入場テーマ曲が流れる中、なかなか姿を現さないTAJIRIに対し、本間はマーティー浅見レフェリーに抗議。浅見レ フェリーは、リングを降りて青コーナーの入場ゲートへと近づく。すると、TAJIRIは本間のコーナーであった赤コーナーのゲートから登場。背後から本間 に近づいてグリーンミストを噴射。大ブーイングの中、バズソーキックで本間を大の字にしてフォール。気がついた浅見レフェリーが、試合開始のゴングを要請 し、そのままカウントを入れる。そして、TAJIRIの3カウント勝ちとなった。
試合後、TAJIRIはマイクを握って、次のようにアピールした。
TAJIRI 「ダメダメ、本間君ね。プロレスは気合いでやるんじゃない、ここでやるんだよ、ここで。(場内のブーイングに対し)ありがとう、ありがとう。(帰れコール が起こると)言われなくてももちろん帰るよ。俺もアンタら大嫌いだもん。だけどさ、その前に棚橋君、何処行ったの? 棚橋君いないの? 棚橋君! あぁ、いないんだ。じゃあ、こういう事だ。棚橋弘至は、この僕が怖くて出てこれないと。ならしょうがないよ。相変わらず、棚橋弘至に勝ったこの僕が新日本 プロレスのエースという事で異存は無いね。ありがとう、みんな。(帰れコールが鳴り止まぬ中)あっ、ちょっとTAJIRIコールも聞こえるようになったね (ニヤリ)。ハッハッハッハ……じゃあ、しょうがない。エースとして、まだ第2試合ですが、この僕がビシッと締めさせてもらいます。後楽園の皆さん、愛し てまーす!」
COMMENT
TAJIRI「まぁ、3秒で、ピンフォールで決着がついたと。これがTAJIRIと本間朋晃の差でしょ。現実的な ね。新日本さんもよかったじゃないですか。プロレス界に燦然と輝く記録を作れたと。本間も光栄なことだと思うよ。(『会場からはTAJIRIコールも起き ていたが?』)起きちゃいましたね。そういう狙いでやってるわけではないんですけど。良い物にはみんな惹かれるんだなと。(『新日本に要求したいこと は?』)そうですね。新日本っていうか、お客さんに言おうとしてたこと忘れてた。今日、僕のことを好きになった人は、ハッスルを見に来いと。忘れた。し まった。あとね、棚橋弘至はどうしたのかな? ベルトはどうしたんですか? 返上になった? だけどね、魅力ある選手であることには間違いない。だから、出来たら彼にチャンピオンのままでいてもらって、僕に負けてもらいたかったんだけどな。そし て、日本プロレス至上初めての100kg未満、フェザー級の体格でIWGPベルトを巻いた男に僕がなると。そうなったら最高なんだけどな。(『IWGPベ ルトに魅力を感じると?』)感じないですよ。棚橋弘至に魅力があるから。感じてないって言ったら嘘になるか。いくらなんでもね。恥しがり屋だから。あんま りね、本音を隠しちゃうタイプだから。(『本間選手には何の思いもないですか?』)あるわけないじゃないですか。あれだけコメントのやり取りをしてたの に、こうなることをこれっぽっちも考えなかったんですかね? あまりにも彼が悪すぎるんで、これで威張るつもりは毛頭ないんですけどね。僕は(棚橋選手が)大好きなんで、愛してますんで、早くケガを治してリングに 戻ってきてほしいと思います」
※本間はセコンドに肩を担がれ、ノーコメントで控え室へ