NEW DIMENSION

日時: 2010年4月4日(日) 18:00開場　18:30開始
会場: 東京・後楽園ホール
観衆: 2050

第7試合 60分1本勝負
IWGPヘビー級選手権試合

(第53代王者)
(挑戦者・NEW JAPAN CUP 2010優勝者)

中邑真輔
後藤洋央紀

境界線

19分41秒　ボマイェ→片エビ固め

レフェリー｜レッドシューズ海野

MATCH REPORT

　同期のライバルが相打つIWGPヘビー級選手権試合。
　
　立ち上がりはグラウンドの攻防となり、離れ際に中邑が後藤の顔を踏みにじる。さらに中邑は、ロープ付近でも後藤の頭を攻撃して挑発。すると怒った後藤がバックドロップ一閃。場外に逃げた中邑へ、フェンス攻撃、ニールキックで追い討ちをかける。
　リングに戻ると、中邑がキチンシンクで逆襲。そこから、徹底した膝攻撃で後藤にダメージを蓄積させていく。動きの止まった後藤に対し、中邑は挑発するようなキックを連発。そして、後頭部を踏み付けてからの逆片エビ固めを極める。
　この直後、後藤がミドルキックを受け止めるものの、ジャンプした中邑が頭部へ膝蹴り。それでも後藤はもう1度ミドルキックをキャッチし、パワーボムで中邑を叩き付けた。
　ここから後藤は、エルボー連打、串刺しラリアット2連発、串刺しニールキック、ダイビングエルボードロップと畳み掛ける。中邑も下からの三角絞めで反撃するものの、これを振り解いた後藤はPK。
　その後、エルボー合戦から中邑がニーリフト。そして、後藤のラリアットを2度かわし、ドロップキック。そして、串刺しニーリフトに行くが、かわされてコーナーに激突。すかさず後藤が串刺しニールキックキックで追撃した。
　続いて後藤は、中邑をコーナー最上段に乗せ、スタナー。そして、中邑のカウンターフロントハイキックを受けきり、ラリアット。そこからバックドロップに行くが、押し潰した中邑が後頭部へのボマイェで逆襲。場内は「後藤」コールに包まれる。
　ここで中邑は、フロントネックロック、スリーパーホールド、リバースパワースラムとラッシュ。そしてボマイェを発射するものの、後藤は蹴り足をキャッチして中邑を担ぎ上げ、牛殺し。そして、バックドロップ、地獄車、昇天とラッシュをかける。
　さらに後藤は追撃を試みるが、中邑が腕ひしぎ逆十字固めに切り返す。だが、後藤も負けずに昇龍結界で反撃。
　これを中邑がロープエスケープすると、張り手の打ち合い、パンチの打ち合いになり、後藤がヘッドバット。そして、ラリアットからフォールに行くものの、カウントは2。
　ここで後藤はスライディングラリアットに行くが、いち早く立ち上がった中邑がボマイェで迎撃。そして、改めてボマイェを炸裂させて後藤を粉砕した。
　
　試合後、6度目の防衛に成功した中邑が「（防衛は）何度目だ？次の挑戦者、いま決めようか？ここに上がって来る根性のあるヤツいるか？オイ、いねぇのか!?」とマイクアピール。
　するとここで真壁が登場し、「オイ！中邑さんよ、そんだけ言うんだったらよ、俺にもやらせろよ。資格あんだろ？」と中邑に挑戦表明。だが、中邑は「誰かと思えば、杉浦（貴：プロレスリング・ノア）に負け、この前に後藤に負けたばっかじゃねぇの？オイ、ほかにいねぇか？」とそっぽを向く。
　すると真壁は、いきなり中邑をラリアットでなぎ倒し「オイ、ヒザ小僧！必ず引きずりおろしてやるからよ！覚悟しとけ！ファ○ク・オン!!」と言い残して去って行った。
　しばらくして立ち上がった中邑は「オイ、いいんだな、新日本！ガッカリしたぜ！真壁以外のヤツはいねぇのか!? 受けてやんぜ、この挑戦!!」と叫び、事実上の挑戦受諾となった。

COMMENT

中邑「オイ！　決めろ、新日本！　俺は、あんな真壁“でも”いいぜ？　そこにIWGPの挑戦資格があるなら。俺が呼んでおいてなんだけどな？　受けてやるぜ、その挑戦！　もう一度真壁とやってやってもいいよ？　……記者さん、質問ねぇなら終わるよ？　（『試合に関しては？』）後藤の実力……アイツが持ってるモノって言ったら、新日本の中で俺が一番知ってるんじゃねーの？　負けたヤツに送る言葉なんかねーけど。ま、楽しかったよ（笑）。ま、一つ言わせてもらうなら、アイツは地獄なんか見てねぇ。アイツが地獄と思ったから、地獄になっただけ。地獄だとかドン底とか……使っていい言葉じゃねぇな。ま、今日は後藤は何か吐き出したように思ったよ。完璧に同期のよしみで言ってるだけだけど。後藤については以上です！　（『真壁選手には昨年のG1で敗れていますが？』）そのあと勝ったじゃない？　だから俺はこのベルト持ってんの。あれは防衛戦じゃないよね？　だから、もう一回“やってやってもいいよ？”　って。それだけ。でも、あれだけ呼びかけてるのにさ、上がってきたのは真壁一人？　どうなってんの新日レスラー？　（胸を叩きながら）“ここ”あんの？　それでいいの新日本プロレス？　こんなんじゃ今日デビューした若手だって、新日本スタイル？　あんのかねぇのか知らねぇけど、なんにも身に付かねぇんじゃないの？　ま、あとはIWGP実行委員会、決めてくれるでしょう。以上です！」
　
後藤「今日はアイツの勝ちだ!!　でもな？　必ず引きずりおとす。おい中邑、頂点でのほほんと待ってんなよ。俺が必ず引きずり落とす！」
※ここで田中将斗が登場！
田中「オイ！　おまえが勝とうが負けようが関係ない！　いま俺とおまえイーブンやろ？　今日はお前が勝つと思ってたから残念や。でもいまとなってはそんなこと関係ない。白黒つけようや？」
※と言って田中は控室へ。
後藤「……やっぱり来たか。やっぱりいたね？　いま2勝2敗。田中将斗、イーブン。何度でもやってやるよ？　何度でも。ただな？　いままでの俺と思うなよ！　完全復活してんだよ。今日負けた。でも落ちねぇぞ？　勢いは消えねぇ。田中将斗、何度でもやってやるよ！　文句のあるヤツはかかって来い。俺の勢いは止まってねぇよ!!」
　　　
真壁「オイ！　言うことは一つだけだ！　必ず引きずり下ろしてやるからよ？　膝小僧！　それだけだ！」