金本とタイガーの先発で試合開始。素早いグラウンドの展開から頭を狙ったエルボーの打ち合いになり、タイガーがニーリフト連射。しかし、金本はカウンターミドルキックで反撃。
リング上が棚橋対井上になると、両者へ向けた大コールが場内に響き渡る。井上は棚橋の腕を取って絞り、エルボーを投下。そして、ショルダータックルでダウンさせる。
対する棚橋は、井上の脚をセカンドロープに引っ掛けて絞り、対角コーナーへ叩きつけて猛然とダッシュ。そして、スライディングで素早く場外へ飛び出すと、エプロンを利用して井上の脚をさらに攻撃する。
タイガー対金本となり、金本が顔面ウォッシュを敢行するが、タイガーが反撃。しかし、井上が入ってフォローし、金本のアンクルホールドがタイガーに極まる。
その後、金本のムーンサルトプレスをタイガーが回避。続いてタイガーもムーンサルトプレスを放つが、今度は金本が回避。そして、両者のハイキックが相打ちとなり、共にダウンする。
棚橋対井上となり、棚橋が太陽ブロー連打、フライングフォーアーム、フラッシングエルボー、サンセットフリップ。だが、ダイビングサンセットフリップはよけられて自爆。
井上はチョップ連打で反撃し、スピアー。しかし、スタガリンブローは不発となり、ドラゴンスリーパーを極められてしまう。だが、井上はうまく体を入れ替えて変型トライアングルランサーを極め返す。
これを逃れた棚橋は、井上のスピアーを開脚飛びでかわし、スリングブレイド。そして、フルネルソンバスター、ハイフライフローで勝負を決めた。
COMMENT
タイガー「今日からシリーズが開幕して、札幌(7月20日月寒大会)まで金本浩二と前哨戦がずっと続く。チームが負 けただけで、金本浩二は負けたと思っていないだろうし。今日、僕が勝ったけど、フォールを取ったのは棚橋君だし。でも、僕らチャンピオンコンビが負けるわ けない。それは言っておきます。誰が来ても負けない。金本さんも(BEST OF THE)SUPER Jr.で優勝して、物凄く勢いに乗っている。その金本さんの勢いは、本当に認める。僕は、金本さんとは分が悪い。今までは押される部分があった。けど、今 日はそんなものは一切出していない。金本浩二に気持ちで負けるつもりはないし、負けたと思ったことは一度もない。金本さんが言う通り、新日本Jr.の“刺 激のある闘い”を札幌のファンにお見せします。その上でタイガーマスクが勝つ。僕は、1月からベルトを守り続けている。ベルトを渡すつもりはない。もし、 ベルトを渡す時が来るならば、チャンピオンに飽きた時かな……って、飽きる時は無いか。ということは、永遠に持っているってことです。(『最近のタイトル マッチはブラック・タイガー選手との抗争続きだったが、今回の金本戦では久々にクリーンファイトができると思うが?』)今日、最初リングに上がるのが心配 だったんですよ。というのは、SUPER Jr.の決勝戦の日(6月14日)、自分の我慢の限界が来てああいう試合(ブラックの度重なる反則行為やマスク剥ぎに激怒し、場外で暴走ファイト)になっ てしまった。自分の試合を観たくて仕方がないと思っているファンの方々に、凄く悲しい思いをさせてしまいました。『今日のお客さんはどういう反応なの か?』というのが頭の中にあったんですけど、ベルトを巻いてリングに上がった時、お客さんは大歓声を送ってくれた。やはりファンの方は、自分の気持ちを汲 んでくれていると。新日本プロレスのレスラーはこうでないといけない。時には、ああいう殺気のある試合があっても仕方が無いと思っています。綺麗な試合だ けがプロレスじゃないし。そう思ってます。ただ、今度のタイトルマッチ、金本さんとやる時は、ああいう試合にはならない。お互いにクリーンに。どっちかが ぶっ倒れるまで(やる)。そういう試合になると思います」
棚橋「(吉橋の肩を借りてバックステージに姿を見せて)ふざけんなオラ!! 田中、出て来い! ふざけんな!!」
井上「棚橋。アイツは今、絶好調だよ。闘った俺がよく分かる。でもな、負けたままじゃ終わらねぇからな。棚橋がチャンピオンであろうと負けたままじゃ絶対終わらねぇからな」
※金本はノーコメント