紀

境界線

13分26秒　昇天・改→片エビ固め

※田中が4度目の防衛に失敗。後藤が第3代王者となる。

レフェリー｜レッドシューズ海野

MATCH REPORT

　“名勝負数え唄”で3勝3敗1分の田中と後藤が、IWGPインターコンチネンタル王座を懸けて激突。田中のセコンドには高橋（裕）、後藤のセコンドには本間がついた。
　
　後藤がショルダータックルで田中をなぎ倒し、ロープへ走る。ところが、高橋が場外から足を引っ張って妨害。すかさず田中が襲い掛かり、後藤を場外フェンスへ激突させる。
　リングに戻った田中は、すぐに後藤を場外へ落とす。そして、高橋が試合介入して暴行をくわえ、場内が騒然となる。
　その後、なおも田中が攻め込むが、後藤がラリアットをかわしてバックドロップで逆襲。さらにカウンターラリアットで田中を吹き飛ばすと、エプロンに立った高橋も場外へ蹴散らす。
　そして後藤は、コーナー最上段にのぼるが、高橋が脚を掴んで攻撃を妨害。すると、本間が高橋に襲い掛かって場外に連れ出し、後藤がダイビングエルボードロップ、PKで田中に追撃。
　しかし田中は、ジャンピングエルボーでやり返し、コーナー最上段から雪崩式ブレーンバスター。そして、コーナー最上段にのぼると、追いかけて来た後藤の頭上を越えてリングに着地し、パワーボムで叩きつける。
　続いて田中はスライディングラリアットで追撃し、さらにロープへ走る。しかし、後藤がカウンターラリアットで迎撃し、両者のラリアットが何度も相打ちになる。そこから後藤がジャーマンスープレックスを繰り出すと、田中がバク宙で着地してダッシュ。だが、後藤がカウンターラリアットで迎撃。
　そこからエルボー合戦を挟み、後藤がチョップ連射で押し込み、串刺しニールキック。そして、コーナー最上段から雪崩式牛殺しの荒技を炸裂させる。
　しかし田中は、昇天を回避してカウンターエルボーで反撃。さらにエルボー連打から垂直落下式ブレーンバスターに繋げ、スライディングDを発射。これを後藤がかわしてバックを取るが、田中か振り解いて左右のエルボー連打を見舞う。
　しかし、後藤が顔面にヘッドバットを叩き込み、ローリングラリアット、特攻ラリアット、牛殺しと得意技を連発。最後は昇天・改で勝利を決め、悲願の王座奪取となった。
　
　試合後、高橋が乱入し、「オイ！オマエよ、いままでシングルのベルト、何回挑戦してきた!? 会社からそんだけチャンスをもらえばよ、1回ぐらいベルトを巻けるよ。俺はよ、オマエのそのベルト、1回で獲ってやるよ。な？バカ武者」と後藤を挑発。
　これに対して後藤は、「裕二郎！獲れるもんなら獲ってみろ、このヤロー！」とやり返した。

COMMENT

後藤「（本間に）本間さん！来てくれましたね〜！」
本間「やったな〜！」
後藤「とうとうやりましたよ、本間さん！」
本間「奪取、おめでとう！　乾杯!!」
後藤「乾杯!! 本間さん……ぶっ!!（本間が頭からビールをかける）」
本間「気持ちいいかぁ〜！」
後藤「幸せですよ、本間さん！本間さん、幸せになってくれましたか？」
本間「……幸せだよ。やっぱ勝つっていいなぁ、洋央紀！」
後藤「勝つって……最高に気持ちいいっすね。ありがとうございました！」
本間「ありがとう！」
※ ガッチリ握手。本間は控室へ。
後藤「すべてが！すべてがいい感じになって、今日の日を迎えることが出来て、最高の勝利を迎えることができました。本当にありがとうございました。ただ！俺のこれからの道。いまが始まりだと思ってます。あくまで、俺が目指すのは、IWGPヘビーのベルト。ただ、インターコンチネンタルのチャンピオンは俺だ。これから、このベルトの価値を上げて、そして俺色に染めなければならない。そして俺色に染まったそのとき、俺はIWGPヘビーのベルトに、このベルトを掛けて、挑戦したいと思ってますよ。これからが始まりです」
ーーこれが大きな自信になった？
後藤「ヘビーに転向して、何度もIWGPヘビーのベルトに挑戦してますけど、初めてヘビーで結果が出た。今日のことを一生忘れないし、今日の歓声を一生忘れない」
——このベルト、どういうふうに輝かしていく？
後藤「そうですね。もう毎月でも、誰とでもいい。このベルトの価値をドンドン上げてやるって。裕二郎、やるならやってやるって。でも、俺の野望は簡単には打ち砕かせないっすから」
　
田中「オラ！なにが聞きたいんじゃコラ！負けたのを笑いたいんか?!」
——ベルトを失ったいまの心境は？
田中「悔しいに決まってるだろ！そんなもん、いまさら聞くな！でもよ、俺がベルトを失ったからって、これで腐ると思うなよ。俺は地べた這いずり回っても、トップに立ってやるから。そやろ？俺はどこで育って来たんや？それが天下の新日本の、今までチャンピオンやったんや。それが1回、ベルト失ったからって、地べた這いずり回って、トップに立ったる！オマエ、よう見てろ！」