NEW JAPAN CUP 2011
- 日時
- 2011年3月20日(日) 15:00開場 16:00開始
- 会場
- 兵庫・ベイコム総合体育館(尼崎市記念公園総合体育館)
- 観衆
- 5,500人(超満員)
-
第7試合 60分1本勝負
IWGPジュニアタッグ選手権試合- (第28代チャンピオンチーム)
- (チャレンジャーチーム)
※田口&デヴィット組が2度目の防衛に成功。レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
田口とタイチが先発すると、田口に声援が集中。そんなファンの期待どおり、田口がタイチを寄せ付けず、青コーナーへ追いやった。
デヴィット対TAKAの場面。デヴィットがハンマーロックを極めたままTAKAを赤コーナーへ引き込み、田口と共に集中攻撃を敢行。そして、2人は得意の連携攻撃で挑戦者チームを場外に落とし、リング中央でセクシーポーズを披露する。
ところが、TAKAが背後から奇襲を仕掛け、場外戦でデヴィットが失速。負傷している左肩を徹底的に攻められ、完全に動きがストップしてしまう。
長時間のローンバトルを強いられ、絶体絶命のピンチに陥ったデヴィットだったが、追走式ドロップキックでTAKAに逆襲。ようやく田口とスイッチする。
田口は、TAKAとタイチを同時に捕獲。そのままTAKAにDDT、タイチにリバースDDTを見舞う。さらに田口は、セカンドロープに飛び乗ってのアームドラッグでタイチを場外に投げ捨て、三角飛びプランチャ。そして、場外でタイチを肩車すると、デヴィットがロープに走る。だが、TAKAが飛び込んで攻撃を阻止。今度はタイチが田口を押さえると、TAKAがラ・ケブラーダの体勢に入る。しかし、デヴィットがバックスピンキックで妨害。これでTAKAが場外に落ちると、デヴィットは今度こそノータッチトペコンヒーロを敢行。
デヴィット対タイチの場面。タイチがローリングソバット、トーキック、トラースキックと畳み掛け、デヴィットの左肩を狙って脇固めで絞り上げる。
続いてタイチはショートタイツ姿に変身し、トラースキックを放つ。そして、前日の前哨戦で炸裂した合体殺法・みちのくメフィストが決まるが、フォールは田口がカット。しかし、この直後、タイチのトラースキックがTAKAに誤爆。すかさず田口がタイチをジャーマンスープレックスで投げ捨てる。だが、今度はTAKAがスーパーK2で田口を排除。
ここからタイチはキックでデヴィットを倒し、側頭部へキックを放つ。しかし、かわしたデヴィットがドリームキャストで逆襲。だが、続いてのブラディサンデーを回避したタイチが、串刺しフロントハイキックから脇固め。すかさずTAKAがジャストフェースロックで田口を分断し、デヴィットは大ピンチに陥る。
しかしデヴィットは、辛うじてロープに手を伸ばして脱出に成功。だが、タイチとTAKAはダブルトラースキックで追い討ちをかけ、タイチがジャーマンスープレックスを狙う。ところが、田口が背後に回りこみ、どどんが炸裂。これでタイチがダウンすると、デヴィットはダイビングフットスタンプで追撃。そして、合体技・ブラックホールバケーションに繋ぎ、最後はデヴィットがブラディサンデーでタイチを仕留めた。
COMMENT
田口「凄いタフな試合になりました、危ない場面もあったけど、それらを乗り越えて得た今日の勝利は凄く大きな意味がある。いま、僕らが発しなければならないメッセージを表現できたと思います」
——地元が震災に遭って、特別な思いがあった?
田口「う〜ん。基本的には普段と変わらない感じでやってるんですけど、ちょっと頭をよぎる瞬間もあったり、みんなのためにもがんばろうと……そういうことは思いますね。試合の中でも、何度もそういう気持ちが沸きあがってきたし。いま、両親は家にいるんですけど、水道が通ってなかったり、ガソリンが足りなかったりしてる、と。……被災地の人たちは、24時間闘ってるわけですから。そういう人たちを勇気づけることもやらないと。試合がないときも常に意識してね。今日は、いい表現ができたと思います」
——次は、KAIENTAI DOJO後楽園大会でのタイトルマッチが決まってますが?
田口「……決まってるんですか? ま、やりましょう(微笑)。いいですよ、オッケーです」
デヴィット「K DOJOという他団体でも普段どおりやるだけだよ。過去、ノアやZERO1のリングで闘ったときも刺激的で楽しかったしね。どこの団体でも自分の試合をやるだけだよ」
TAKA「大丈夫かタイチ?クソ!ちょっとだったな。タッグとしてのキャリアのちょっとの差だな。俺とタイチ、2人で今日で組むの今日で2回目だよ。後楽園で初めて組んで2回目でこの完成度だ。あんま『次』とか言いたくねぇけど、次だな。ベタかもしんねぇけど、タイチは1月もやった、今月やった、3度目の正直だ。タッグ力の差だな、タッグ力。俺らいつもプライベートだ、試合前だ、ゴタゴタしてんだ。普段あんま仲良くねぇからよ、アポロは仲良いんだろ?その差だな。これからはプライベートも仲良くしねぇとな、それくらいじゃねぇと獲れねぇかもな、ベルト。そしてタッグ力磨いたら、またやらしてもらうよ。手応え感じたよ」
タイチ「TAKA、今日は俺が悪かった。俺のせいで、あと1歩逃しちゃって」
TAKA「そんなことねぇよ、俺がかばいきれなかったよ。1+1が2じゃなく、200になんなかったよ。まだ足んなかった。全然届かないベルトじゃねぇの分かったよ。またキャリア積んでタッグ力つけた時に、もう1回挑戦させてもらうよ」
タイチ「最初組む前は、TAKAなんてって思ってたけど、組んでみたら物凄い心強いし、スゲーやり易い、TAKAとやると。TAKAとだったら次、絶対獲れると思うし。また挑戦しましょうよ」
TAKA「俺も正直タイチと組むの、不安でいっぱいだったんだよ。これっぽっちも期待してなかったけど、全然いける気がしたよ、今日やって。自信ついたら挑戦するよ、アポロから獲ってこそ意味があるから。本当はベルト獲って、4月17日のKAIENTAIDOJYO9周年後楽園大会でIWGPジュニアタッグやるはずだったけど、しょうがねぇ。デヴィちゃんと田口つぁん、KAIENTAIDOJYO後楽園大会、安いギャラで働いてもらうからよ。アポロ対KAIENTAIDOJYO選抜選手、IWGPジュニアタッグ決定!」
タイチ「俺も呼べよ、その後楽園。出してくれよ」
TAKA「それは考えておくよ」
タイチ「負けたけど、大きな収穫になりました。これで俺らは終わるわけじゃないし、まだまだ『小島軍(仮)』続いていくから。今日が始まりだから。俺らずっと見てて。やり返すから」