G1 CLIMAX XX 〜20th Anniversary〜

日時: 2010年8月13日(金) 18:00開場　18:30開始
会場: 東京・後楽園ホール
観衆: 2005

第8試合 30分1本勝負
G1 CLIMAX Aブロック公式戦

境界線

(3勝1敗1分け＝7点)
(3勝2敗＝6点)

レフェリー｜レッドシューズ海野

MATCH REPORT

　序盤、矢野がクリーンブレイクすると、ブーイングが起きる。そんな矢野は、グラウンドで棚橋と互角の勝負を展開し、観客を驚かせる。
　ところが矢野は「やってやれるか、バカ野郎！」と叫んで顔面攻撃。しかし棚橋は冷静に対処し、アームホイップ腕を極める。
　その後、棚橋がコーナーに上ると、矢野が脚を払って妨害。これで場外戦となり、矢野が鉄柵攻撃からイス攻撃を連発。
　リングに戻ると、矢野は棚橋を金具がむき出しのコーナーへ叩きつけ、ブレーンバスター、逆片エビ固め、顔面攻撃。矢野が攻撃を仕掛けるたび、大ブーイングが起きる。
　劣勢の棚橋は、矢野をコーナーの金具に激突させ、フライングフォーアーム、フラッシングエルボー、サンセットフリップ、ダイビングサンセットフリップで逆襲。
　その後、エルボー合戦と張り手の打ち合いを挟み、棚橋が矢野のバックを取る。すると矢野はレッドシューズ海野にしがみつき、逃れようとする。ところが、海野レフェリーが張り手を放って矢野を引き剥がし、その勢いで棚橋がジャーマンスープレックスホールドを決めた。
　さらに棚橋はコーナー最上段に上るが、追いかけた矢野が雪崩式フロントスープレックスで逆襲。さらに、強力で追撃した矢野は、鬼殺しを狙うが、棚橋はパンチ攻撃で回避。しかし矢野は、急所攻撃からの裏霞で棚橋を追い込む。
　これに対し棚橋がスクールボーイを繰り出すが、またもや矢野がレフェリーにしがみつく。しかし、そのまま回転したため、レフェリーが吹き飛ばされてしまう。
　この混乱に乗じ、矢野は棚橋にイス攻撃。だが、棚橋も急所攻撃で逆襲。さらに、場外に落とされそうになっても逆上がりで復活を遂げ、スリングブレイド。そして、ハイフライフローを命中させるものの、矢野が首固め。これはカウント3寸前で棚橋がクリア。
　続いて矢野は、棚橋の脚を持って投げ飛ばしてコーナーの金具に激突させ、鬼殺しからフォール。しかし、これも棚橋が返す。
　さらに矢野は鏡割を狙うが、体勢が不十分で不発。すると棚橋は、カニばさみで矢野を倒してコーナーの金具に激突させ、スリングブレイドルで勝利した。

COMMENT

棚橋「ヨッシャ！　いよいよ、『G1』もクライマ・ス・ク……。（うつむく棚橋。報道陣からは失笑）。……いよいよ、『G1』もクライマックス中のクライマックス！　それが言いたかった。今日はもちろん、1点も落とせない重要な大会だけど、明日も明後日ももう一つも落とせない！　20年目の記念大会の称号が……一番誰が似合うと思う？　（無言の報道陣）みんなわかってても言わないだけだよ。俺しかいないじゃん！　もう充分、名は刻んだけどな？　もう一度『G1 CLIMAX』優勝の名誉がほしい！　『G1 CLIMAX』に名を刻んで、絶対にもう一度、頂点極めるからな？　（「金的のお返しも出ましたが？」）いや、内股です。内転筋です。俺、そういうことしないですから。（「最後はファンが控室へ返してくれませんでしたね？」）ああ、ヒシヒシと感じるね。やっぱり……それだけ、『G1』ってものはさ、俺らにとってもそうだし、ファンにとっても神聖なものなんだと思うよ。確実に、今年の『G1』は開幕前から盛り上がってるから。ねぇ、言ったでしょ？　『エースに任せておけば、大丈夫！』……よし、言えた！」　
　
矢野「ファック!!　全部99パーセント計算通りだったんだよ、コノヤロー!　唯一のミスは（レフェリーが）来るまでの時間が長ぇんだ、バカヤロウ!!」