フィールズ Presents G1 CLIMAX 2009 〜New Lords，New Laws〜

日時: 2009年8月13日(木) 18:00開場　18:30開始
会場: 愛知・愛知県体育館
観衆: 8400

第7試合 30分1本勝負
G1　CLIMAX　Bブロック公式戦

中邑真輔
永田裕志

境界線

(5勝=10点)
(2勝2敗1分=5点)

17分41秒　ボマイェ→片エビ固め

※中邑がBブロック1位となり決勝トーナメントへ進出

レフェリー｜レッドシューズ海野

MATCH REPORT

入場時、中日ドラゴンズのレプリカユニフォームに身を包んだ永田が特設ステージに姿を現わすと、場内は大歓声に包まれた。
　
　序盤のレスリングの攻防を経て、永田の顔面への張り手を皮切りに両者はヒートアップ。競り勝った中邑が、ボディスラムからニードロップを投下し、ミドルキック連打。さらにボディへのエルボー連打から、串刺しジャンピングニーパット、踏みつけ攻撃。すると、永田は脚を掴んで、そのまま後ろに押し倒し、対角コーナーへと押し込んでストンピング、ミドルキックを乱射していく。
　エルボーで前に出る中邑を、永田は鋭いキック連打で一蹴。そこからショルダーアームブリーカー。その後、もう一発ショルダーアームブリーカーを見舞い、腕ひしぎ逆十字固めへ。中邑がロープエスケープすると、永田は再度ショルダーアームブリーカーの体勢に。これは中邑がヘッドバットで阻止し、ランニングニーリフトで追撃。永田がソバットからロープに走ると、中邑はゼロ戦キックで迎撃。ニーリフトを連打し、執拗なスリーパーホールド。永田は背負い投げで逃れようとするも、中邑は腕を離さず。すると、永田は中邑の腕を掴んでショルダーアームブリーカーへ。そこからナガタロックIIで絞り上げる。
　中邑が逃れると永田は袈裟固め。中邑は、これを切り返して腕ひしぎ逆十字固めに移行。だが、永田も体を起こしてストンピングで脱出。強烈なキックを叩き込み、ドライブスクリュー、串刺しニー。そして、抵抗する中邑を雪崩式エクスプロイダーで投げ切った。
　中邑がフォールをカウント2で返すと、永田は垂直落下式ブレーンバスター。バックドロップの体勢に入ると、中邑は耐える。すると、永田はニーリフトを叩き込んで、今度こそバックドロップ一閃。しかし、中邑はすぐに立ち上がって永田のバックを取り、ジャーマンスープレックスホールド。そしてリバースパワースラム。
　中邑がボマイェを狙うと、永田は低空ドロップキックで迎撃。そして、バックドロップからフォールするも、中邑はカウント３を許さない。永田はランニングしてのミドルキックを放つと、中邑はこれをキャッチ。ここからエルボー、ミドルキックの打ち合いが続き、永田がローキック連打、ミドルキックで中邑をダウンさせた。
　それでも中邑は立ち上がってミドルキック。永田はキャッチし膝へのエルボースタンプ。エルボー、張り手合戦から、中邑はクロスカウンター気味でパンチを叩き込む。その直後、永田もハイキックで逆襲し、両者はダウン。そして、永田が先に延髄斬りを繰り出すと、中邑は耐えてボマイェで突進。永田の顔面を打ち抜き、ピンフォールを奪取。これで中邑は無傷の5連勝となり、決勝トーナメント進出一番乗りを果たした。

COMMENT

中邑「1人見つけた。いるじゃねぇか、新日本。欲してんだよ、俺たちは。形のないストロングスタイルを欲してんだよ、俺たちは。（『今日の試合で中邑選手自身の未来は見えましたか？』）まだまだ。まだでしょ。まだいっぱいいるじゃない、新日本。何だ、ビビッてんのか？何で言わないの？そういうつもりがないから？俺とやるときだけじゃダメだろ。永田裕志、さすがだよ」

永田「中邑、変わったね。イメージしたものが何も当てはまってねぇよ。自分を変えようとして、まだ未完成だけど。だから、俺の存在意義があるんだよ。（『今日の試合は世代闘争だった？』）世代闘争ね……んなもん、もう必要ねぇかも知れねぇな。世代闘争どうのこうのよりも、このG1で久しぶりに色んな人と当たって、まだまだ俺の存在する意味、必要性というのは山ほどあるなと。それだけでも大きな収穫かなと。（去り際に）悔しいな、チクショー」