1月23日後楽園ホール大会で殴り込みをかけたTAKAが、早くもデヴィットの持つJr.の至宝に挑戦。
　
　序盤はリストの取り合いなど、じっくりとしたレスリングが展開される。そこからデヴィットがリープフロッグでTAKAを飛び越え、ドロップキックで場外に叩き出す。
　だが、リングに戻ったTAKAは、サミングでデヴィットの動きを止め、ウィークポイントである左肩への集中攻撃を開始。一気に試合の流れを引き戻す。
　ラフを交えたTAKAの猛攻を受け、長時間に渡って苦しんだデヴィットだったが、追走式ドロップキックで逆襲し、逆水平チョップ連射。そして、ラリアットをかわしてTAKAを場外に落とし、ノータッチトペコンヒーロをお見舞いする。
　リングに戻ったデヴィットは、ダイビングフットスタンプを投下。しかし、これをかわしたTAKAがジャストフェースロックで逆襲。思い切り体を反らせて絞り上げるものの、デヴィットは辛うじてロープエスケープ。
　さらにTAKAは、ドリームキャストをかわし、トラースキックをヒットさせる。しかし、デヴィットもすぐにオーバーヘッドキックでお返し。
　だが、TAKAはデヴィットを場外に落とし、ラ・ケブラーダを敢行。そして、すぐさまリングに戻ると、スーパーKからフォールに行くものの、カウントは2。
　苦しくなったデヴィットは、TAKAの腕を取って丸め込むものの、カウントは2。するとデヴィットは、ブラディサンデーの体勢に入るが、TAKAが切り返してジャストフェースロック。デヴィットがロープに逃れようとすると、ポジションを切り替えてさらに絞り上げる。だが、デヴィットはなんとかロープエスケープ。
　ここでTAKAは、スーパーKからスーパーK2を放つが、かわしたデヴィットが回転エビ固めで逆襲。そして、オーバーヘッドキックでTAKAを倒し、その背中にめがけてダイビングフットスタンプを投下。これでTAKAがダウンすると、正面からもダイビングフットスタンプをお見舞いする。
　しかし、続いてのリバースブラディサンデーは、TAKAが回避。そしてTAKAは、スーパーKをヒットさせるものの、デヴィットは倒れずにドリームキャストで逆襲。そして最後は、ブラディサンデーを炸裂させ、TAKAを撃沈した。
　
　試合後、KUSHIDAが姿を現し、ベルトを指差して挑戦を表明。すぐさまデヴィットが握手を求め、両者によるタイトル戦が急浮上した。

※デヴィットのコメントルームにKUSHIDAが登場
KUSHIDA「今日、答えが出た。うん。俺が、このリングを選んで上がっている理由……そしてプロレスラーをやっている理由が今日、わかったよ？　あの、IWGPのジュニアのベルトを獲るために、俺は、生まれてきたんだよ？」
　
※ここで、デヴィットが登場
KUSHIDA「ネクストタイム！ プリーズ・アイ・ウォント・トゥ・チャレンジ！」
デヴィット「オーケー」
KUSHIDA「オーケー？」
デヴィット「君はネクストチャレンジャーだ」
KUSHIDA「いい試合をやろう」
デヴィット「オーケー。ガンバッテ！」
※ 二人がガッチリ握手を交わし、ここでKUSHIDAは控室へ
デヴィット「今日の防衛戦は、とても奇妙な体験だった。相手がもの凄く経験のある相手だった。でも、TAKAに勝つことができたうれしいよ？ 次はKUSHIDA？ そうだね。同じくらいの時期に上がってきて、キャリアを積んできた選手で、彼の闘いをずっと見てきたので、尊敬してるし、タイトルマッチで彼と闘えるのはうれしいよ」
——いままでKUSHIDAとは1勝1敗だが？
デヴィット「具体的な戦績に関しては、レコードブックでも見てみないと、正直よくわからないけど、才能がある選手だと思うから、ほかの選手と闘うときと同様ベストを尽くしたいと思ってるよ」
※ここでデヴィットが傍らの東京スポーツ・岡本記者を引き寄せて
デヴィット「彼がバッドインテンションズに、メチャクチャにやられたのを見てたよ。ベストタッグは誰？　と聞かれてたよね。ジュニアのベストタッグは、Apollo55だと思うよ。バッドインテンションズとボクたちの“親善試合”に君も参加してみないか？」
記者「（笑顔で）ナンバーワン・タッグチーム・イズ・Apollo55!!」
  
 
TAKA「おい3つ入っちゃったか?　最後の最後の効いたな？ あれさえ食らってなければ良かったんだけどよ。あとよ、前哨戦何度もやったけどよ、あの最後のだけ俺食らってねぇんだよな？ 食らってればよ、策出来たけどよ。きつかったな最後？ 正直、余裕持ちすぎてたかな？ 自分の手の平で転がしてるつもりだったけどよ最後一発で返された。正直よ、ベルト自体には興味ねぇんだよ。ただよ、これからニュージャパンで小島軍としてビジネスするにあたってよ？ ベルトあったほうが有利だからよ。そのためにベルト狙ったんだけどよ。もう、そういうの抜きだ。あのベルト欲しくなったよ?　狙わしてもらうよデヴィット。2回目はこうはいかねぇよ。また実績積むからよ。俺が狙ったらな獲るぞ。俺は狙ったものを今まで全部獲ってきた。俺は獲るぞ。お前狙われたぞ？

あとよ、今シリーズタッグが流れてたからよ、タッグ狙うよ? 狙うぞベルト。今まではただの通行手形としてしか考えて無かったよ。だけどよ狙うぞ、狙いに行くぞベルト。やられっぱなしじゃ下がれねぇからよ。でも今日に関して言えば、俺の負け、完敗でいいよ。デヴィット強かったよ。最後の一撃。今日は負け。でも俺は火がついた。ベルト獲りに行くよ、もらいに行くよ? 次はタッグ、あらためてもらいに行くよ。デヴィット強かったよ。今日の時点ではな。ビジネス＋ベルトだな。今まではビジネスだけのためのベルトしか考えてなかったけどな。もうそうは言ってられねぇな。俺は欲しくなったよIWGP Jr.のベルトが。タッグは獲ったことあるけどシングルはねぇからな。今日でプリンス・デヴィット全て見切ったぞ俺は。俺は今まで狙ったもの、欲しいものは全て手に入れてきた。今度は頂くぞ。今日は負けた。
　
　プリンス・デヴィット噂通りいい選手だったよ。ただ軟弱なお坊ちゃんじゃなかったな。強さ持ってた。新日本らしさ持ってた。俺には無かった。その差だな。9割攻め込んでたからこのまま行こうと思ってたけど、やっぱりその辺は伊達にベルト持ってねぇなって感じだな。どうしようもねぇヤツだったらあれで完全に俺の試合になってたけど、そうはさせなかった。一発持ってる。最後の本当に効いたよ。まだまだ全て出してないし、また何らかの形でチャンス掴めばいいんだろ？ 俺は狙ったものは絶対に手に入れるからな。プリンス・デヴィット今日は俺の負けだよ。でもこれじゃ終わんねぇぞ。イッツ・マイ・ファッキン・ビジネス!!」