NEW JAPAN LIVE in YOKKAICHI
- 日時
- 2011年12月11日(日) 17:00開場 18:00開始
- 会場
- 三重・四日市オーストラリア記念館
- 観衆
- 1,100人(満員)
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第6試合 30分1本勝負
レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
王者・棚橋と挑戦者・鈴木の先発で試合がスタート。まずは手四つの力比べとなり、棚橋が押し込む。すると、鈴木が片手のクラッチを切って腕を取るが、棚橋が切り返して互角の展開となる。
ところがその直後、タイチが乱入して背後から襲撃し、棚橋を羽交い絞めにする。しかし、鈴木は「離せ」と命令し、改めて棚橋に真っ向勝負を挑む。そして、腕ひしぎ逆十字固めを極めると、クリーンブレイクにも応じた。
田口対タイチの場面。正面からの対決を嫌ったタイチが、握手すると見せかけて奇襲攻撃。だが、田口が高速回転ヘッドシザースホイップで場外に吹き飛ばし、トペフェイントからセクシーに腰を振る。ところが、鈴木が背後から襲い掛かり、場外戦が勃発。タイチが田口にイス攻撃を見舞い、鈴木は棚橋をいたぶる。
これで鈴木組が田口を捕まえ、鈴木がフライングメイヤー、ローキック、アームブリーカー。続いて、タイチが急所にニードロップを落とし、さらに鈴木がボディブロー、張り手を食らわせる。
苦しくなった田口は、ドロップキックで鈴木に逆襲。そして、なおも脚を掴んでタッチを妨害する鈴木を延髄斬りで蹴散らし、自軍コーナーへ帰還した。
これで棚橋対鈴木となり、棚橋がドロップキック、フライングフォーアーム。さらに、張り手をかわして反対に張り手を見舞い、コーナー2段目からフライングボディアタックを敢行する。だが、鈴木がカウンターキチンシンクでやり返し、串刺しフロントハイキック、ランニングローキック、卍固め。
これを棚橋が脱出すると、両者はエルボー合戦、チョップ合戦を展開。そこから鈴木が、トーキック、ニーリフト、一本足頭突き、スリーパーホールドに繋ぎ、ゴッチ式パイルドライバーを狙う。しかし、田口がミサイルキックで妨害した。
田口対タイチの場面。田口が、スワンダイブ式アームドラッグ、ショートレンジドロップキック、スリーアミーゴ。そこからロープへ走るものの、控えの鈴木が背中を蹴って妨害。
すると、タイチが顔面キックで反撃し、鈴木の串刺しフロントハイキック、タイチの串刺しジャンピングハイキック、ブレーンバスター、鈴木のローキックが連続で田口に決まる。さらに、タイチが側頭部へのキック、ローリングソバット、ハイキックで追い討ちをかけると、鈴木が卍固めで棚橋を分断。そして、タイチが田口をパワーボムでトップロープに打ち付け、その反動を利用して半回転しつつ、ジャンピングパワーボム。
これを田口が辛うじてクリアすると、タイチはショートタイツ姿に変身してロープへダッシュ。だが、棚橋が飛び込んでスリングブレイドで迎撃。すると、田口が変型どどんで追い討ちをかけ、最後は“新技”ラ・アタタタ(ラ・マヒストラルの回転から極める変型アームバー)でギブアップ勝利を収めた。
試合後、鈴木が田口に蹴りを見舞い、怒った棚橋と激しい睨み合いになる。棚橋はIWGPヘビー級ベルトを高く掲げ、一歩も引かなかった。
その後、鈴木組が退場すると、「棚橋」コールが沸き起こる。これを受け、棚橋がマイクでファンに挨拶した。
棚橋「今日は皆さん、最後までありがとうございました!(※大拍手) 2011年、三重県の大会は、今日で最後になります。ホント、今年1年間、改めてありがとうございました!(※大拍手) 2012年! 新日本プロレス、ますます盛り上げていきますんで、また来年も、よろしくお願いします!!」
ここで再び「棚橋」コールが起きると、棚橋はギターをエアで取り出す。すると、今度は「田口」コールが起き、それを受けて田口がリング下から尺八をエアで取り出し、棚橋と一緒に演奏。
続いてアンコールが起きると、田口は尺八からフルートに持ち替えて、棚橋と2回目のコラボ。ここで再びアンコールが起きると、田口は今度こそギターに持ち替え、12月9日有明に続いてのツインエアギターが実現した。
そして最後は、棚橋が「四日市の皆さーん! 愛してまーす!」と叫び、田口と一緒に右手を突き上げた。
COMMENT
棚橋「不思議なもんで、俺の対戦相手は、ほとんどが“ストロングスタイル”という言葉を口にして。今回もそう。何だ? ストロングスタイルって? 俺はプロレスを外に向けたくて、俺の道を歩いて来て。“ストロングスタイル”ってのは、プロレスの中の言葉で、内に内に向かう言葉だと思う。だから俺は否定される覚えもないし。“ストロングスタイル”しかないんだったら、やればいいし。“ストロングスタイル”って言い続けるんだったら、“ストロングスタイル”以外の全部は俺のもんだ!」
鈴木「オイ、棚橋! 棚橋! オマエは過去から目を背けてるだけだ! テメーはそいつらの上に、そいつら踏んづけて立ってることすら気付いてねぇんだよ。そんなヤツがチャンピオンでいいのか? 新日本こそ、血と汗と涙の上にできあがったのが、新日本プロレスじゃねぇのか? 俺の知ってる新日本はそうだぞ。新日本プロレスっていう名前、あのライオンマーク。笑ってるとは思えねぇぞ。逆に俺が新日本に来たことによって、あのマークと新日本プロレスという名前、腹の底から笑ってるような気がする。これはIWGP(ヘビー級)選手権、棚橋の連続防衛記録のかかった試合じゃないんだ。俺の侵略だなんだ、そんなのどうでもいいんだ。違うぞ。平成24年の“新日本プロレス”と“ストロングスタイル”の闘いだ」
タイチ「ボス……ボス! まさかな、ボス……。そんなわけねぇよ、ボスが」