「DOMINION 6.18」で行なわれたIWGPインターコンチネンタル選手権試合のリターンマッチであり、MVPにとっては矢野に髪の毛を切られたことへの復讐戦。そんな背景の中、矢野はハサミを振りかざして入場する。
　
　試合開始前、MVPがペットボトルの水を浴びせかけて奇襲。思わず場外へ退散した矢野は、なんとそばにいた高橋（広）の髪の毛をまたもや切り取ってしまう。
　それを見たMVPが襲い掛かって矢野を吹き飛ばし、リング上から「マケイヌ（負け犬）！」と挑発。すると矢野は、何の関係もない尾崎仁彦リングアナウンサーへ襲い掛かり、こちらも髪の毛を切り落としてしまった。
　さらに矢野は、テレビ朝日の実況席にいた野上慎平アナウンサーにまでハサミを持って襲い掛かる。しかし、MVPが阻止して、鉄柵攻撃、ランニングフロントハイキックで蹴散らした。
　リングに戻っても攻勢が続いたMVPだったが、矢野は場外戦に引き込んで逆転に成功。リングに戻ると、クッションを外して金具がむき出しになったコーナーへ、MVPを何度も叩きつける。
　さらに矢野は、おちょくるように「ボーリン！」と叫んでエルボードロップを投下。だが、MVPがかわして自爆させ、ランニングフロントハイキックで逆襲。さらに、「クソヤロー！」と日本語で叫びつつプランチャで追撃し、フロントスープレックス、ランニングフロントハイキック、「キメルゼー！」と叫んで決める“本家”ボーリンエルボー、フィッシャーマンズスープレックスホールド、2連続ジャーマンスープレックス、エルボー連打、ショートレンジラリアットと畳み掛ける。
　続いてMVPは、矢野をコーナーの金具に激突させてお返し。そして、串刺し攻撃に行くものの、かわされて自分がコーナーへ激突してしまう。
　これで息を吹き返した矢野は、強力でMVPを叩きつけ、鬼殺しを狙う。これをMVPが頭部へのパンチ連射で脱出すると、赤霧で丸め込み、マンハッタンドロップで追撃。さらに、脚を持ってMVPを投げ飛ばし、頭からコーナーの金具へ激突させる。そして、今度こそ鬼殺しを炸裂させてフォールに行くものの、MVPが肩をあげる。
　すると矢野は、MVPを突き飛ばしてレッドシューズ海野レフェリーに激突させ、背後から急所攻撃。そこからイス攻撃に出るものの、阻止したMVPがイスを矢野に持たせ、その上からフロントハイキックを食らわせる。
　ここでMVPはフォールに行くが、レフェリー不在でノーカウント。それに気付いたMVPが海野レフェリーに近づくと、矢野が今度こそイス攻撃をお見舞い。そこからちゃっかりフォールへ行くものの、カウントは2。
　追いつめられたMVPだったが、矢野に組み付いてプレイメーカーを繰り出す。そして、最後はTTBで息の根を止めた。
　
　試合後、MVPはなおもTTBを解かずに絞め続け、ようやく溜飲を下げる。そして、矢野が袋詰めにしていた自分の髪の毛を奪い返してファンに見せつけた上で、それを矢野の口の中にねじ込んだ。
　続いてMVPは、横たわる矢野の前へ仁王立ちになってイスを振りかざすが、しばらく考えた上でそのイスを放り捨てた。
　ところが、そこへ田中将斗が乱入し、MVPの頭部へ竹刀攻撃をお見舞い。そして、ファンに向かってアピールすると、矢野と一緒に退場した。

MVP「ついにトオル・ヤノを叩き潰した！そして、またCHAOSからやってきたな。いいぜ、クールだ。マサト・タナカ！ ダンガン！ エルボー！ 知ってるぜ？ ECWでも闘ってたな、でも、俺はマイク・アッサムじゃない。俺はMVPだ！（ビールを開けて）タナカにとって、悪夢の始まりにカンパイだ！ ……キメルゼ！」
 
※矢野はノーコメント
田中「オマエら、1試合目の8人タッグやりに、わざわざ来とるんとちゃうねん。あいつのベルト、1発で獲ったるから挑戦させろ。アイツより俺の方が似合うやろ？あのベルトは。そうやろ？」
——実力行使ということですか？
田中「そうやな、なんかテーマなかったらオモロないし、あいつのベルト1発で獲ったるから、どっかでカード組めよ。言っとけオマエ」