レッスルキングダムⅤ in 東京ドーム
- 日時
- 2011年1月4日(火) 15:00開場 16:00開始
- 会場
- 東京・東京ドーム
- 観衆
- 42,000人(満員)
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第9試合 30分1本勝負
NJPW vs NOAH Battle Combustion II-
中邑 真輔
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潮崎 豪
レフェリー|レッドシューズ海野 -
MATCH REPORT
続いて潮崎は、中邑を場外に放り出し、その右膝を鉄柱に叩きつける。さらに、中邑の首だけをエプロンから外に出し、ランニングニーリフトを見舞う。
リングに戻っても潮崎が膝攻撃を続行。ジャンピングニー、逆片エビ固め、逆水平チョップで追い討ちをかける。
苦しくなった中邑だったが、突進して来た潮崎を持ち上げてコーナー最上段に固定。そのボディに膝蹴りを叩き込む。そして、コーナーで膝蹴りを連射すると、グラウンドでも膝蹴りを連射。
中邑の攻撃は続き、ジャーマンスープレックスホイップからボマイェを発射。しかし、かわしてコーナーに激突させた潮崎が、中邑の両脚をコーナー最上段に固定し、喉元へ袈裟斬りチョップをお見舞い。
続いて潮崎はローリング袈裟斬りチョップを放つが、キャッチした中邑が腕ひしぎ逆十字固めで逆襲。しかし、これをしのいだ潮崎が、ラリアットでやり返す。
ここでエルボー、チョップ、キックの打ち合いになり、中邑がカウンターキチンシンク。潮崎も負けじとトラースキックを放つが、中邑はすぐに後ろ回し蹴りで返す。
しかし、潮崎は中邑の蹴り脚を掴み、ラリアットで反撃。そして、変型ゴーフラッシャーから膝固めを極める。さらに潮崎は、トラースキックからローリング袈裟斬り4連発。そして、ムーンサルトプレスでダイブする。
だが、かわして自爆させた中邑が、スリーパーホールドからリバースパワースラムで逆襲。さらにボマイェを発射するものの、潮崎はカウンターラリアットでやり返し、フィッシャーマンバスターからゴーフラッシャー。そして、フォールに行くものの、カウントは2。
すると潮崎は、やや強引な形で中邑を持ち上げようとするが、振り切った中邑がボディへの膝蹴りで逆襲。すぐさまボマイェを放つものの、潮崎が両腕でブロック。だが、中邑は顔面パンチで潮崎をダウンさせ、今度こそボマイェを炸裂させて勝利した。
COMMENT
■中邑真輔のコメント
中邑 「はぁ、はぁ......まだ、実感がね、次のステップを踏まないことにはやっと新しいスタートラインにもう一度つけたとはハッキリとは言えないけど、少しは前に進んだんじゃないの?はぁ、はぁ……。潮崎、闘うたびに、新しい価値観を否が応にも植えつけてくれるよ。目新しいモノもあれば、とっくに昔に俺がくぐってきたモノもある。あいつは本気かプロレスに対して? あいつは本気か? 今日、それが少しでも垣間見えたと思いたいね。持ってんだろう、あいつは? 普通のレスラーじゃ持ち合わせないモノ、何か持ってんだよ」
──中邑選手にとっては自身のアイデンティティをかけた試合だと言っていましたが? 次へのステップに進む?
中邑 「そうだね。頑なに自分の考えを守るわけではない。新しい出会い。新しい闘い、いろんなことが身の回りで起きる。常に多少なりとも変化はしている。まあ、俺のやっているレスリングっていうのは、俺がやるレスリングっていうのは、一つみんながストロングスタイルって言うように、俺はそれが一番のベースだと思っている、プロレスの。失っていはいけないモノ。それを俺が選ぶ、そして俺が守る。それに中邑真輔という個人的なモノをスロットインするだけです」
──2011年、中邑選手が見据えるモノを教えてください。
中邑 「何か新しいモノを。古いものは当然守る。それ以上に新しいことをやる。新たな刺激、それが欲しいね。環境かもしれない。対戦相手かもしれない。自分自身の行動でしょう、まずは」
■潮崎豪のコメント
──今日の中邑選手との試合、潮崎選手はどんなことを感じたのでしょうか?
潮崎 「一発一発ね、気持ちが見えていたというかね。一発一発が重かったです」
──中邑選手があえて潮崎選手の名前を挙げて試合に至ったわけですが、今日は負けてしまったわけですけど、今後に向けてありますでしょうか?
潮崎 「まあ、べつに俺も覚悟を持ってこのリングに上がったし、向こうも向こうは向こうで相当な覚悟があると思うけど、もっと覚悟を持った者同士が試合できたのが。向こうがどうかわからないけど、俺はこれでもっともっと今日の試合をやったからこそ、上に上がっていくつもり」
──中邑選手との対戦の中で見えてきたモノは?
潮崎 「俺もね、向こうが言っていたようなね、言葉にしていたけど、そういういろんなものを背負ってというのが俺も背負っているつもりだし、その気持ちは誰にも負けないと思っているんで。まあ、今日は向こうが強かったってことだけだと思うんで。これを俺の中でステップにして、中邑真輔という人間に負けないようにやっていくだけです」
──2011年はどんな1年にしますか?
潮崎 「去年もそうでしたけど、つまずいてからの俺の次の一歩はでかいと思うんで、でかい一歩一歩を踏んでもっと上に上がっていきたいと思います」
──新日本との闘いも一区切りなんでしょうか? あるいはその先を見据えてというのもあるんでしょうか?
潮崎 「直接、新日本の選手とやるのも闘いだと思いますけど、闘わなくても自分の中には自分の目にはここの選手っていうのが常に映っているんで。常に闘っていこうと思っています」
──2011年をどんな1年にしていこうと考えていますか?
潮崎 「言葉で言えばベルト、形にしたらベルトっていうモノを見据えていますけど、まだまだベルトを獲ったらそれ以上にもっともっと上がっていけるような年にしたいですね」
──中邑選手との3番勝負で一番得たモノは?
潮崎 「やっぱり向こうはデビューしてからすぐにああいうベルトが近くにいた人間なんでね。そういう人間と触れることで、自分の中では志しというか、自分自身を高いところに持っていくような気持ちを感じたんでね。自分も見習うモノは見習って、勝ったにしろ負けたにしろいい、自分としては意味のある得たモノが大きい勝負でしたね」