IWGP IC王者・内藤が、初防衛戦でリーサルと対決。リーサルはかつてLOS INGOBERNABLES de JAPONメンバーだったが、8月20日のROHラスベガス大会で内藤が裏切り。その遺恨を引きずったまま、今回のタイトルマッチへ繋がった。
 
　まずは挑戦者リーサルが入場し、続いて「内藤」コールから王者・内藤が白スーツ姿で登場。
　
　試合開始のゴングが鳴ると、いきなり大「内藤」コールが起きる。そんな中、内藤がリーサルの突進をスカすと、またもや「内藤」コールとなる。
　だが、リーサルがいきなりトラースキックを浴びせ、場外へ落ちた内藤にトペスイシーダを3連発でお見舞い。さらに、内藤を真似てエプロンで寝転ぶ。
　これでリーサルが試合の主導権を握り、エルボー連打などで追撃。さらに、内藤をアームホイップで投げると同時に側転で回り、低空ドロップキックを見舞う。
　だが、内藤がショルダースルーでリーサルをトップロープへ乗せ、ロープを蹴って急所を攻撃。これでリーサルが場外へ落ちると、走ってロープを往復してから寝転ぶ。
　続いて内藤は場外戦でリーサルを痛めつけ、寝転びながらレッドシューズ海野レフェリーと一緒にカウントを数える。その後、リングへ戻ったリーサルは内藤の蹴り脚をキャッチし、延髄斬りで逆襲。だが、内藤が顔面攻撃で動きを止め、カウンターバックエルボー、低空ドロップキック、スイングネックブリーカー、チンロックで追撃。
　苦しくなったリーサルは、ダイヤモンドカッターで逆転。そして、内藤のハンマースルーを切り返してバックエルボーを浴びせ、ラリアット、ショートレンジドロップキック、カウンタースパインバスターへ繋ぐ。
　しかし、内藤がマンハッタンドロップで流れを変え、リーサルを踏み台にしてトップロープ越えの串刺し低空ドロップキック。そして、コーナーへのぼって雪崩式攻撃を仕掛け、抵抗したリーサルを変型コンプリートショットで叩きつける。続いて内藤はプルマブランカを極めるも、リーサルはロープエスケープ。
　次に内藤はグロリアを狙うが、リーサルが抵抗。すると内藤はジャンピングエルボーアタックを放つが、リーサルが受け止め、リーサルコンビネーションで逆転。それでも内藤はロープを利用したスイングDDTを仕掛けるが、リーサルが変型デスバレーボムに切り返す。
　リーサルの攻撃は続き、バックドロップ2連発。そこから雪崩式攻撃を仕掛けると、内藤が激しく抵抗する。これでリーサルはコーナーから転落するが、下からのドロップキックで内藤に報復。そして、トップロープ上から雪崩式ブレーンバスターを敢行。
　続いてリーサルはリーサルインジェクションを仕掛けるが、内藤が回避して今度こそロープを利用したスイングDDT。そして、ミサイルキック、雪崩式フランケンシュタイナー、グロリアと大技を連発して行く。
　それでもリーサルはバックエルボーを命中させるが、内藤が間髪入れずに浴びせ蹴りでお返し。だが、リーサルはタックルで内藤を押し倒す。
　ここから両者がエルボーを打ち合い、内藤が連打で押し込む。するとリーサルはラリアットで報復に出るが、内藤がブレーンバスターで挽回。だが、リーサルがアルゼンチンバックブリーカーの体勢で内藤を担ぎ、変型カミカゼで叩きつける。そして、クロスフェースで絞ると、エプロン上でブレーンバスターを食らわせる。
　リーサルの攻勢は続き、ダイビングエルボードロップで追撃。そして、パワーボムホイップで内藤をニュートラルコーナーへ激突させると、エルガンボムでフォール。
　これを内藤が返すと、リーサルは再びリーサルインジェクションを狙う。しかし、内藤が回避し、フェイント式延髄斬りをお見舞い。それでもリーサルはハンマースルーを切り返すが、内藤はカウンタージャンピングエルボーアタックで吹き飛ばす。
　続いて内藤はデスティーノを狙うが、リーサルがエルボーを浴びせ、スピンキックで追撃。そして、またもやリーサルインジェクションに行くが、内藤が受け止めてデスティーノに切り返し、3カウントを奪った。

内藤「よろしいですか？ しっかりと、アナタ方の目と、アナタ方の耳で聞いてください。まぁリング上で言った通り、東京ドーム、せっかく棚橋選手が立候補してくれたから、リング上で言った通り、受けて立ちますよ。ただ、俺の理想は、違う相手だったけどね。まぁ俺の予想は、当たったかな。棚橋が出てくるかなと思ったんですね。もう彼は、トップ選手じゃないでしょ？でも、ここまでずっと新日本プロレスを引っ張ってきたのを知ってるから。俺は、彼の背中を見てきたから。まぁ最後の晴れ舞台だと思ってね、東京ドーム、俺の前に立てばいいよ。今、最も“神ってる”男だぜ。俺と闘えばおいしいこと、彼はわかってんだろうね。まぁ最後の晴れ舞台だよ。今年の東京ドームで、なにかね、トップの座を降りてしまったような、寂しい現状だけどね。俺がトドメをさしてやるよ。まぁそんなわけでさ、まだ先の話だから。東京ドームは先の話だからね。そこは、トランキーロだよ。だってさ、この後、シンガポール大会もあるし、『WORLD TAG LEAGUE』もあるわけだからね。なに？『WORLD TAG LEAGUE』の話は無視して、東京ドームですか？それはさ、『WORLD TAG LEAGUE』観戦予定のお客様に失礼でしょ。だから、俺はまだ話さないよ。話す必要もないと思ってるしね。それより、『TAG LEAGUE』の話聞きたいでしょ？ちゃんと、仕掛けを用意してるから。まぁ楽しみに待っててくださいよ。あとさ、ジェイ・リーサルと違って、俺シリーズ全部出てっからさ、カンサード（疲れた）なんだよ。わかる？カンサードなんだよ。もう一刻も早く、俺はベッドに横になりたいんだよ。だからさ、これ以上の話は、明日？明後日？明々後日？知らないけど、会見の場を準備してくださいよ。ボクはそこに出向くから、皆様も俺の声を聞きたかったら、その場に駆けつけてください。その時、皆様にお話ししますよ。質問があるかもしれないけど、これ以上のことは、ノーグラシアス（結構です）。アスタ・ルエゴ（また今度）、アディオス（さよなら）」
 
リーサル「やられた……やられた……ナイトー、思いもよらないことが起こってしまった。俺がIWGPインターコンチネンタルチャンピオンになるはずだった……」
（※ここでアダム・コールがROH世界王者のベルトを肩にかけて割り込んできた）
コール「ジェイ、ジェイ、ジェイ」
リーサル「俺が今、しゃべってるんだ。何をしに来た？」
コール「いやぁ、悪いな。まあ、とりあえず『おめでとう』と言っておくよ。なかなかいい闘いだったよ」
リーサル「お前、なにがいいたんだ？」
コール「ちょっと待て。お前はすでにロンドンでのROH世界タイトル挑戦が決まってるだろ？もうすぐだよな。お前の挑戦を受けることを約束しといてやる。まあ、（王者の）壁に跳ね返されるだけだけどな。だからといって逃げないでくれよ」
リーサル「そんなこと言いに来たのか？そんなこと言えるのも、今だけだ。しっかりお前と向き合ってやるさ。何なら今、ここでやってやろうか？それがイヤなら、ここから去れ」
 
棚橋「（※両手で）今のとこ、イーブンだね。何が正義で、何が悪か、これはね、実は一言では語れないんですよ。けど、BULLET CLUB、CHAOS、ロスインゴ、なんだろう……ファンのみんなが裏の裏を読み過ぎてて、なんでそれが面白いかって言ったら、正義がしっかりしてるから、本隊がしっかりしてるから、いろんな裏切りがあったら、いろんなものが際立ってくる。いろいろやり過ぎちゃっても、面白くないじゃん。やっぱり、水戸黄門の印籠、金さんの桜吹雪、棚橋の愛してます、これでしょ（※コメントブースを去ろうとするが、振り返って）ちょっと言い過ぎたかな。『棚橋になれなかった男、内藤』なりたかったかどうかは、わかりませんけどね」