NEW JAPAN SOUL 2011
- 日時
- 2011年7月8日(金) 18:00開場 19:00開始
- 会場
- 東京・ディファ有明
- 観衆
- 730人
MATCH REPORT
それを見た井上と天山が助けに入り、サイトーにトレイン攻撃を敢行。井上の串刺しジャンピングエルボー、永田の串刺しフロントハイキック、天山の串刺しラリアットが連続で炸裂する。そして、3人がかりでストンピングを浴びせ、永田が「目を覚ませ!」と叫んだ。
天山対飯塚の場面。天山が、ボディへのヘッドバット、モンゴリアンチョップ連射、ラリアット、ブレーンバスターとラッシュ。さらには、井上とのダブルショルダータックルで追撃する。
井上対中邑の場面。井上が、中邑のキックをキャッチしてパワーボム。それでも中邑は井上をコーナー最上段に固定し、ボディへのランニングニーリフトを発射。これは井上がかわし、コーナー最上段にのぼるが、中邑はすぐにハイキックで追撃。すると、ここでサイトーと永田が番外戦を開始。観客席に雪崩れ込み、サイトーがコスチュームの紐で永田の首を思い切り絞め上げる。
一方、リング上では井上が中邑組の餌食となり、飯塚がタッチロープを使ってチョーク攻撃。だが、サイトーはなおも永田と乱闘を続行。
苦しい時間の続いた井上だったが、ハンマースルーを切り返して飯塚をニュートラルコーナーへ激突させ、カウンター水車落としで逆襲。ようやく永田とのタッチが成立する。その途端にサイトーが乱入するが、永田は「どっか行け、このヤロー!」と叫んで一蹴。
続いて永田は、ミドルキック連射、串刺しフロントハイキック、エクスプロイダーで飯塚に追い討ちをかけるが、なおもサイトーが乱入。すると、永田が延髄斬り、天山がラリアットを同時発射して排除。しかし、息を吹き返した飯塚が、マンハッタンドロップ、スリーパーホールドで永田に逆襲。だが、これをふりほどいた永田が、垂直落下式ブレーンバスターでお返しした。
ここで、サイトーが飯塚にタッチして正式にリングイン。なおもチョーク攻撃に行くが、永田は張り手2連射で反撃。さらに延髄斬りを浴びせると、「平澤! 目を覚ませ!」と叫んでバックドロップの体勢に入る。ところが、アイアン・フィンガー・フロム・ヘルを装備した飯塚が乱入し、永田へ地獄突き。さらに、天山にも地獄突きを食らわせると、マーティー浅見レフェリーが反則負けを宣告した。
しかし、サイトーはそんなこともお構いなしで、なおも永田の首を絞め上げる。さらに、止めに入った井上と高橋(広)も首を絞めてKOしてしまった。
COMMENT
※飯塚、中邑はノーコメント。
井上「平澤?ヒデオ・サイトー?名前が変わるんだったらな、お前が変わるっていうんだったらな、ずっとそのまま押し通してこいよ。はね返すからな、お前なんて、はね返してやる」
——サイトー選手に試合中「目を覚ませ」と呼びかけていましたが?
永田「考えてみれば、あいつは昔から、ここぞというときの気持ちの弱いヤツだったですからね。それをやっぱり鍛え直せと日々カツを入れていたのは事実ですよ。海外に行って、プエルトリコで生きていくために、もしかしたら、自分の弱い心を封じ込めるために、もう一つの“ヒデオ・サイトー”という人格を生み出してしまったのかもしれない。なんとしても“平澤光秀”を取り戻さなくては。俺の思いはそれひとつですよ」
——前橋大会後は、もう平澤光秀の本拠地、北海道に入ってしまいますが、その前に平澤光秀を取り戻したい?
永田「そうですね、真駒内の体育館にはアイツのお父さんが指導する子供たちがたくさん見に来るでしょうし、その子供たちに悪い影響を与えないためにも、レスリングを愛するものとして、平澤光秀という人格を取り戻さなければ。しかし、時間がかかりそうだね」
——平澤光秀ともう1回同じチームでやりたいという気持ちは?
永田「もう1回俺が叩き直さなきゃ。戻ってくればね。ただこれは時間がかかりそうだ。現代版“ヤヌスの鏡”だ。困ったもんだな、こりゃ大変だ。それにしても俺の付き人だったり、俺の傍にいたヤツは、海外に行くと必ず牙を剥かれるな俺は」
※天山はノーコメント