POWER STRUGGLE
- 日時
- 2011年11月12日(土) 17:00開場 18:00開始
- 会場
- 大阪・大阪府立体育会館
- 観衆
- 6,000人(超満員)
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第11試合 60分1本勝負
IWGPヘビー級選手権試合- (第56代王者)
- (挑戦者)
※棚橋が9度目の防衛に成功。レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
棚橋がリングインすると、矢野がIWGPベルトをこれ見よがしに掲げる。その直後、棚橋がコスチューム姿のまま奇襲を仕掛け、試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
棚橋は、太陽ブローを何発も叩き込み、ドロップキックで矢野を蹴散らす。そして、ようやく脱いだコスチュームで何発も殴打して矢野を場外へ追い込むと、エプロンを駆け抜けてトペコンヒーロをお見舞い。すると、矢野が逆襲に転じ、特設花道上でボディスラム。そして、パイプイスを打ち下ろすが、棚橋がかわしてイスごと膝へ低空ドロップキック。
リングに戻った棚橋は、徹底した膝攻撃を開始。一部のファンからはブーイングも飛ぶが、それをより大きな「棚橋」コールがかき消す。そんな中、棚橋は監獄固めで矢野をロープエスケープさせ、ドラゴンスクリューで追撃。ここから棚橋が鉄柱を利用した膝攻撃を仕掛け、場外戦が勃発。そして、棚橋がフライングボディアタックに行くものの、矢野にかわされて鉄柱に激突してしまう。
すかさず矢野がイス攻撃で追い討ちをかけ、棚橋の首と背中を鉄柵に叩きつける。そして、リングに戻ると、クッションを外して金具をむき出しにしたコーナーへ、棚橋を激突させる。さらに、髪の毛を掴んで棚橋を引き倒すと、「ヤノ!トー! ル!」のアピールを観客と大合唱。
そこからなおも攻め込まれた棚橋だったが、コーナー2段目に飛び乗り、フライングボディアタックで逆襲。そして、フライングフォーアーム、ダイビングサンセットフリップに繋げる。苦しくなった矢野は、棚橋を場外に叩き出そうと狙う。しかし、棚橋はトップロープを掴んで逆上がりで復活し、矢野を場外へ追い込む。そして、コーナー最上段からボディアタック式ハイフライフローをお見舞い。
カウント19で辛うじてリングに戻った矢野だったが、フライングボディアタックを受け止めて強力で逆襲。しかし、棚橋はカウンター低空ドロップキックですぐに流れを変え、グラウンドドラゴンスクリュー、テキサスクローバーホールド、張り手、ダルマ式ジャーマンスープレックスホールドと畳み掛ける。
15分が経過し、トドメを狙った棚橋がハイフライフローでダイブ。ところが、矢野が両膝を立ててブロックし、そのまま丸め込んでフォールを狙う。だが、跳ね返した棚橋が、鬼殺しを前方回転エビ固めで切り返す。しかし矢野は、棚橋の突進をかわしてコーナーの金具に激突させ、ジャーマンスープレックスホイップ。
続いて矢野は、CHAOSチェアーを振りかざす。しかし、レッドシューズ海野レフェリーがイスを掴み、攻撃を阻止。すると、棚橋が矢野に近づき、トーキックをキャッチしてドラゴンスクリュー。ところが、この回転に海野レフェリーも巻き込まれてしまい、矢野がイス攻撃で逆襲。
ここで矢野は、ブレーンバスターで棚橋をイスに叩きつけようとする。しかし、棚橋が踏ん張ってこらえ、変型ファルコンアローで矢野をイスへ突き刺す。そして、ハイフライフローを投下するが、かわされてイスにボディを痛打してしまう。すると、矢野が鬼殺しで棚橋をイスに叩きつけ、フォールに行く。しかし、カウントは2。
矢野の攻勢は続き、棚橋の両脚を掴んで大きく投げ飛ばし、コーナーの金具へぶつける。そして、大吟醸からフォールに行くものの、棚橋はキックアウト。さらに矢野は、棚橋を海野レフェリーに激突させ、赤霧で丸め込む。しかし、これもカウントは2。
絶体絶命の棚橋は、串刺し攻撃をかわして矢野をコーナーの金具へ激突させると、鬼殺しを空中でスリングブレイドに切り返す。そして、すぐさま正調スリングブレイドで追撃し、ドラゴンスープレックスホールド。
これを矢野が返すと、棚橋はその背中へハイフライフローを投下。そして最後は、テキサスクローバーホールドで矢野を屈服させた。
COMMENT
棚橋「やっぱ、レスラー全員が、このベルトを目指して、厳しい稽古をつけてるわけで、それをね、間違った方法でたどり着いても、きっとうれしくないと思うんで。でも、こうやって真っ向勝負して、ベルトを負けたんで、ホントにうれしいです!」
——ベルトがなかった期間の心境は?
棚橋「ガマンしてましたけど……辛かったっすね? 離れ離れっていうのは。だから、ホッとしてますし、やっぱあらためて『ベルトっていいな』と思いました」
——矢野通選手は、悪の道を貫いたが?
棚橋「矢野の実力も認めてるし、今日のファンの『矢野』コールもちゃんと聞こえてると思う。でも、中途半端が一番よくないから。矢野は矢野のままで、このまま行ってほしいですね」
——防衛回数9回に関しては?
棚橋「……偉大な先輩、橋本真也選手に並んだのは、凄く光栄に思います。でも、ここが、最後の目標じゃないから! どんどん先があるから。俺がそこにみんなを連れていくから、期待してね!」
——その次は、永田裕志です。
棚橋「G1でも敗れてますし、いつも厳しい試合になるんで、覚悟して!望みます! ……チャンピオンが続けば、続くほど、俺の夢はドンドン続いていくから、一緒に! その先に、夢を見にいきましょう! じゃあ、最後に! もう1回〜、大阪のみなさ〜ん! 愛してま〜す!!」
永田「言うことないよ。これで決まりだろ?前回スカされたからね。延ばしてるから。今日はこの終わりはもう決まったよな?東京ドームのメインは、俺がベルト持って入場して、ベルト持って帰る。以上」(敬礼アピール)
※矢野はノーコメント