NEW JAPAN CUP 2011
- 日時
- 2011年3月19日(土) 17:00開場 18:00開始
- 会場
- 愛知・愛知県体育館
- 観衆
- 6,500人
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第6試合 60分1本勝負
IWGP Jr.ヘビー級選手権試合- (第60代王者)
- (挑戦者)
※デヴィットが6度目の防衛に成功。レフェリー|タイガー服部
MATCH REPORT
第6試合は、SMASHから新日本へ移籍したKUSHIDAが、デヴィットの持つIWGP Jr.ヘビー級王座に挑むタイトルマッチ。
序盤、めまぐるしいロープワークからデヴィットがドロップキックを放つ。これでKUSHIDAが場外に落ちると、デヴィットはロープへ走る。しかし、KUSHIDAが素早くリングに飛び込み、エプロンに立つデヴィットをハンドスプリングで場外に落とすと、プランチャを見舞う。
そのまま攻め込まれたデヴィットだったが、追走式ドロップキックで逆転に成功。チキンウィングアームロックや逆水平チョップなどで追い討ちをかける。
しかしKUSHIDAは、串刺し攻撃をかわしてデヴィットを惑わせ、ロープを駆け上がって振り向きざまのフライングボディアタックで反撃。そして、トップロープを支点にしたサマーソルトキック、エプロンからのショルダータックルでデヴィットを後退させ、コーナー最上段に上る。しかし、起き上がったデヴィットがドロップキックでKUSHIDAを場外へ落とし、ノータッチトペコンヒーロを敢行。
さらにデヴィットは、本部席上でのブレーンバスターを狙うが、抵抗したKUSHIDAがなんと雪崩式フランケンシュタイナーを敢行。大きく吹き飛んだデヴィットは、リング下の鉄枠に激突してしまう。
何とかリングに戻ったデヴィットは、逆水平チョップで反撃。しかしKUSHIDAは、ハンドスプリングエルボーから側頭部へのキックを見舞う。そして、ムーンサルトプレス、卍固めに繋ぐ。
ピンチに陥ったデヴィットは、ラリアットをかわしてオーバーヘッドキックで逆襲。これでダブルダウン状態となる。
立ち上がった両者はエルボー合戦を開始し、そこからデヴィットがドリームキャスト。しかし、かわしたKUSHIDAがローリングエルボーでデヴィットを倒し、ミッドナイトエクスプレスを敢行。だが、かわされて自爆してしまう。
それでもKUSHIDAは、ブラディサンデーを阻止してスクールボーイで反撃。そして、ボディへのトラースキックからデヴィットの顔面を蹴り上げ、ランニングエルボーでなぎ倒す。そして、コーナー最上段に上ると、ダイビングフットスタンプで追撃。
さらにKUSHIDAはもう1度コーナー最上段に上るが、デヴィットが追いかけて雪崩式バックドロップで逆襲。そして、ダイビングフットスタンプをお返しすると、最後はブラディサンデーで勝負を決めた。
試合後、なかなか起き上がれないKUSHIDAに対し、ファンがコールを送る。そんな声援に大きくうなずいたデヴィットがKUSHIDAに近寄り、両者は膝をついた体勢で固く握手をかわした。
COMMENT
KUSHIDA「あ〜、強かったなぁ。負けちゃいました。ああ、しんどい。悔しいけど、やっぱちょっと嬉しさもありますね。だってあのベルトこの業界の頂点だし。なにより今回被災された人達が沢山いる中で、もう一度プロレスをやってる意味とか、チャンピオンベルトの意味、それも何のめぐり合わせか、このタイミングで挑戦させて頂くっていう、いろいろ考えますよね、チャンピオンベルトについて。だけど俺の出た結論は、形有るもの、チャンピオンベルトは形あるけど、なにより大切なのって『みんなの想い』『夢』。僕だって小さい頃から、ライガーさんが防衛して持ってる時からずっと見てて、『いいなぁ、あのベルトかっこいいな』ってすごい憧れにしていたものだから。必ず、プロレスの頂点であるチャンピオンベルトってものは、本当に価値あるもの、みんなを勇気づけられる、それは肌でお客さん沢山いるなかで、声援もらって、そういうの感じますけど、それ以外にも会場に来れないお客さんがどんだけ勇気づけられるかってことをひしひしと感じて、なおさら獲りたくなったんですよね、やる前に。
だから負けてらんねぇんだけど。4月1日からまたね、こうして1から始めるっていう。27歳で焦ってたけど、去年は。それもまた嬉しいですね、合宿所(道場)いながら、毎日トレーニング組んで。自分が成長するの分かるから。今度挑戦するの、いつになるかわかんないけど、1つ1つ信頼を勝ち得てって、階段を登って成長して、すごい声援KUSHIDAコールを頂いてスゲー嬉しいですけど、またね棚橋さんじゃないっすけど『完全なる支持』を、KUSHIDA頑張れ、KUSHIDA絶対獲れよっていうバックアップの中で、次は挑戦したいし、必ずそういうシュチュエーションに持っていきます。そして必ずあのベルト獲りたいっすね。デヴィットありがとう。サンキューベリーマッチ!またやりたいっす。デヴィットとも内藤とも、また飯伏とも」