第7試合では鷹木信悟と、地元北海道出身のタイチが一騎打ち。両者は2022年~2023年にかけ、「KOPW」争奪戦で熾烈な抗争を展開。「30カウントピンフォールマッチ」をはじめ、過酷なルールでせめぎ合いを見せ、場内に熱狂を生んできた。今回はユニット対抗戦というシチュエーションで、白熱の攻防を繰り広げるのは必至だ。
昨日の2.23札幌の最終前哨戦のバックステージで、鷹木とタイチは舌戦を展開。その中で「負けたほうがYouTubeチャンネルを削除」という過酷な条件を懸けて戦うことに。果たして勝敗の行方は……?
開始のゴング、両者はいきなりショルダータックルの応酬。そして鷹木はヘッドロックで捕獲。続いて鷹木がショルダータックル、タイチがフロントキックを打ち合う。
今度は逆水平チョップ合戦に突入。さらに鷹木がエルボー、タイチがローキック。続いて袈裟切りチョップの応酬に。
タイチは顔面へのステップキックからココナッツクラッシュ。だが、最後は鷹木がショルダータックルでタイチをねじ伏せる。
そして鷹木はエルボードロップを投下し、セントーンをお見舞い。続いて鷹木はタイチをロープにはりつけてキチンシンクを連発。
続いてバックドロップを狙うも、こらえたタイチはオーバーヘッドキック。そしてフロントキックからスピンキックをヒット。ここでタイチは「来た! 来た!」のモーションだけを見せる。
タイチは鷹木にソバットを突き刺し、さらにバズソーキック。蹴り足をつかんだ鷹木はドラゴンスクリューで切り返す。
続いて鷹木は4の字固めを狙うが、タイチはキックではねのける。すかさず鷹木はスライディングラリアット。すぐにタイチは立ち上がるも、鷹木は技の読み合いからブレーンバスター。そして、鷹木は「来た! 来た! 来た!」を出すと見せかけ、指を横に振る。
続いて鷹木は串刺しラリアットからパンピングボンバーへ。タイチは回避するが、鷹木はバックエルボー、ナックル、龍魂ラリアットをお見舞い。そして鷹木は「俺の時間が……来た! 来た! 来た!」と叫ぶ。
さらに鷹木は「オイ! オイ!」と気合を入れ、串刺しエルボーへ。かわしたタイチはジャンピングハイキックをお見舞い。さらにタイチは突進してきた鷹木を担ぎ上げ、リバースネックブリーカーを炸裂。
ここでタイチはパンタロンを脱ぎながら、ついに「来た! 来た! 来た!」と咆哮。そしてタイチはタイチ式ラストライドを狙う。鷹木がこらえるとタイチはステップキックから一気に持ち上げる。だが、鷹木はフランケンシュタイナーで切り返す。
さらに鷹木はバックエルボー、ナックル、そして龍魂ラリアットのフェイントからDDTで突き刺す。続いて鷹木は串刺しラリアットを炸裂すると、「さあ、行こうか!」と場内を煽り、タイチをコーナー最上段に設置。
そして雪崩式ブレーンバスターを狙うも、タイチは袈裟切りチョップ。しかし、鷹木もヘッドバットから袈裟切りチョップを食らわせ、STAY DREAMを炸裂。
だが、タイチはすぐに立ち上がり、鷹木に低空の高速バックドロップ。しかし、鷹木もバックドロップをお返し。するとタイチはデンジャラスバックドロップを炸裂。ここでダブルダウンに。
続いてタイチがリストをつかんでショートレンジのアックスボンバー。鷹木も同じようにパンピングボンバーを打ち込むが、共にダウンをこらえる。
するとタイチは袈裟切りチョップから力をこめてアックスボンバー。さらに追撃のアックスボンバーを食らわすが、鷹木は倒れず。
今度は鷹木がパンピングボンバーを繰り出すも、タイチも意地の仁王立ち。そしてアックスボンバーとパンピングボンバーを打ち合い、最後は相打ちでダブルダウン。
両者は立ち上がると、再びパンピングボンバーとアックスボンバーの相打ちを展開。6発目の相打ちで、タイチが膝から崩れる。
すると鷹木は左右のエルボーを乱打。だが、タイチは強烈なエルボー。しかし鷹木はヘッドバットから、タイチのキックを押しつぶすとスライディングエルボー。さらに技の読み合いからパンピングボンバーを食らわすが、タイチは意地のアックスボンバー。そして再びダブルダウンに。ここで15分経過のアナウンスと共に、ダウンカウントがスタート。
カウント9で二人はレフェリーの服をつかんでカウントを止める。そしてタイチは鷹木の顔面に張り手。続いてジャンピングキックを炸裂。すると鷹木は倒れず、パンピングボンバーをお見舞い。
だが、タイチも後頭部へのアックスボンバーからジャンピングキックを炸裂。そしてタイチは気合いを入れると、追撃のジャンピングキック。
しかし、鷹木は両手で払い落とし、パンピングボンバーへ。だが、かわしたタイチはカウンターのドロップキック。そしてバックドロップホールドで叩きつけると、鷹木は返すことができず。タイチが激闘を制し、これでJust 5 Guysの2勝1敗に。
試合後、両者は険しい表情でにらみあう。そして鷹木は転がってリングを下りると、マットを叩いて悔しさをあらわに。故郷に錦を飾ったタイチは、「オー!」ポーズを連発した。
タイチ「どうだ? 少しはわかったか? “YouTube野郎”だ? したことねえのによ、“スパチャ物乞い”だとか好き勝手言いやがって。わかったな? Youtubeに懸ける想いだって、リング上に懸ける想いだって、同じくらい大事なんだよ。誰がYouTubeばっかりだコノヤロー。YouTubeばっかりやってたら、今日あんなタフな鷹木に勝てるわけねえだろ。
テメーら少しは黙っとけコノヤロー。テメーらに迷惑かけたのかYouTubeやっていて? ええ? 俺のファンは俺にスーパーチャット投げて、それを俺は読み返す。それでお互い次の日を生きる力になっているんだよ、救われてんだよ、みんな。それの何が悪いんだ? テメーら何否定する権利があるんだよ? ふざけんじゃねえぞ、コノヤロー。それを今日出したろ?
ウチのチャンネルのこともわからずに、好き勝手否定してくれんな、ボケ。ふざけんなよ。そういうお前らだって、推してる選手、推してる芸能人、なんだかわかんねえけど、その人たちが生配信やったら行くんだろ? チャットが済んだらスーパーチャット投げんだろ? じゃあお前ら、絶対観ねえな生配信、チャット投げんなよ。話してえだろ? 好きなヤツと。話してもらったら嬉しいだろ? みんな幸せになってんだぞ、これで。
それで何が悪いんだコノヤロー。鷹木だってそういう想いでやってんだろ? ちょっとでも、おもしろい動画録って鷹木のファン、ハポンのファンに喜んでもらえるようにやってんだろ? 何が悪いんだよ、それの。両立させて何が悪いんだよ? じゃあ矢野とかも全部否定しろよ。矢野の店とか。否定しろよ全部。そういうコミュニティなんだよ。わかんねえならガタガタ言うな。大事にやってんだ、こっちだって。わかったか?
俺だって、まだまだ選手諦めてねえんだよ。鷹木に勝ったってことはよ、デケえ勲章なんだよ。これからも俺は変わらねえぞ。YouTubeも、試合も、どっちも意地とプライド、命懸けてやっていくよ。何が悪いんだよ。気にすんなバカ。鷹木のチャンネルだって好きなヤツいっぱいいるんだろ?
チャンネルなくなったら悲しいっていうファン、いっぱいいるだろ。登録者だって。そいつらの気持ちを無視して、俺たちは意地っ張りになったかもしれねえ。まあ、このあと、ちょっと鷹木には……生きてるかわからねえけど、鷹木に俺の思っていること伝えてくるよ。まあ、そいうことで俺のチャンネルは変わらず、これからも言い続けるぞ。チャンネル登録よろしく。今夜もやるからよ、約束通り。ざまあみろ!」
(※と言って控室へ向かう)
鷹木「何が情けないってよ、去年の鹿児島(4.29鹿児島大会『KOPW 2023』争奪戦・鷹木式トライアドマッチ)みたいに動けなくなってレフェリーストップならともかく、まだ若干余裕がある中で、負けちまったこと、ホント情けないよ。ユニットとしても、『5-0でいくぞ』って言って、目の前の試合でヒロムが負けて、じゃあ俺がやってやるという気持ちで挑んで、何の言い訳もできない。間違いなくスリーカウントだよ。
(※ここで東京スポーツ岡本記者に)岡本! 東スポで記事になってたな。試合のタイトルこそ、別にシングルマッチだったかもしれないが……。隠し切れない……。昨日言ったタイチとの“地元出禁”ではなく“YouTube削除”、負けたら即削除……。まあX(旧Twitter)でもメチャクチャ反応あったからな、やるしかねえよ。オイ、大星。(※ここで渡辺大星リングアナを呼び、自身のスマホを受け取りYouTubeチャンネルを削除しようとする)ふう……。申し訳ねえな、38,500人の登録者に……。」
※ここでタイチが鷹木の前に再登場する。
タイチ「オイオイ、待てオイ! ちょっと……」
鷹木「おお、タイチ。タイチ!」
タイチ「ここにいるぞ、オイ見えるか?」
鷹木「さすがだな、オイ! 何の言い訳もできないって。『直前にイギリス遠征行ってて疲れてました』なんて、これっぽっちもねえよ。万全の状態でリングに上がった。どっちかが、ぶっ倒れるまで両者KOなんてたまるかって思ったよ。いいよ、約束通り『鷹木信悟ちゃんねる』……(※と言って報道陣にスマホを向ける)」
タイチ「さすがだな。潔いところ。」
鷹木「ああ……。何故か昨日、(登録者が)38,400人だったのが、『辞めるかも』なんて話したら、『負けたら即削除』なんて言ったら、100人アップして38,500人だよ」
タイチ「俺も増えたよ。おかげさんで。まあ、チャンネル消す前に俺の話聞けよ」
鷹木「いや、しかしな……」
タイチ「俺の話聞けよ、まず」
鷹木「違うんだよ、でもYouTubeどうこう、重みじゃなく……」
タイチ「たまには座って話そう、意地っ張りな2人じゃなく(※と言って座りだす)」
鷹木「ただ単純に鹿児島でお前に負けた」
タイチ「あー、ハイハイ」
鷹木「完全KOで負けた。レフェリーストップで負けたその借りを返さなきゃいけなかった。だから俺はすべてを背負って、YouTubeを背負って、闘ったら負けた」
タイチ「その時はその時の闘い。今日は今日の闘いがあったんだよ。お互い、意地っ張りだの、なんか借りだのなんだの……、でもよ、YouTube賭ける、削除って言ったけどさ、俺だって今日この結果になったのは、やっぱり視聴者たちの力があったし。『辞めないでくれ』『辞めたらイヤだ』って、みんなのアツい気持ちを受け取ったし。お前だってその大事な……、俺らはさ似たり寄ったりの登録者数しかいねえけど、少しずつボチボチ集めて、やっとここまでやってきたじゃん。
楽しみに観ているファンもいっぱいいるじゃん、お互い。なあ? 今よーく考えろ。俺たち意地っ張りだからよ、リスク背負って言ったかもしれない。もしかしたらお互いの登録者数、お互いのファンの気持ち、無視して突っ走っちまったかもしんないな。この結果コレだよ。お前、死んじまうぞ。俺もだけど。意地張りすぎだろ? 死んじまうぞお前。まあそんなに意地張るのもいいけど」
鷹木「そもそもよ、意地とプライドだろ? 当たり前だけど、絶対負けたくなかったんだから」
タイチ「俺だってそうだよ」
鷹木「いいよタイチ、何が言いたいかわかんねえ。情けはいらねえよ。情けはいらねえ……。言っちまったんだから。まあ正直、削除したことねえから、削除の仕方もよくわかんねえけどよ」
タイチ「わかんねえだろうな……」
鷹木「今間違って再生しちまって、(浜口)京子さんとの……(※と言ってスマホを報道陣に向ける)」
タイチ「お前宣伝してんじゃねえよ! 最後の最後に」
鷹木「京子さんとの焼肉デートが再生されちまったじゃねえか」
タイチ「最後の最後にお前再生数稼ごうとすんな、コノヤロー」
鷹木「ちげえよ」
タイチ「焼肉食おうがよ、なんなら各々デートしようが知らねえけどよ、そんなんでも楽しみにしてるヤツらがいるんだよ。昨日だって俺のところにいっぱい来たんだよ。どっちのチャンネルがなくなってもさみしいって。
アイツらの行き場なくなっちまうだろ? 鷹木ファンの行き場がなくなっちまうからよ。チャンネル削除なんてよ、こんなの俺たちの勝手な意地っ張りだろ? アイツらの気持ちちゃんと考えてやれよ。チャンネル削除なんてよ、さておき。お前が死んだ時、削除しろよ。まだ生きてんだろ」
鷹木「まだ死なねえよ」
タイチ「死にそうだけどな、こっちは」
鷹木「お前のほうがグッタリしてんじゃねえか、オイ」
タイチ「当たり前だろ。でもよ、昨日からけっこう調子良いんだよ。昨日サウナ入ってよ」
鷹木「オイ、やめろ(笑)」
タイチ「サウナ入ってたらよ」
鷹木「やめろって(笑)」
タイチ「サウナ入ってたらよ、バッタリ……、ゴールドジムのサウナ入ってたらよバッタリ、コイツと2人きりになったんだよ」
鷹木「それ言うなよ(笑)」
タイチ「同じ汗流してよ、次の日こんな試合してよ、なんなんだよ! 気まずくてありゃしねえよ、10分間。地獄のサウナだったよ昨日。次の日YouTube賭けて試合するってやつと、サウナ前日に一緒に入りやがって。なんなんだよ……。
まあ、お前の気持ちはわかったよ。チャンネル削除はそいつらに、かわいそうだろ? 1回保留だよ、ナシだよ。そんなもんナシだ。俺ら悪かった今回は、ファンに謝って……」
鷹木「じゃあもう1試合やるか?」
タイチ「え? もういいよお前は。ホントいい。今度はサウナで勝負だ。どっちが早く出るか」
鷹木「フッ。サウナマッチか?」
タイチ「だからよ、だからといって、『削除ナシ、それで終わり、じゃあな』なんて、そんな甘っちょろいこと言えねえから。せめて!お互いのファンが納得するカタチ、せめて……じゃあお前1回、俺のチャンネル出ろ」
鷹木「オイ……(苦笑)」
タイチ「俺のチャンネル出て、生配信でゲームやったり視聴者と遊べ」
鷹木「ゲームしたことねえよ、ほとんど」
タイチ「それが条件だ。それが出来ねえんだったら……いや、それだな。それで今回は、この話ナシにしようぜ。多くの奴らが傷つく。俺らの先走った意地で。なあ? それだけ。わかったか? 考えとけよ、オイ。答え出せよ。
何もナシはねえからな。俺のチャンネルの生配信出てくれ。わかったか? それで(お互いのファン)両方喜ぶんだ。それだけだ。もう当分いいだろ? 死んじまうよ、お前とやったら。命なくなっちまうよ。タフなヤツだよ相変わらず。バーカ、ホントに。次はお前サウナで対決だ。もういいよ」
鷹木「おう。次やるなら“サルナ”で……サウナシングルマッチだ」
タイチ「なんだ?“サルナ”って。噛むんじゃねえよ。もういいよお互いボロボロなんだから。またサウナで会おうぜ。お前とはもういいよ、疲れた」
鷹木「(サウナ)今日はいかねえよ」
タイチ「意地とプライド、疲れたよ。じゃあな(※と言って控室へ向かう)
鷹木「(※一人残されて)岡本ー! そもそも削除の仕方も、わかんねえしよ。ただ男に二言はないというか、あんだけ反応があったことだ。なあ大星! 確かに、楽しみにしているお客さんも、登録者も、4万人近くいる。ただ俺は負けた側としては、タイチに必ずやり返さなきゃいけないと思ってる。アイツはもういいって言ってるけど、俺は必ずもう一度アイツと……『NEW JAPAN CUP』? 『G1』? わからないけども、必ず年内にやり返したいと思う。
YouTube削除については悪い、マジで削除のやり方がよくわかんねえから、これはYouTubeスタッフと要相談だ……。待てよ、アイツのゲームチャンネル? いいよ。鷹木信悟なんでもやってやるよ、コノヤロー。なんでもやってやるって。削除の件と、それとは別にタイチのゲームチャンネル、負けたからやるしかねえよ。出てやるよ。削除についてはちょっと考えさせてくれ。ホントL・I・Jには申し訳ないことした。このあと、陽太、内藤、頼んだぞ……。ちょっと俺はYouTubeスタッフに電話するわ」