NEW JAPAN CUP 2011
- 日時
- 2011年3月19日(土) 17:00開場 18:00開始
- 会場
- 愛知・愛知県体育館
- 観衆
- 6,500人
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第9試合 時間無制限1本勝負
「NEW JAPAN CUP 2011」2回戦※永田裕志がNJC準決勝戦に進出。レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
ゴングと同時に永田が突っ込んでいくものの、田中がミドルキックを受け止め、スライディングD。しかし、永田がかわしてローキックを発射。だが、今度は田中がかわして一歩も譲らない。
その後、グラウンドの攻防を挟み、永田がカウンターキチンシンク。そして、ボディへの膝蹴り連射で田中を場外に落とし、なおも膝蹴りを連射していく。
しかし田中は、カウンターラリアットで逆襲し、場外ブレーンバスターで追撃。さらに、テーブルへの垂直落下式ブレーンバスターを敢行し、永田を場外カウントアウト寸前まで追い詰める。
田中の攻勢は続き、串刺しジャンピングエルボー、逆水平チョップ連射、チンロック、ロープ際でのジャンピングエルボーで追撃。しかし永田は、カウンターフロントスープレックスで反撃し、ミドルキックとエルボーを連射。そして、カウンターキチンシンクでダウンを奪うと、串刺しフロントハイキックから雪崩式攻撃を狙う。すると田中が永田を飛び越えてリングに着地し、そのままパワーボムの体勢に入る。だが、額へのパンチ連射で振り解いた永田が、エルボー連射、マジックスクリュー、垂直落下式ブレーンバスター、延髄斬りと、なおも攻勢をキープする。
しかし田中は、続いてのバックドロップを阻止。そして、なおもブレーンバスターを狙う永田を逆に投げ飛ばすと、ショートレンジラリアットで逆襲。さらに、串刺しラリアット、ダイヤモンドダスト、ラリアットに繋ぎ、コーナー最上段に上る。
だが、起き上がった永田もコーナーに上り、雪崩式エクスプロイダーで逆襲。そして、タイナーからバックドロップを炸裂させるものの、すぐに立ち上がった田中が後頭部へのスライディングDで反撃。さらに、フロントハイキックを受け止めると、ショートレンジラリアットからスライディングD。しかし、フォールは永田が跳ね返す。
場内から「永田」コールが起きる中、田中は正面からのスライディングDを発射。しかし、永田が体を倒したままボディへのキックを放って迎撃。そこからエルボー合戦となり、田中が左右の乱れ撃ちからローリングエルボー。これに永田が張り手で反撃すると、田中も張り手をお返ししてロープへ走る。しかし、素早く組み付いた永田がバックドロップホールドを決め、3カウント奪取。翌日の尼崎大会で行なわれる準決勝戦にて、矢野と対戦することとなった。
試合後、永田は敬礼を連発し、ファンの大歓声に応える。そして、大コールを受け、マイクアピールで名古屋のファンに挨拶した。
永田「震災で大変な中、今日は多数ご来場いただきまして、誠にありがとうございます! たくさんのファンの皆様から温かい気持ち、募金をたくさんしていただいて、ホントに大きなプロレスのパワーを、今日、この会場でもらったと思います。このパワーを!被災地の方々に少しでも役立てていただくように、送らせていただきたいと思います。どうもありがとうございました!」
これで再び場内が大歓声に包まれる中、永田は四方の客席に向かって深々と礼をする。そして、「どんな世の中になっても!プロレスのパワーは永遠に不滅です! どうもありがとうございました!」と力強く叫ぶと、最後は「1、2、3、ぜア!」の掛け声でファンと共に敬礼を決め、名古屋大会を締めた。
COMMENT
永田「どうもありがとう!」(井上、マシンらと握手して)
永田「田中! 手強いな! でもアイツが手強いのはわかってるよ。でも、ここでつまづくわけにゃいかないんだ。一発一発がこのあいだのZERO1以上に重かったけどさ? ま、アウェイで好き勝手できる自由の強さもあるんだろう。負けらんないよ? 俺たちの痛み以上の苦しみを味わっている被災地の人々、そういう人たちに力、愛、パワー、送らなきゃいけない。痛いとか苦しいとか二の次だ。とにかく、今日は、愛知県体育館でプロレスの大きなパワーが生まれて、いいかたちで、これを東北に届けてもらえば。多くのプロスポーツが中止になっている世の中で、プロレスにしかできないパワーがある。それはレスラー冥利につきますよ。どんなことがあっても立ちあがる、という青義軍の仲間の力もうしろから感じたし、プロレスを愛している格闘家・佐藤(嘉洋)クンの思いも背中にズンズン来たしね? 会心の勝利、メインを最高のかたちで締められて……、尼崎、あと二つ! NEW JAPAN CUP……獲らなきゃ! 今日はどうもありがとう!」(佐藤嘉洋選手らと握手して)
——佐藤嘉洋選手、今日はいかがでした?
佐藤「今日は、プロレスの青義軍ではなく、K-1青義軍として今回、セコンドに付かせてもらいましたけど。プロレスのことはわからないですけど、間近で田中さんと永田さんのトップレベルのレスリングを見せてもらって、勉強になりました。ホント、刺激になりました。」
永田「明日、二つビシッと勝って、青義は勝つ、と行きたいところですね。(全員で肩を組んで)よーし、明日も勝つぞ〜〜!」
マシン「(記念撮影に応じて)……もう優勝したみたいだな?」
永田「こりゃ、明日も負けらんないぞ!」
田中「負けは認める、負けは認めるけどな。なぁ永田、逃がさんよ。俺に勝ったんやったら、優勝もベルトも奪え。そして俺、もう1回IWGPのチャンピオンに挑戦する。その時のチャンピオンは永田であって欲しい。確かにこないだ勝ったけど、あんなもん1つの借りを返しただけ。全ての借りを返したわけじゃない。これで今日も借りが出来た。絶対あいつは逃がさへんぞ。俺はしつこい言うとるからな。俺に勝ち逃げやっとるやつ、俺からは逃げられへんぞ」