Circuit2010 NEW JAPAN SOUL

日時: 2010年7月19日(月) 14:30開場　15:00開始
会場: 北海道・北翔クロテック月寒ドーム
観衆: 5000

第8試合 60分1本勝負
IWGPヘビー級選手権試合

（第54代王者）
（挑戦者）

真壁刀義
中邑真輔

境界線

18分15秒　ドラゴンスープレックスホールド

レフェリー｜レッドシューズ海野

MATCH REPORT

　グラウンドの攻防から、中邑が膝蹴り連射。そして、側頭部へのキックを放つ。これで真壁は場外へエスケープするが、リングに戻るとパワースラムで反撃。そして、ショルダータックルからの連続ラリアットを狙うが、中邑がカウンターニーリフトで逆襲。
　串刺しニーで追撃した中邑は、真壁をコーナー最上段に固定して、ガラ空きのボディに膝蹴り。そして、ダウンした真壁に膝蹴りを何発も叩き込むと、逆片エビ固めで追い討ちをかける。
　場外戦を挟み、中邑はコブラツイストを極めつつ、ヒジと拳で真壁のボディに攻撃。だが、真壁は蹴り足をキャッチしてドラゴンスクリューで反撃し、中邑の後頭部にヘッドバット連射。そして、倒れこみながら後頭部へラリアットを見舞う。
　さらに真壁は、中邑をコーナーへ追い込み、後頭部へのラリアットを連射。そして、ダウンした中邑の後頭部へニードロップを投下する。
　ここで真壁がジャーマンスープレックスを狙うが、中邑に阻止されてノーザンライトスープレックスホールドに移行。さらにジャーマンスープレックスホールドを決めるものの、カウントは2。
　すると真壁は、スパイダージャーマンを狙うが、中邑の抵抗を受けてコーナーで逆さづりになってしまう。すかさず中邑が串刺しドロップキックを叩き込むと、場内が「真壁」コールに包まれる。
　中邑の攻撃は続き、リバースパワースラム、ボディブロー連射、ニーリフト。そして、真壁のボディを思いきり蹴り上げると、もう1度リバースパワースラムを見舞って、ボマイェを発射。真壁のブロックを打ち抜いて吹き飛ばした。
　だが、続いてのトラースキックをかわした真壁は、串刺しラリアット、雪崩式ブレーンバスターで反撃。ここから両者のラリアットとキックが交錯し、中邑が返しのバックスピンキック。そして、ロープに走るものの、真壁はカウンターラリアット。続いてのラリアットはフロントハイキックで迎撃されるものの、すぐさま左のショートレンジラリアットを放つ。
　さらに真壁は、後頭部への串刺しラリアット、スパイダージャーマン、キングコング二—ドロップのフルコースをお見舞い。そして、ダメ押しのキングコング二—ドロップを投下するものの、中邑が膝蹴りで迎撃。
　ここで中邑は、真壁の顔面にパンチを見舞い、再びボマイェを発射。しかし、真壁は体を前に倒して回避。だが、中邑はすぐさま真壁の後頭部へトラースキック。そして、もう1度パンチを打ち込むものの、真壁はキングコングハンマー3連射で迎撃。そして最後は、ドラゴンスープレックスホールドで中邑を沈めた。

COMMENT

真壁「とりあえず、一丁あがりだ！（「防衛おめでとうございます」）当然だ！　前も言っただろ？　こんなところでつまずいてらんねぇって。（「今日はとくに負けられなかった？」）さっきも言ったように、ヤローも命がけだろ？　いままで大事な時期にアイツにイカれてるんだろ？　去年の『G1』決勝、IWGP決定戦……それで俺は負けてよ。それでもう終わりかと思いきや、ノアに殴りこみをかけて。そもそも俺の生き方、真骨頂はアレだからな。そして、今年の5月3日にベルトを獲った、その相手も中邑だよな？　煽りＶでもあったように、俺もアイツを認めねぇ、アイツも俺を認めねぇ。それでも本物のプロレスができんだろ？　それでいいじゃん。最後はドラゴンスープレックス？　ああ、無謀だよな？（笑）。ギリギリだよな？　アイツは計算づくだろ？　スタミナ奪って、ボディ狙って、動けないようにしたんだろ？　ところがどっこいよ、俺は腹や首をやられても、ジャーマンも何もやめなきゃ、ラリアットもやめねぇんだよ。俺は地獄から這い上がってきた男、そんじょそこらじゃ負けられねぇんだよ。（「次は『G1』だが？」）ああ、IWGP王者が2連覇だったら、史上初だろ？　俺はよ、おまえらの常識をことごとくぶっ潰して、ここまで成りあがってきたんだ。予想？　会社が作ったレール？　クソくらえなんだよ！　次は俺の希望どおり、ベルト持ったまま2連覇だ。（「キツイ試合だった？」）キツかったな……。アイツももう引けねぇだろ？　正直、“私闘”だよな？　どっちか潰れるまでやる、“私闘”だよ。最後の差？　会社にレール敷かれたヤローとよ、レールを作るの材料からよ、自分で選ばなきゃいけなかった人間との違いだよ。中邑も悔しい思いをした？　テメーごときが考えてる悔しさじゃねぇんだよ。俺は地獄自慢をしてるんじゃねぇんだ！　ただ、テメーらと歩いてきた道が違うって言ってんだ。それだけだ！（「今回の試合で決着？」）俺がついたって言ったって、アイツがつかねぇだろ？　ましてや、試合観てる、テレビ観てるヤローどもも『まだまだ』って思ってるんだろ？　だったら、こういう意味のあるステージでとことん潰してやる！　俺が潰してぇヤツはいっぱいいるんだ。中邑だけじゃねぇ！　棚橋だって同じだ、後藤洋央紀だって、永田だって、中西も同じだ！　他団体だって同じだ！　潮崎がいるだろう！　杉浦がいるだろう！　高山がいるだろう！　だったらよ、レスラーとして闘うしかねぇだろ？　チャンピオンだって安住の地なんかねぇんだよ。（「『G1』で気になる選手は？」）初めてやるヤツがいるだろ？　ストロングマンもそう、あとは丸藤か？　新日本のヤツはどうでもいい。他団体が来るなら、俺は、現役チャンピオンだろ？　なら、見せるものがあるだろ？　何を見せる？　強さだよな？　勝利だよな？　……いや、しかしよ、最終戦にここってキツイな？　さすがの俺もキッチ〜よ！　……いや、最高だ。とりあえずよ、今回を防衛するのはあたりめーだ。これでまた目標、変わったんだよな？　次は『G1』だ！　現役チャンピオンが2連覇だ！　その行く手をはばむヤローは誰であろうと、叩き潰すからよ！　よろしくな？　新日本所属のバカども、他団体から来るヤローども、舐めてかかっちゃ大ケガすんぞ、コノヤロー！　何せ、俺は現役チャンピオンだからよ、それだけだ！」
　　
中邑「また立ちあがって歩けばいい。そしたら道はできるだろ？　ただ、まっすぐ進むか、右に進むか、左に進むかは、わかんねぇけど。変わったよね、新日本？　俺個人の言い方すれば、なびいてたまるか。自分として、自分は中邑真輔として生き通してみせる。……以上！」　