“新日本のエース”棚橋と“プロレス界の帝王”高山が激突するAブロック公式戦。両者のシングル対戦は、2004年2月以来、7年ぶり2度目。
 
　序盤、高山が手四つの力比べで棚橋を押し込む。そこからエルボーの打ち合いになり、高山がハンマーブロー。対する棚橋は、ショルダースルーを阻止して低空ドロップキックをお見舞い。さらに、コーナーに飛び乗って振り向きざまのフライングボディアタックを繰り出すが、高山がボディへのニーリフトで迎撃。
　さらに高山は、フロントハイキックで棚橋を場外へ落とし、鉄柵攻撃。リングへ戻ると、強烈なローキックを胸板へ連射する。そして、棚橋をコーナーへ逆さづりにしてボディへ低空ドロップキックを食らわせると、低空ドロップキックで場外へ叩き出す。
　劣勢となった棚橋は、エルボー合戦に持ち込み、フライングフォーアームで反撃。さらに、ローキックをキャッチすると、ドラゴンスクリュー。続いてボディスラムを狙うが、阻止した高山がカウンターニーリフトで逆襲。だが、棚橋もすぐにカウンタースリングブレイドでお返し。
　再びエルボー合戦となり、棚橋が連打で攻め込む。しかし、高山はニーリフト2連発で棚橋を吹き飛ばし、バックドロップで追撃。さらにジャーマンスープレックスの体勢に入るが、棚橋はトップロープを掴んで抵抗。そして、下に潜り込んでエビ固めに切り返し、直後にスリングブレイドを炸裂させる。
　さらに棚橋は、ドラゴンスープレックスの体勢に入るが、高山がバックエルボーで回避。すると棚橋は、ダルマ式ジャーマンを繰り出すが、体勢が崩れてフォールには行けず。
　だが、棚橋はうつぶせとなった高山にハイフライフローを食らわせ、続けざまに正調ハイフライフローをお見舞い。これで3カウントを奪い、初白星をあげた。

　　試合後、ファンの大コールを受けて棚橋がマイクアピールを開始。「2連戦、ホントにありがとうございました！」と挨拶すると、客席のあちこちから「カッコいい！」の声が飛ぶ。すると棚橋は、客席に向かって聞き耳を立て、「正解！」と自信満々で言い切った。
　続いて棚橋は、「次！ 福岡、いつだか知ってるか？」と質問して、来年5月3日に同所で開催される『レスリングどんたく2012』をPR。さらに「そのとき、『G1』チャンピオン、そしてIWGPのチャンピオンとして帰って来ます！」と宣言して大歓声を受けた。
　その後、棚橋はファンの要望に応えてエアギターを4回も敢行。2回目には、途中でギターを叩きつけて壊し、キング・ファレから新しいギターを受け取った上で3回目の演奏を行なうという新バージョンも披露した。
　そして棚橋は、「2連戦、ありがとうございました！」と改めてファンに挨拶。最後は「愛してまーす！」の叫びで大会を締めた。