G1 TAG LEAGUE 2011
- 日時
- 2011年10月30日(日) 15:00開場 16:00開始
- 会場
- 愛知・西尾市中央体育館
- 観衆
- 2,000人(超満員札止め)
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第7試合 30分1本勝負
「G1 TAG LEAGUE 2011」Bブロック公式戦レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
棚橋対フジイで試合がスタート。いきなり場内が「棚橋」コールに包まれる。両者はグラウンドの攻防を展開し、フジイが腕を取って絞り上げる。そして、チョップ連射、馬飛びからの前方回転エビ固めに繋ぐものの、棚橋はカウンタードロップキックでやり返した。
後藤対石井の場面。激しいエルボー合戦とショルダータックル合戦が展開され、打ち勝った後藤が突っ込む。しかし、石井がショルダースルーでエプロンへ追いやり、場外のフジイが膝裏へラリアットをお見舞い。
これで場外戦が勃発し、深手を負った後藤が沈黙。石井&フジイの標的にされ、長時間の劣勢を強いられる。西尾のファンは「後藤」コールを送るものの、戦況はなかなか覆らない。
さらに、石井とフジイの合体ショルダータックル、フジイの突っ張り攻撃&アトミックドロップ、石井のフライングラリアット、フジイのジャンピングボディプレスが連続で後藤を襲い、フジイがWARスペシャルで捕獲。同時に石井も棚橋をWARスペシャルで分断する。
これを何とか逃れた後藤は、ブレーンバスターを仕掛けたフジイを反対に投げ捨てて脱出。スイッチした棚橋は、ドロップキックでフジイと石井を吹き飛ばし、フライングフォーアーム、ダイビングサンセットフリップでフジイに追撃。さらに、ラリアットを石井に誤爆させる。
そして棚橋は、場外に落とされそうになっても逆上がりで復活し、ドラゴンスクリューからのテキサスクローバーホールドをフジイに極める。さらに、後藤も石井をドラゴンスクリューで倒し、サソリ固めで捕らえた。
後藤対フジイの場面。棚橋の低空ドロップキック&後藤のローキックが同時に炸裂。そして、後藤がジャーマンスープレックスホールドで追撃し、コーナー最上段にのぼるものの、棚橋のプランチャを自爆させた石井がカット。そのまま雪崩式ブレーンバスターで後藤を投げ飛ばす。
続いてフジイと石井は、サンドイッチラリアットで後藤に追い討ちをかけ、フジイがのど輪落としからフォール。そして、もう1度のど輪落としに行くが、後藤が切り返して昇天へ。しかし、さらにフジイが切り返し、ブレーンバスタースラム、外道クラッチに繋いだ。
後藤対石井となり、両者のラリアットが2度相打ちになる。そこから後藤が2段助走式ラリアットを叩きこみ、自軍コーナーへ帰還。替わった棚橋は、石井のパワーボムを回避するものの、カウンターラリアットを浴びてダウン。だが、すぐさまカウンタースリングブレイドでやり返し、コーナー最上段からハイフライフローを投下。
ところが、石井がかわして自爆を誘い、ラ・マヒストラルで3カウント寸前まで追い詰める。さらに、フジイが入ってラリアットを食らわせ、合体パワーボムで棚橋に追撃。そして、石井のエルボー&フジイのラリアットから、合体のど輪落としを敢行するものの、棚橋が辛うじてキックアウト。
絶体絶命の棚橋は、ブレーンバスターを着地して石井を突き飛ばす。そこへ後藤がカウンターラリアットを食らわせ、フジイに顔面ヘッドバット、特攻ラリアットをお見舞い。すると棚橋が、ダルマジャーマンスープレックスホールドで石井を叩きつけ、ハイフライフローでトドメを刺した。
試合後、2勝目をあげた棚橋と後藤が、コーナーにのぼってファンの大歓声に応える。それを見たフジイが怒ってパイプイスを投げつけると、棚橋はそのイスの上に乗って勝ち誇った。
そして棚橋は、大コールを受けてマイクアピールを開始。「熱い応援、最後までありがとうございました。いま、チャンピオンなのにベルトがないですが、必ず矢野を倒して、ここにまた来るときは、『G1 TAG』に優勝して、ベルトを巻いて帰って来ます!」とファンに挨拶した。
さらに棚橋は、ファンの要望に応えて合計3回のエアギターを敢行し、「西尾の皆さーん!愛してまーす!」の叫びで、大会を締めくくった。
COMMENT
フジイ「クソ! 負けたのか?」
石井「チキショー!」
フジイ「一番負けたくないヤツに負けたな。ま、ええわ。“クソッタレ”は俺らの原動力だよ。エネルギー源だよ。“クソッタレ”? 大いに結構。前にも言ったやろ、『週プロ』(週刊プロレス)!」
石井「見たか? なんか感想言ってみろ、コラ!」
週プロ湯沢記者「凄い試合でした」
フジイ「なんだそれ? 感想文か!」
石井「次(次週号)は結果が出るんだろうな? オメーの意思が出んだろうな? 言ったろ、オメーらの意見はよ、180度変えるってよ。まだ90度だ、いや90度も行ってねぇよ。まだまだだ。オイ新日本! フジイさんを呼んでみろ。『G1 TAG LEAGUE』で終わんねぇって言っただろ? この借りは必ず返すよ」
フジイ「『凄い試合でした』?! ふざけんじゃねぇよ、コノヤロー!」
石井「フ○ック!」
後藤「2勝目だ! 俺たちのパワーも20億、50億。50億パワーズ。俺たちは100年に1度のタッグチームだ」
※ここでフジイが、遠くから水入りのペットボトルを後藤に投げつける
後藤「下がってろ、オラ! ふう〜。清々しい気分です。最後にもう一つ。『G1 TAG LEAGUE』の“G”は後藤の“G”!」
棚橋「ヨシ! まず大事なことは、2勝2敗。星を五分に戻したってこと。まだ望みは繋げられるし、『G1 TAG LEAGUE』が始まる前に、このタッグリーグを絶対盛り上げるって誓ったから。どうすれば盛り上がるか? 簡単ッス! 俺が決勝まで勝ち上がったら、盛り上がる! ……あんまり共感が得られていないようですけど、とにかく! 今日みたいに、石井もいつもより粘ったし、ただ必ず優勝すると誓ったから、『G1 TAG LEAGUE』優勝。そして、その先に(IWGPヘビー級)ベルト奪還。奪還っておかしいけどね。マジで取り返すから、ベルトを」