フィールズ Presents G1 CLIMAX 2009 〜New Lords,New Laws〜
- 日時
- 2009年8月13日(木) 18:00開場 18:30開始
- 会場
- 愛知・愛知県体育館
- 観衆
- 8400
-
第8試合 30分1本勝負
G1 CLIMAX Aブロック公式戦レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
序盤は、バックの取り合い、グラウンドでの極め合いとクリーンな展 開が続く。TAJIRIは、突進してきた棚橋をかわして場外に落とす。しかし、棚橋は両手でトップロープを掴み、そこからハンドスプリングの要領でリング インを試みる。すると、TAJIRIは低空ドロップキックで棚橋をリング下に転落させ、鉄柱攻撃で流血に追い込む。
TAJIRIは流血した棚橋 の額へ攻撃を集中させ、なおも突進してくる棚橋をかわしてタランチュラ。棚橋が振りほどくと、トップロープを利用したチンクラッシャー。そして、ソバット からのハイキックで棚橋をフォール。キックアウトした棚橋に再度ハイキックを叩き込み、ダウンカウントが入る。すると、TAJIRIは棚橋を引き起こす が、棚橋はフライングフォーアームで反撃。
棚橋は、TAJIRIのハイキックをガードし、エルボー連打、フラッシングエルボー、サンセットフリップ。そして、エルボーと太陽ブローの乱れ打ちからサマーソルトドロップを投下する。
対するTAJIRIもハンドスプリングエルボー、トラースキックで逆襲し、棚橋をフォール。カウント2で返した棚橋は、顔面への張り手からスリングブレイ ド。ここでコーナーに上がると、TAJIRIは起き上がってデッドリードライブからバズソーキック。棚橋はかわしてドラゴンスクリュー。さらにグラウンド でのドラゴンスクリューからテキサスクローバーホールドへ。
ロープエスケープしたTAJIRIは、脚への攻撃に耐えながら延髄斬り。棚橋は TAJIRIの回転エビ固めをキックアウトし、スリングブレイドからハイフライフロー。TAJIRIの背中に命中すると、再度ハイフライフローへ。する と、TAJIRIはダウンしたままでくるくると回転し、避けると同時にレッドシューズ海野レフェリーを突き飛ばす。そして、レフェリー不在の中、回転エビ 固めからダイヤル固め。棚橋が切り返すと、至近距離でグリーンミストを噴射。そこからバズソーキックを炸裂させ、リングに戻った海野レフェリーが3カウン トを叩き、TAJIRIの勝利となった。
試合後、大ブーイングの中でTAJIRIはマイクを握り、次のようにアピールした。
TAJIRI 「ブーイングはやめなさい。IWGPチャンピオンに勝ったという事は、今日からこの僕が新日本プロレスのエースという事で、異存は無いですね、皆さ ん。(菅林直樹)社長さん、文句無いですね? お客さんも文句無いと言っています。それでは最後にエースらしく、僕が今日は締めさせてもらいます。名古屋の皆さん、愛してまーす!」
菅林社長がエプロンに立って引き揚げるよう要求すると、TAJIRIはグリーンミストを噴射。菅林社長が悶絶する中、花道から意気揚々と引き上げて行った。
COMMENT
※ここでテレビ朝日の吉野真治アナウンサーが現れる
吉野アナ「なんで最後に毒霧を吐いたんですか?」
TAJIRI「だって、僕の全てだから」
吉野アナ「毒霧がなくても、素晴らしい闘いを見せていたじゃないですか?」
TAJIRI 「じゃあ、毒霧なしで勝っちゃっていいの? じゃあ、毒霧なしで勝っちゃおうかな。世間のボーイズ(プロレスラー)だって、ちょっと誇りに思うんじゃないの? 僕を見て勇気をもらえるんじゃないの? だって、こんなちいちゃい体でさ、G1という大舞台でチャンピオンに勝っちゃうんだもん。だいたい、この愛知県体育館というのは、大日本プロレスで(グ レート)小鹿さんとかと一緒に初めて新日本に乗り込んだ会場で、あの時、僕は新日本の人たちが怖くて、リングの上でケンドー・ナガサキの後ろに隠れてたん だ、実は(笑)。それが10数年後に帰って来て、メインイベントでチャンピオンに勝っちゃうんだから。これで勇気をもらえるんじゃないの、みんな」
吉野アナ「勝ち方に問題があると思います。毒霧はG1にいらないでしょ」
TAJIRI「なんで? だってさ、イスとか竹刀を使って勝ってる人いるじゃん。そういう人たちに、アンタ(同じことを)言う?」
吉野アナ「それも認めてないですよ」
TAJIRI「じゃあ、言って来なさい(とニヤリと笑って吉野アナと握手)」
吉野アナ「(握手しながら)次、絶対に棚橋選手が倒しますよ」
※吉野アナが去ったあと、TAJIRIが改めてコメント
TAJIRI 「(『棚橋以外に印象に残った選手は?』)一昨日やった真壁選手は、正直、敬服しましたね。(新日本を)バカにしてるだけじゃないんで。ちゃんと認めてる ところは認めてるんで。棚橋選手だってリスペクトしてるし、真壁選手も凄くリスペクトしてますよ。矢野選手も素晴らしかった。田中将斗は言うに及ばず。 バーナードも新日本という舞台で磨かれて、前よりぜんぜん凄い選手になって。みんな凄いですよ。(『まだ決勝トーナメント進出の可能性を残している が?』)残してるんですか? それはそれで。でも、今日は勝ったから、これ以上のことは考えません」
※棚橋は平澤に背負われて医務室へ直行