ブシロード PRESENTS G1 CLIMAX XXI 〜THE INVINCIBLE FIGHTER〜
- 日時
- 2011年8月7日(日) 17:00開場 18:00開始
- 会場
- 大阪・大阪府立体育会館
- 観衆
- 5,500人(満員)
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第10試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX XXI」 Aブロック公式戦レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
そんな中、棚橋が串刺し攻撃を回避し、コーナーへ飛び乗ってフライングボディアタック。すると真壁がショルダータックルで反撃し、串刺しラリアットをお見舞い。そして、コーナーにのぼって頭部へのパンチ連射に行くが、棚橋が逃げ出して低空ドロップキックで逆転。
さらに棚橋は、レッグロック、ロープを利用した脚殺しで膝攻撃を開始。そして、串刺しフライングボディアタックを繰り出すものの、かわされてコーナー最上段で身動きが取れなくなってしまう。すると、ガラ空きのボディに真壁がパンチを見舞い、棚橋の脚を掴んでドラゴンスクリュー。
ここから真壁が膝への集中攻撃を開始し、レッグロック、ストンピング、逆片エビ固め。そして、ドロップキックをかわして自爆させると、トーキックを発射する。ところが、棚橋が脚をキャッチしてドラゴンスクリューで逆襲。
棚橋の攻撃は続き、フライングフォーアーム、ダイビングサンセットフリップ、スリーパーホールド、ニークラッシャー、グラウンドドラゴンスクリュー、テキサスクローバーホールドと畳み掛ける。
追い込まれた真壁は、棚橋の蹴り脚を掴み、ショートレンジラリアットで逆襲。そこから串刺しラリアット2連発、頭部へのパンチ連射、ノーザンライトスープレックスホールドに繋ぐ。
それでも棚橋がジャーマンスープレックスを狙うと、真壁はバックエルボーで回避。ここで真壁は、両手の中指を突き立てて「ファ○ク・ユー!」と叫ぶ。しかし、その直後に棚橋が張り手を見舞い、ロープへ走ろうとして後ろを向く。ところが、真壁が力任せに棚橋を自分のほうへ向かせ、ショートレンジラリアットでなぎ倒した。
そこからエルボー合戦となり、棚橋が連打を放つ。しかし、真壁がことごとくブロックして頭部にパンチを見舞い、パワースラムで追撃。それでも棚橋は、カウンタースリングブレイドで真壁を倒し、ハイフライフロー。だが、かわされて自爆してしまう。
さらに後頭部へラリアットを浴びた棚橋だったが、2発目のラリアットをかわしてダルマ式ジャーマン。これで真壁をダウンさせると、もう1度ハイフライフローを繰り出すものの、真壁は両膝を立ててブロック。
攻勢に転じた真壁は、後頭部への串刺しラリアットからスパイダージャーマンに繋ぎ、キングコングニードロップを発射。しかし、かわされて自爆となる。
すかさず、棚橋が低空ドロップキックを食らわせ、ロープへ走る。しかし、真壁がラリアットを放ち、かわされると間髪入れずに左のラリアットでなぎ倒す。そして、パワーボム、ジャーマンスープレックスホールドを決めるものの、いずれもカウントは2。
すると真壁は、デスバレーボムの体勢に入るが、棚橋が阻止してドラゴンスープレックスホールドで逆襲。そこからロープへ走ると、真壁がラリアットを発射。だが、棚橋がかわしてスリングブレイド。そして最後は、ハイフライフローで熱戦を制した。
試合後、大コールを受けた棚橋が「また大阪に、チャンピオンとして帰って来たぜーー!!」とマイクアピール。そして、「この勢いに乗って、『G1』優勝します」とファンに約束した。
これでまた大コールが起きると、棚橋はエアギターを披露。しかし、試合中に受けた膝のダメージがたたり、倒れ込んでしまう。それでも大きなアンコールが起き、棚橋は2回目、3回目、4回目のエアギターを敢行。3回目の終わりにはギターを叩き壊し、ファレから新しいギターを“エア”で受け取って4回目に臨んだ。
ここで「棚橋・最高!」コールが起きると、棚橋は「ありがとう。でも、エアギター4回はちょっと多いな」とジョークを飛ばす。そして最後は「大阪の皆さーん、愛してまーす!」と叫び、『G1』の中間地点を折り返した。
勝利者賞:お好み焼ゆかり、ハートフルギフト
COMMENT
棚橋「G1ってホント、(自分の出場が)今年10年目だけど『本当に厳しいシリーズだな』って改めて思って。でも集中力が、俺、高いからさ。全然切れてないのがいい状態だけど、俺がこんなに苦しいと思うんだったら、他の選手は10倍、100倍、苦しいと思いながら闘ってるんじゃないかな? それぐらい、G1なかばにして、逆に気持ちを奮い立たせるいい試合になったよ、今日は」
——前半5大会を終えて、後半戦に向けては?
棚橋「ま、他のレスラーと同等に見られては困るから。本来ならば全勝でいきたいところだけど、こればっかりは。残り全勝、そして、各会場で約束してる通り、ちょっくらG1優勝しますよ」
——昨日『今日がヤマ』と言っていましたが?
棚橋「ま、集中力でしょうね。得体の知れないヒデオ・サイトー、実は名前出してないけど、一番警戒してる(高橋)裕二郎。そして“宿敵”バーナード、息を吹き返しつつある内藤。これはまぁ余裕だけど。ま、残り全勝いけるっしょ。今の俺にはそれぐらいの勢いと実力と、時代が味方してる」
——真壁選手との試合について振り返ると?
棚橋「久しぶりでしたけどね。俺より先輩だけど、俺、(真壁が)まだ伸びると思うんだよね。瞬発系の打撃技にしても、元々スープレックスが素晴らしいから、なんだろ? 爆発力かな。俺が言うのもなんだけどね。“スーパースター”の座はあげるよ。俺はチャンピオン、エース、逸材、そのへんでいいから。このへん(下の方)でいいから。ヤベ! だんだん、ここ2、3年で急激に大阪が大好きだぁ!ヨシ!」
真壁「ア〜、クソ!ダメだな、オイ! 俺はあのヤローは強ぇチャンピオンだなんて、これっぽっちも思ったことねぇよ。予選リーグで当たって、最高に嬉しかったのによ。なんかわかんねぇけど、勝てねぇ、あのヤローには。顔と女性人気、それだけだろ? 俺より勝ってんのはよ。あとはみんな俺が勝ってんだ。オイ、諦めねぇぞ! 俺に狙われたんだ、ただじゃ済まさねぇ。それだけだ」