POWER STRUGGLE

日時: 2011年11月12日(土) 17:00開場　18:00開始
会場: 大阪・大阪府立体育会館
観衆: 6,000人（超満員）

第8試合 30分1本勝負
スペシャルシングルマッチ

境界線

レフェリー｜レッドシューズ海野

MATCH REPORT

　8月14日と10月10日の両国国技館大会に続き、大阪でも実現したテンコジ対決。
　
　両者に大声援が送られる中、天山が早くもモンゴリアンチョップ連射。その後、小島がロープ付近の離れ際にチョップを放つと、天山が怒って顔面攻撃、ラリアットで報復。
　そこから天山優位の展開が続くが、小島はコジコジカッターで逆襲。さらに、ストンピング連射、DDT、エルボードロップ、チョーク攻撃などで追い討ちをかける。
　長時間に渡って攻め込まれた天山は、串刺し攻撃をかわして流れを変え、串刺しラリアット、カーフブランディング、ブレーンバスター、モンゴリアンチョップ連射で逆襲。これに対して小島もエルボー連射、ローリングエルボーで反撃するものの、天山がカウンターニールキックでお返し。
　ここから場外戦となり、小島が鉄柵攻撃を切り返して天山を鉄柵へぶつける。そして、エプロン上でDDTを敢行し、天山の動きを完全にストップさせた。
　リングに戻ると、小島は天山へ覆い被さって頭部にパンチを乱打。さらに、逆水平チョップ連射、串刺しジャンピングエルボーに繋ぎ、「いっちゃうぞバカヤロー！」の大合唱からダイビングエルボードロップを狙う。
　すると、天山が立ち上がってコーナーへのぼり、雪崩式ブレーンバスターを仕掛ける。だが、踏ん張って阻止した小島が、コーナー上で強引なDDTを敢行。
　続いて小島は、垂直落下式ブレーンバスターで追い討ちをかけ、右肘のサポーターを投げ捨ててロープへ走る。しかし、天山がラリアットをブロックし、ジャンピングネックブリーカードロップで逆襲。そして、アナコンダバイスからのアナコンダスラムで叩きつけ、フォールを狙うものの、カウントは2。
　すると、天山はダイビングヘッドバットを投下するが、小島がかわして自爆を誘発し、後頭部へラリアットをお見舞い。それでも天山は、正面からのラリアットをブロックするが、小島は間髪入れずに左のラリアットをヒットさせる。
　追い詰められた天山だったが、ヘッドバット3連射で反撃し、TTDからフォール。これを小島に返されると、ムーンサルトプレスを炸裂させ、今度こそ3カウントを奪った。
　
　試合後、突如として飯塚が乱入。背後から天山を襲撃してスリーパーホールドで絞め上げ、場内が騒然となる。
　すると、小島がリングへ飛び込み、コジコジカッターで飯塚を排除。観客が固唾を飲んで見守る中、両者はリング中央で見つめ合う。しかし、それ以上の接触はせず、別々のルートでバックステージへ帰った。

COMMENT

天山「あ〜、クソ！なんでや？ ……スッキリ！ハッキリとね。今日、リングで決着つけるって言って、最後ホンマにビシッと決まって、アイツとはこれで終わり。スッキリ勝ったからね、大阪のファンの前で、堂々と、勝どきあげたから。ヨッシャと思ったけど。オイ、飯塚！アイツは、どこまでつきまとったら、気がすむんじゃって？」
——その飯塚選手から、救ったのは小島選手でした。
天山「飯塚……アイツのせいで全部、パーや。コジ？せっかくブチのめしたつもりが、なんで俺が助けられなアカンねん？わけわからんぞ？ ……小島にリングで何か言ったか？何も！アイツの顔見てたら、憎たらしいしね？今日はスッキリ勝ったけど、文句しか出てこない。ただ！ ……アイツが俺に何かうったえてる顔っていうのはわかっったけど。俺はどーでもいいと思ってるからね。俺を助けようが何しようが、そんな簡単なアレちゃうもん。俺に対する小島っていうのは、昔のようにはいかない。もとには戻れへんという、それぐらいあるからな。いまさら、いまさらどうしようって……」
——新しいかたちのテンコジは考えられない？
天山「何を期待してるのかな！ファンにしても、マスコミにしても……テンコジ？テンコジなんか終わってますよ！ま、この世界、100パーセントはないと思ってるから。でも、俺からしたら、ありえないやろと思ってるから。ま、現状、アイツからキッチリ勝ったんで。なんの文句も言わせない。シングルファイターとして？うん、そのつもりですよ。なんだかんだ言って、小島もね、俺にとってはジャマやったから。一つの小島という壁を崩したからね。なんも言うことないすよ。飯塚だけは許せへんな……」
　
※小島はノーコメント