第5試合はジュリアvsトリッシュ・アドラによるSTRONG女子選手権試合。昨年の12.29スターダム両国国技館大会でメーガン・ベーンを破って7度目の防衛に成功したジュリアに対し、10.28ラスベガス大会で挑戦を表明していたアドラが、映像で改めて挑戦を表明。昨年7月に王座を獲得して以来、絶対王者と化しているジュリアにとっては8度目の防衛戦だが、さらに防衛記録を更新することができるか?
アドラは主戦場とするROHで組んでいるThe Infantryのカーリー・ブラボー&ショーン・ディーンを引き連れての入場だ。ゴングが鳴ると、握手を求めるアドラ。ジュリアも警戒しながら応じて握手から試合はスタートだ。しかし、ジュリアがその手を引っ張ってバックドロップへ。
これはアドラが阻止すると、今度はニヤリと笑ったジュリアから手を差し出す。アドラが応じると、またも手を引っ張るジュリア。だが、二人は至近距離でジッと睨み合いをしてここは一旦離れる。ここから本格的に試合が始まり、ヘッドロックの奪い合い、リストの奪い合いだ。
ジュリアはフライングメイヤーからスリーパーへ。アドラは立ち上がると、左腕を掴んでアームロックを仕掛けていく。ここはジュリアがコーナーに押し込んでブレイクだ。ジュリアは張り手で一撃。さらに蜘蛛の巣を仕掛けていく。
これをアドラはコウモリ吊り固めに切り返す。そして左のリストを掴みながらグラウンドに持ち込みアームロック。さらにハンマーロックの状態からコーナーに叩きつける。続けて逆水平チョップを連打。ジュリアが突っ込んでくると、ケブラドーラ・コンヒーロだ。
ジュリアもエルボーで反撃。そしてロープに飛んだジュリアだったが、これをアドラはカウンターで捕まえるとブラックホールスラムの体勢で捕まえて、旋回式のバックブリーカー。さらにフィッシャーマンズスープレックスホールドで追撃だ。
だが、ジュリアもブレーンバスターで反撃。続いてアドラとエルボー合戦だ。体格で上回るアドラはこれを優勢に進める。ならばとジュリアは下から足を絡め取って、STFに捕獲する。ここはアドラがロープエスケープ。続いてジュリアは串刺し式のエルボー、セカンドコーナーからのミサイルキックで追撃だ。
そしてノーザンライトボムを狙ったジュリア。だが、アドラはこれを踏ん張って阻止すると、逆にバックを奪って投げっぱなしのジャーマンだ。ならばとジュリアも投げっぱなしジャーマンで応戦。アドラも再び投げっぱなしジャーマンでやり返すと、ジュリアはバックドロップだ。
しかし、立ち上がったアドラは腕を掴んで引き倒すと、四つん這いになったジュリアの背中にセントーンを投下。ならばとジュリアもジャンピングフロントキックで反撃するが、アドラもハンマーパンチからパンチだ。そしてババボムからキャトルミューティレーションに捕獲する。
ここはジュリアもロープに逃れる。そして場外に転落だ。これを追いかけたアドラはジュリアを捕まえると、場外でアバランシュホールド。さらにブレーンバスターを狙ったアドラ。しかし、これを阻止したジュリアはアドラを鉄柵に叩きつけてからブレーンバスターだ。
そしてトップコーナーに上がったジュリア。だが、アドラも立ち上がってコーナーに上がる。そして場外に向かって雪崩式のブレーンバスター狙いだ。これを防いだジュリアは雪崩式ダブルアームスープレックス。この荒技をカウント1で返したアドラに、ジュリアはニーストライクで追撃だ。
しかし、アドラもバイシクルキックで反撃。ならばとジュリアはイタリアンフックで黙らせ、最後はノーザンライトボムでトドメを刺して3カウントを奪取。STRONG女子王座の8度目の防衛に成功した。
試合後はノーサイドで握手と包容を交わし、お互いの健闘を称え合ったジュリアとアドラ。ジュリアはコーナーに上がるとベルトを掲げてファンの声援に応えると、花道を引き上げていったのだった。