ブシロード PRESENTS G1 CLIMAX XXI 〜THE INVINCIBLE FIGHTER〜

日時: 2011年8月7日(日) 17:00開場　18:00開始
会場: 大阪・大阪府立体育会館
観衆: 5,500人（満員）

第4試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX XXI」 Bブロック公式戦

ラ・ソンブラ
鈴木みのる

境界線

（2勝2敗＝4点）
（3勝1敗＝6点）

09分32秒　ゴッチ式パイルドライバー→体固め

レフェリー｜マーティー浅見

MATCH REPORT

　個性派ぞろいな今年の『G1』においても、屈指の異色対決となった鈴木とソンブラの公式リーグ戦。

　ソンブラがリープフロッグで鈴木の突進をかわし、スリーパーホールドも阻止。さらに、エプロンに飛び出して鈴木を翻弄し、スワンダイブミサイルキックで場外に落とす。そして、トップロープで反動をつけたバク宙というド派手なトペフェイントで、場内を沸かせた。
　しかし鈴木は、ソンブラのラリアットをかわしてトップロープ越しの腕ひしぎ逆十字固めで絞り上げ、場外では鉄柵を悪用した腕殺しを敢行。リングに戻ってもそのまま腕攻撃を続行し、完全に試合の主導権を握る。
　チキンウィングアームロックや腕ひしぎ逆十字固めなどでさんざん苦しめられたソンブラだったが、ハンマースルーされた際にトップロープを支点にして回転し、エプロンへ着地。そして、スリーパーホールドに来た鈴木の頭を掴んで場外へ飛び降り、その首をトップロープへ打ち付けて逆転に成功。
　さらにソンブラは、スワンダイブミサイルキックで鈴木を場外に叩き出し、コーナー最上段からのプランチャで追い討ちをかける。そして、鈴木がリングへ戻ると、スワンダイブ式前方回転エビ固めで3カウントを迫り、アラビアンプレスで追撃。
　続いてブレーンバスターを繰り出したソンブラは、セカンドロープの反動を利用してムーンサルトムーンサルト。だが、鈴木がかわした瞬間に腕を取り、腕ひしぎ逆十字固めで絞め上げる。
　ここからチョップ合戦となり、鈴木がラリアットをかわしてスリーパーホールドを狙う。しかし、ソンブラが変型回転十字固めで切り返し、ヘッドシザースホイップで鈴木を場外へ落とす。
　さらにソンブラはロープへ走るが、鈴木が素早くリングへ戻ってスリーパーホールド。これをソンブラが前方に投げて振り解き、ラリアットを発射。しかし、かわして懐へ潜り込んだ鈴木が、ついにスリーパーホールドで捕獲。続いて、ゴッチ式パイルドライバーを炸裂させ、3カウントを奪った。

COMMENT

——ソンブラ選手とは、『ルチャリブレで闘う』と言っていましたが、今日の試合はどうでしたか？
鈴木「笑ったろ？オマエ、いま笑ったろ！『あれのどこがルチャリブレだ』っていうんだろ？ 1回も飛んでねぇもんな？違うんだよ。ルチャリブレの真髄は、ジャベにあり。“ジャベ”ってなにか知ってるか？寝技であり、関節技だ。いいか？俺の持ってる関節技は、昔から代々日本に伝わるプロレスの関節技だけじゃない。柔術であったりサンボであったり、時にはそれがアメリカであったりロシアであったりオランダだったり、いろんな国のいろんな関節技、それを俺が持ってる。だからメキシコ持ってたっておかしくねぇだろ？極め方、取り方もすべてメキシコ流だ。メキシコ人から勝手にパクったんだけどな、対戦する中で。だってよ、俺がスライディングして足首極めちゃったら1分で終わっちまうじゃねぇか。アイツは被害者だ。飛行機乗ってはるばる海渡ってきて、楽しくG1っていうのを終わりたかったはずなのによ。それをこんな虫食い状態にされてるなんて知らずに、アイツきたんだろ？その相手させられてんだからな。さてと、今日の相手はあんなもんか。まぁ、出直してきなさい、ソンブラくん！ルチャ教えてほしけりゃ、俺が教えてやるよ。それと明日、現新日本の本丸のうちの1人、後藤だろ？な、覚悟しろよ、後藤。気安く俺の名前出してんじゃねぇぞ。オマエが憧れてた、オマエの知ってるストロングスタイル、俺はとっくの昔にそんなもん超えてるぞ。オマエのものさしで俺を測るな。本丸のうちの1人だろ、アレ？一角だろ？あそこ崩しゃ、城ン中、入れんだろ？オマエらも、オマエらも、新日本ファンも、目ぇひん剥いて見とけ。な！」

※ソンブラは悔しさをにじませ、次の闘いへの意欲を見せた。