『WORLD TAG』Aブロックに出場している選手たちによる8人タッグマッチ。12月4日(日)神戸で天山&小島と裕二郎&ペイジ、12月7日(水)水戸でロウ&ハンソンと裕二郎組が闘う。そして、12月1日(木)別府では、トンガ&ロアvs裕二郎組の同門対決が行なわれる。なお、天山組とロウ組は前日(11月26日)高知で当たり、ロウ組が勝利した。
試合開始直後、トンガ&ロアがロウ&ハンソンに串刺し攻撃。しかし、ロウたちがトンガたちを放り投げ、空中で衝突させる。さらに、天山&小島が裕二郎をダブルショルダータックルでなぎ倒し、ヘッドドロップ&ジャンピングエルボードロップの同時攻撃をお見舞い。
続いて天山が裕二郎に串刺しラリアット、ブレーンバスター。ところが、控えのペイジがロープワークを妨害し、裕二郎がフロントハイキックで逆転。
これをきっかけに天山が孤立し、ペイジがセントーン、裕二郎がギロチンドロップを同時に投下。さらに、ロアがボディスラムで投げ捨てると、トンガはモンゴリアンチョップからヘッドバット。ところが、自分が大ダメージを被ってしまった。
ロウ対トンガの場面。ロウがトンガにカウンターエクスプロイダー、ロアに打撃コンビネーション。ここでハンソンがトンガとロアに串刺しラリアットを乱れ打ち。さらに、ロウのドロップキックからハンソンがロープへ走るも、ロアがカウンタースピアーで報復。そして、トンガがロウに串刺しジャンピングボディアタックを見舞った。
小島対裕二郎の場面。小島が逆水平チョップ連射、串刺しジャンピングエルボーを食らわせ、「いっちゃうぞバカヤロー!」の叫びをファンと大合唱。ところが、直後にトンガ&ペイジが急襲し、トレイン攻撃から裕二郎が低空ランニングフロントキック。
そして、裕二郎のカウンターフロントキックで追撃すると、ペイジがローリングリングインからラリアットを浴びせる。そして、裕二郎がフィッシャーマンバスターで追撃。
だが、ロウが変型の腰投げで裕二郎を投げ、直後にニーリフトで追撃。すると、ハンソンが側転でトンガを翻弄し、ラリアットを食らわせる。その後、ロアがハンソンにドロップキック、天山がロアにラリアット、高橋にマウンテンボム、天山&小島がペイジにテンコジカッター。
ここで小島がウエスタンラリアットを高橋に炸裂させ、3カウントを奪取した。
試合後、天山&小島とロウ&ハンソンは、互いにお辞儀して健闘を称え合った。
天山「なんせ今日は、昨日の今日なんであれなんですけど、昨日の敵は今日の友。昨日はやられて、ホンマ悔しかったんですけど。あいつら2人(ウォーマシン)に初黒星つけられて。でも今日は気持ち入れ替えて、あの2人と組んだら、鬼に金棒ちゃうけど、2人はもう堂々として、しっかりと暴れてくれたし、もちろんコジも最後、ガッチリいつもの剛腕が火を噴いたし。別に昨日負けたからって、1敗ぐらい。また勝てばいいんやし、負けないように。1敗以上は許されないっていうか、しっかりと。次は中西、ヘナーレ? ちょちょいのちょいでいきたいと思います。な、コジ?」
小島「昨日のウォーマシンとの対戦がいろんな意味で忘れられないというか、俺の中で久しぶりにというか、ここ何年かで一番といってぐらいのインパクトのある、すごくいい手ごたえがあったんでね。時間は短かったんだけど、タッグチームという意味での闘いにおいて、すごく心打たれるものがあって。勝ち負けもそうなんだけど、そことまた違ったところで、こいつらとはものすげえ、もっともっと進化したなにかができるんじゃないかなっていうイメージがあったんで。そういう機会を作るためには、テンコジがもっと強くなんなきゃならないっていうのがすべてなんで。ホントに昨日いかれて、改めて世界の、プロレス界のわーづろワイドなタッグチームの凄さを思い知ったんで、これはすごく勉強になったなと。このイメージをずっと頭に入れて、このタッグリーグ、闘っていきたいと思います」
――反対側のブロックで、柴田選手がテンコジと優勝決定戦で当たりたいと口にしましたが……。
小島「知ってます。実はそれ、ずっと頭にあってね。自分から言うのもなんだかなあって思ってたんですけど、これは逆に言ったら、柴田流の叱咤ですよね。だから今年の上半期から中期にかけて、ずっと(柴田が)第三世代とやってきたという柴田なりの『お前ら、これで終わりかよ?』っていう辛口の檄だと思いますよ。(決勝に)上がってきてほしいのか。上がってきてもう1回ね。俺たちがここで立ち止まったら、柴田が一番歯がゆいのかなっていう気がして。その言葉を聞いたとき。だからこそ、柴田のためじゃないけど、そうやって名前を出してくれたからには、決勝で闘いたいなっていうのはもちろんあるし、そのうえでさらに……。結局、俺は柴田に勝てないまま終わってるから。永田さんは勝ったけど。そういう意味では、俺にはやりたいことがあるんで。その柴田の檄を真摯に受け止めたいと思います」
――その一戦が優勝決定戦になれば、いいリベンジの場になりますね。
小島「そうですね。ある意味、今の新日本プロレスに対するリベンジだし、新日本プロレスファンにも、いい意味でのリベンジだと思ってるんで。やっぱり棚橋筆頭に、オカダ、内藤とかがもう先頭に立ってるプロレス界を、『またここで第三世代来るんのかよ』っていう、その“まさか”なんですよ。でも、まさかがあるからこそプロレスは面白いっていうのは、このプロレス界にいて勉強したことなんで、そこを目指していきたいと思います」
――最近はプロモーションにも駆り出されて、小島選手の必要性が示されてます。
小島「まあプロモーションは、ほかの選手が忙しいっていうのもあるんですけど、その中で俺だからこそできるプロモーションだと思ってるんで。今回、いろんなところに行かせてもらったっていうのは。誰かの代わりでもないし、そういう意味じゃ、俺だからできたプロモーションだっていうのを今回も自信持ってやらせてもらってるんで。ポスター持って、いろんな所へ行かせてもらったけど、それも含めて、俺の中でいろんな街が大切になってるんでね。また何か結果を残して、期待にこたえようと思います」
※ロウ&ハンソンはノーコメント