CMLLからトップルチャドールが来日し、新日本のJr.戦士たちと越境タッグを結成。ライガー組は、鉄腕アトムと共に入場した。なお、この試合はタッチなしでも試合権利の移るメキシコルールで行なわれる。
ドラダ対バリエンテで試合がスタート。ドラダがハンドスプリングエルボーで幻惑するが、バリエンテはコルバタでドラダを場外に落とし、トペスイシーダをお見舞い。
タイガー対アトランティスの場面。タイガーがウラカン・ラナ、ローリングソバットでアトランティスを場外に追いやる。そして、ロープへ走るものの、タイチが攻撃を妨害。しかし、ライガーとKUSHIDAが飛び込み、ダブルフライングクロスチョップでタイチを排除。そのまま2人は追撃を狙ってロープへ走るが、TAKAとバリエンテが妨害。
そこからアトランティス組がライガーを捕まえ、トレイン攻撃で大ダメージを負わせる。さらに、タイチがライガーのマスクに手をかけ、救出に入ったタイガーとドラダのマスクも剥ぎにかかる
KUSHIDA対TAKAの場面。KUSHIDAが1人でTAKAたちを次々と蹴散らし、TAKAにハンドスプリングエルボー、その場飛びムーンサルトプレスで追撃。続いてKUSHIDAは、コーナー最上段からムーンサルトプレス。TAKAの回避行動を読んで安全に着地するが、後ろへ振り返った瞬間にタイチがトラースキックを見舞う。
そして、タイチはショートタイツ姿に変身してロープへ走るが、KUSHIDAはカウンターローリングエルボーで逆襲。これでタイチが場外へ落ちると、ライガーがコーナー最上段からのプランチャを敢行。
すると、アトランティスがトペスイシーダ、タイガーがコーナー最上段からのプランチャ、TAKAが宇宙人プランチャ、KUSHIDAが三角飛びトペコンヒーロ、ドラダがトルニージョ、バリエンテがラ・ケブラーダで次々とダイブ。両軍共に一歩も譲らない。
リングに戻り、アトランティスがタイガーに風車式バックブリーカー。そして、アトランティーダを極めるものの、ライガーがカット。
ライガー対バリエンテの場面。バリエンテがムーンサルトプレスを繰り出すも、ライガーが両脚を立ててブロック。そして、ライガーボム、垂直落下式ブレーンバスターと畳み掛け、勝負を決めた。
──素晴らしい勝利おめでとうございます。闘ってみてどんな気持ちでした?
ライガー「向こうは向こうでCMLLのスペルエストレージャー、トップだという意識があるだろうし、こっちはドラダ選手がそういう意識を持っているし、タイガーマスク、KUSHIDA選手、彼たちもアレナ・メヒコでメインを務めている。意地と意地のぶつかり合いでああいう試合になって、また魅せるという部分をメキシコのファイターは大事にするんで、ああいう空間を利用した技になったりしましたけど。まあ、慌てることなく大手は取れると4人で確信していましたので、焦ることなく常に沈着冷静で闘ったつもりです」
──今日はシルバーライガーで来ましたけども。
ライガー「まあ、見ての通り、タイガーがゴールドでドラダが白で、じゃあ俺はシルバーでいこうかと。3人トリオでいこうか、と。で、KUSHIDA選手はマスクマンじゃないんですけど、ごめんねということで(笑)。俺たちだけで合わせて。その分、ファイトに表れて、彼らに八つ当たりしていたみたいですけど、凄かったです」
──タイガーマスク選手は新日本の底力を見せつけたと思うんですけど。
タイガー「そうですね。こにいるメンバーは新日本のスタイル。メキシコのルチャのスタイル、アメリカのスタイル、何でもできる選手が揃っています。今日は僕たちからしたら彼らはお客さんですよ。彼らに合わせてやろうかと思ったんですけど。僕個人はアトランティス、96年かな? その頃から一緒に組んで、なおかつ他団体だけどシングルマッチもトーナメントでやって、僕が優勝しているんで、彼も僕にリベンジをしたいんじゃないかと思うし、僕も彼にあれだけやられたんでこのまま終わらせたくないな、と。もう一度この新日本のリングで彼を呼んでやりたいなと思いますね」
──アピールがありましたけど、そういう気持ちがあったんですか?
タイガー「そうですね。向こうが言ってきたんで」
──ドラダ選手は改めて闘ってみて。
ドラダ「僕たち3人とトリオを組めて嬉しい。勝つことも含めて嬉しい。この東京ドームで向こうの4人とこちらの4人と試合ができたことは凄く嬉しいし、大変喜こびに思う」
──KUSHIDA選手は憧れの東京ドームだったが?
KUSHIDA「2012年、去年でもなく来年でもなくこの年の東京ドームという、小さい頃、自分で言ったことが実現して、それが東京ドームに初めて出てみて、なんかブラックホールみたいに自分の力が吸収されていってしまうような、そんな印象を持ちましたね」
──自分の力っていうのは出せましたか?
KUSHIDA「そうですね。まあ、最初にプロレスを習ったのもルチャリブレだったので、そういった意味で新しい刺激になったし、また月末にも彼らはメキシコからもたくさんやってくるんで。一つ夢は叶いましたけど、これで終わりじゃなくプロレスは続いていきますので、ベルトは獲りたいし、『スーパーJr』も優勝したいし、今年も夢を毎日のように叶えまくりたいと思います」
ライガー「これは最後に一つなんだけど、俺はメキシコで3ヵ月修行してきた。修行? 経験をしてきた。去年もしている。それで日本に帰ってきて、何があった? 何もない。タイガーマスクと組んで、タッグのベルトに挑戦させろと何度も言っている。新日本のフロントの耳は動かないのか? 聞こえないのか? 動いて機能してないのか? 俺は何回も言っている。メキシコでベルトを獲った。防衛してきた。3ヵ月も4ヵ月もメキシコに行って、帰ってきて何もなかった? 今回だってどうなんだ? 何があるんだ? 何のためのメキシコ遠征なんだ、このベテランが。ああ? タイガーマスクと俺が組んでやる。タイガーも異存はないはずなんだよ。今日、デヴィットと田口がベルトを取り返した。この先、彼らは何があるんだ? また他団体の選手と防衛戦をやるのか? 俺たちに挑戦させろって! 俺たちがやりたくないって言っているなら、いいよ。やらせろって言ってるんだ、わかるか? 声高に言ってるんだ! コソコソ言ってない! テレビを利用して言っている! カメラの前で俺は発言してる! それがなぜ届かない? メキシコ遠征は何だったんだ? 意味のあるものにしてくれ! 俺とタイガーは若い奴に道を譲って、頑張ってくださいって言うほどお人好しじゃない。それはタイガーも一緒なんだよ。異存はないはずなんだよ。ゴールドとシルバー、この二人が今年の新日本プロレスをかき回す。ジュニアをかき回す。挑戦させろ。やらせてくれ。やりてえんだよ!
タイガー「まあ、クッシーと組んで負けて、それがライガーさんに恥ずかしくて頭が上がらないというのはあるんですけど、今ライガーさんが言った通り、俺はまだ老けこむ歳じゃないし、まだまだ若い奴に道を譲るつもりは一切ないです。僕もライガーさんと組んでやらせてほしいって何度も言っている。僕もライガーさんと組んで、IWGPのジュニアのタッグを獲りたい。それを僕はずっと訴えていきます。
ライガー「まあ、このあと、ルチャの大会が控えています。そこで実績を残して弾みにしたいと思いますんで、テレビをご覧の皆さんからもそういう声を新日本プロレスに届けてくれればと思います」
—試合に負けてしまいましたが。
タイチ「負けた理由なんてわかってるよ。俺だけ飛んでねえからだよ。俺にも飛ばせろよ。(TAKAに向かって)なにかっこつけて飛んでんだよ。10年に1回ぐらいしか行ってねえだろ。
TAKA お前が飛んだのなんか見たことねえよ」
タイチ「今日飛ぼうと思ったら飛ばせねえからだよ」
TAKA「敗因はメキシカンルールだよ。メキシコとか知らねえよ。行ったこともねえし。俺はルチャリブレが苦手なんだよ。なんかあるのか他に」
タイチ「漫才じゃねえぞ」
TAKA「笑いも起きねえよ、おい!」
——海外の選手と闘って何か見えるものはありましたか?
タイチ「なんもねえよ」
TAKA「なにをいまさら」
タイチ「今日だけだよ仲良しこよしは」
TAKA「お前ともな(笑)」
タイチ「勝手にしろ。おら、スペイン語で誰か聞けよ」
——スペイン語の通訳はいないのですが。
タイチ「(西澤管理部長に向かって)おい、がいこつ、スペイン語しゃべろ」
TAKA「勉強しておけよ。お前、他になんの役に立つんだ、この野郎」
タイチ「ガキ使に出てただろ」
——代表質問は以上になります。
TAKA「終わりだよ(笑)」
タイチ「 (アトランティス&バリエンテに)なんかしゃべらせてやれよ」
(アトランティス&バリエンテがスペイン語でコメントする)
タイチ「通訳すると、俺らはもう一回リベンジすると」