DESTRUCTION '11
- 日時
- 2011年10月10日(月) 16:00開場 17:00開始
- 会場
- 東京・両国国技館
- 観衆
- 6,500人
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第10試合 60分1本勝負
IWGPヘビー級選手権試合- (第56代王者)
- (挑戦者)
※棚橋が8度目の防衛に成功。レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
試合開始直後、両者への大コールで場内が騒然となる。そこからグラウンドの攻防となり、両者一歩も引かずに互角の展開。再び両者へのコールが激しく交錯する。
その後、コーナー付近で棚橋がボディブロー。そして、コーナー2段目に飛び乗り、振り向きざまにフライングボディアタックを食らわせる。これに対し内藤は、リープフロッグ&ドロップダウンからのドロップキックでお返し。
だが、棚橋がニークラッシャーで内藤の膝を狙い、レッグロック、エルボードロップ、トーキックで追撃。さらに、ドロップキックで内藤を場外に落とし、エプロンを駆けてトペコンヒーロを敢行。しかし、内藤がかわして自爆させ、エプロンをダッシュしてドロップキックを発射。棚橋を鉄柵に激突させた。
これで棚橋の動きが止まり、内藤がランニングサンセットフリップ、強烈なヘッドシザースで追撃。苦しい棚橋は、エルボー&太陽ブロー連射で反撃するが、内藤がすぐに巻き返してスイングネックブリーカードロップ。さらに、低空ドロップキック、チンロック、首4の字固めと畳み掛ける。
苦しくなった棚橋は、串刺し攻撃を両脚キックで阻止。そして、チョップ連射、フライングフォーアーム、ダイビングサンセットフリップに繋ぐ。
対する内藤は、串刺し攻撃をかわしてエプロンに飛び出し、水面蹴りからミサイルキック。しかし、その直後、内藤のジャンピングエルボーアタックと棚橋のフライングボディアタックが相打ちになる。
ダブルダウンとなり、またもや両者へのコールが交錯。そこから棚橋がカウンターエルボーで内藤の動きを止め、蹴り脚をキャッチして軸足に低空ドロップキックをお見舞い。
ここでエルボー合戦となり、棚橋が連打で押し込む。すると、内藤も連打で返すが、締めの1発を棚橋がかわし、ダルマ式ジャーマンスープレックスホールド、変型ファルコンアローで追撃。そして、コーナー最上段からハイフライフローを投下するものの、内藤が両膝を立ててブロック。
両者に大コールが降り注ぐ中、内藤が雪崩式フランケンシュタイナー、エボルシオン。そして、コーナー最上段にのぼってスターダストプレスを敢行するが、今度は棚橋がかわして自爆させる。
さらに棚橋は、カウンター低空ドロップキックで内藤を場外に落とし、コーナー最上段から場外ハイフライフローを敢行。これをまともに食らった内藤がカウント19でエプロンにのぼると、ロープ越しのドラゴンスクリューで追撃し、グラウンドドラゴンスクリューからテキサスクローバーホールド。こん身の力を込めて急角度で絞り上げるが、内藤はなんとかロープへ逃れる。
その後、激しい張り手合戦になり、棚橋が打ち勝つ。しかし、内藤がジャンピングエルボーアタックで反撃し、ジャーマンスープレックスホールド、ドラゴンスープレックスホールドで追撃。
25分が経過し、内藤がグロリアで棚橋を叩きつけ、スターダストプレスからフォールに行くが、カウントは2。すると内藤は、雪崩式バックフリップに行くが、棚橋が空中でスリングブレイドを繰り出して難を逃れる。
ダブルダウン状態から両者が同時に立ち上がり、棚橋がジャーマンスープレックス。しかし、内藤がバク宙で着地し、ジャパニーズレッグロールクラッチホールド。これを返されると、延髄斬りを発射するが、棚橋がスリングブレイドで逆襲。しかし、内藤もすぐにポルボ・デ・エストレージャを繰り出し、3カウントを迫る。
これを返されると、内藤は背後からジャンプして前方回転エビ固めを狙う。しかし、回避した棚橋が、ハンマースルーを切り返し、その場飛びスリングブレイドで内藤をなぎ倒す。
そして棚橋は、ドラゴンスープレックスホールドを決めるが、内藤が意地のキックアウト。だが、棚橋は内藤の背中にハイフライフローを投下し、間髪入れずに正面からもハイフライフロー。これで、死闘に決着をつけた。
COMMENT
※言い放ったあと、足早に控室へ。
内藤「いったい、どんだけ負けりゃあいいんだ、俺は?いったい、どんだけ負けりゃあ上に行けんだ?ちょうど1年前の10月、ここ両国、棚橋戦、こっから俺、去年から今年にかけてシングル、負け続けたんだよね、G1以外。全部シングル負けたからね。それでもそれでも、こんなに期待を裏切り続ける俺でも、こうやって俺に拍手を、『内藤!』と応援してくれるファンがいてね、俺はつくづく幸せ者だなぁと思いますよ」
——何度かベルトが見えた瞬間があったと思いますが?
内藤「ありましたね。スターダストプレス決めた時、あそこが俺の勝負の分岐点だったなと。あれが押さえられたら、今頃俺はリング上に立ってるかもしんない。まぁ、例え話だけど。ベルトはすぐそこまで、今日の試合で見えましたよ、俺には。俺の目には」
——そこで立ちはだかった棚橋弘至という壁はどのように感じましたか?
内藤「棚橋は素晴らしいレスラーですよ。ベルトを持って、確実にプロレス界、トップを独走してますよ。でも俺はデビューする前から棚橋に憧れて、デビューしてから棚橋を引きずり降ろしたいとこの5年間ずっとそう思ってきたんでね。ある意味、高い壁で逆にありがてぇなと。こんな簡単に獲れる相手を目標として5年間やってきたかと思うとアホくさいんでね。やっぱ凄かったっすね。最後握手しちゃったけど、でも俺の気持ちは変わんないですよ? 棚橋を引きずり降ろすのは、俺の役目。そしてあのベルトを持って新日本プロレス、プロレス界を引っ張っていくことが俺の使命。またこのビックマッチ、メインイベントの舞台に俺は戻ってきますよ、すぐにね。29才のうちに、すぐに戻ってきますよ。棚橋、今度待ってろよ。オマエを引きずり降ろすのは俺の役目だ」
※ベルトを強奪した矢野が、手にIWGPヘビー級のベルトを持って
矢野「オイ!たった今、この日この時間から、このベルトはな、俺様の管理の下に置かれるんだ。わかるか?この意味が!オイ!会社にも言っとけ!返して欲しかったらな、俺に挑戦してもいいんだぞ?! タイトルマッチ組んでみろバカヤロー!バカタレが!!」