ベルク Presents WRESTLE KINGDOM 18 in 東京ドーム

日時
2024年1月4日(木)   14:45開場 16:30開始
会場
東京・東京ドーム
放送
バナーバナー
観衆
27,422人

第6試合 60分1本勝負
IWGPタッグ&STRONG無差別級タッグ選手権試合

  • <第99代IWGPタッグチャンピオンチーム/『WORLD TAG LEAGUE 2023』優勝チーム>

  • <第6代STRONG無差別級タッグチャンピオンチーム>

※毘沙門が3度目の防衛に失敗。ヒクレオ&ファンタズモがIWGPタッグ&STRONG無差別級タッグ王者となる
レフェリー|佐藤健太

MATCH REPORT

 IWGPタッグ王者組の後藤&YOSHI-HASHI(毘沙門)と、STRONGタッグ王者組のヒクレオ&ファンタズモ(G.o.D)が激突するダブルタイトル戦。両チームは12.10熊本の「WORLD TAG LEAGUE 2023優勝決定戦」でも闘っており、勝利した毘沙門が前人未到の“タッグリーグ3連覇”を達成している。
 
 試合開始前、元WWEのドルフ・ジグラーことニック・ネメスが現れ、関係者席に陣取る。そんな中、YOSHI-HASHI対ファンタズモで試合が始まり、YOSHI-HASHIが逆水平チョップを連発していく。
 するとファンタズモは、ドロップキックで流れを変え、逆水平チョップをお返し。すると、毘沙門はざんまいでファンタズモを黙らせ、ヒクレオに合体ブレーンバスターを仕掛ける。
 ところが、ヒクレオが反対に2人を投げ捨て、G.o.Dが連携攻撃で毘沙門を圧倒。それでもYOSHI-HASHIのフォローで後藤が息を吹き返し、ヒクレオとファンタズモへ串刺しニールキックを同時に見舞う。
 これでファンタズモの動きが止まり、後藤がバックドロップ、YOSHI-HASHIが逆水平チョップ、2人が後藤ごとハントで追撃。
 だが、ファンタズモは合体攻撃を回避し、YOSHI-HASHIを踏み台にしてトップロープへ飛び乗る。そして、飛びつき雪崩式フランケンシュタイナーで後藤を投げ飛ばし、YOSHI-HASHIと激闘させた。
 ここでヒクレオが登場し、強烈なショルダータックルをYOSHI-HASHIと後藤にお見舞い。そして、ダブルハンドラリアットで2人を吹き飛ばし、ファンタズモと替わる。
 しかし、YOSHI-HASHIが体勢を立て直し、ファンタズモのサドンデスをヒクレオへ誤爆させる。その直後、後藤がファンタズモにラリアットを浴びせ、YOSHI-HASHIとGYRを敢行。
 その後、毘沙門がファンタズモに消灯を食らわせ、2人同時のラリアットでヒクレオを場外へ落とす。
 続いて毘沙門は奈落の体勢に入るが、ファンタズモがヘッドシザースホイップで後藤を投げ、YOSHI-HASHIに衝突させる。
 だが、ヒクレオがロープ際のラリアットでYOSHI-HASHIを場外へ落とし、後藤には強烈なチョップをお見舞い。そして、ファンタズモがYOSHI-HASHIにトペスイシーダを食らわせる。
 すると、後藤がファンタズモにヒクレオを激突させ、後藤弐式で丸め込む。しかし、ファンタズモは追撃を逃れ、サドンデスで報復。そして、間髪入れずにコーナーへのぼると、場外に立つYOSHI-HASHIへムーンサルトアタックを敢行。
 その直後、ヒクレオがゴッドセンドで後藤を叩きつけ、G.o.Dがスーパーサンダーキス’86で追撃。さらに、ファンタズモがCR IIIで後藤を垂直に突き刺す。そして最後は、ヒクレオ&ファンタズモが新技サンダーストラック‘91(※ファンタズモのアシストからヒクレオが放つダイビングボディプレス)で後藤を粉砕し、タッグ2冠王者の座についた。
 
 試合後、勝ち名乗りを受けたヒクレオ&ファンタズモが後藤&YOSHI-HASHIへ歩み寄り、両チームがノーサイドで互いの健闘を称え合う。
 そして、ヒクレオ&ファンタズモは、コーナーにのぼってファンの歓声に応え、邪道とよろこびを分かち合った。

COMMENT

ファンタズモ「(※スタッフに対して)しっかり。意外と大変だろ?2本のベルトを持つのは。俺はWRESTLE KINGDOMで金具を落とした。2本のベルトを持てないが、勝ったぞ」
ヒクレオ「飛行機で運ばないと」
ファンタズモ「クソ、俺の白いパンツがもう汚れている」
ヒクレオ「アキラの緑のペイントだ」
ファンタズモ「ペイントが付いたんだ。まあ」
ヒクレオ「ヘイ」
ファンタズモ「怒ったりはしないよ」

ヒクレオ「俺たちは王者、二冠王者だ」
ファンタズモ「二冠だな。さらに大事なことは、俺たちの名を100代目IWGPタッグ王者として歴史に刻めたってことだ」

ヒクレオ「いいか」
ファンタズモ「乾杯しようぜ」
ヒクレオ「聞いてくれ。俺たちはくっつけられてタッグとなり組んでわずか3カ月で、これまでのことを成した。最初はSTRONGタッグ王座を獲った」
ファンタズモ「ああ」
ヒクレオ「そして最初のタッグリーグで、決勝戦に進み……」
ファンタズモ「(ブロック)1位だ」

ヒクレオ「勢いを見せた……(※ベルトを持ったタマが現れる)家族だ」
ファンタズモ「ヘイヘイ」
ヒクレオ「家族よ」
ファンタズモ「椅子をもう1脚!」
ヒクレオ「椅子をもう1脚オネガイシマス」
ファンタズモ「(※手を叩いて)椅子をもう1脚、椅子をもう1脚」

ヒクレオ「ヨッツ」
タマ「オオー、乾杯しよう(※4人で乾杯。その後タマは去る)」

ファンタズモ「ヘイ。これまでの数年、俺のシングルでの技量に関して、様々な意見があった。ここで初めて認めるが、俺は負けに次ぐ負けを喫して、メインイベントでも負け続け、ファンを落胆させた。だが、それは過去のことだ。今は2024年の第4日目、よいシングルレスラーである以上に、よいタッグチームのレスラーである自分に誇りを持っている。俺が倒れた時に起こしてくれる家族と仲間、兄弟がいるからだ。そして彼らが倒れた時には、俺が起こす。一緒にいれば、もっと多くのことを成し遂げられる。だから自信を持って、俺が公式に名誉あるトンガベイビーとなったことを今日発表できる」

ヒクレオ「名誉あるトンガ人だ! 乾杯しよう!」
ファンタズモ「ビシャモン、これを見るかわからないし、家に帰ったり、ペイントが乾くのを待っていたりするか、楽しんでいるかわからないが、お前たちはすごいタッグチームだし、俺は誇りを持って、ビシャモンはニュージャパンで最高のタッグチームであり、今のプロレス界で最高のタッグチームの一つであると言える。新聞がどう書くかはわからないが」
ヒクレオ「確認しよう」
ファンタズモ「ああ、確認しよう」
ヒクレオ「新しいトンガの兄弟と一緒に、パスポートもあるし……」
ファンタズモ「渡してくれ」
ヒクレオ「行くぞ」
ファンタズモ「そうだな」
ヒクレオ「どこへ食べに行くかわかるか?」
ファンタズモ「どこへ行くんだ?」
ヒクレオ「お前の好きな食べ物は?」
ファンタズモ「オオー。温かく、ジューシーで……」
ヒクレオ「(※記者たちに向かって)誰か?」
ファンタズモ「ソフトな……」
ヒクレオ「オーイエー。俺たちが言いたいのは……」
ファンタズモ「中がピンクで。(※記者たちに向かって)何が言いたいかわかるよな。その通り!
俺たちはヤキニクを食べるんだ!」
ヒクレオ「行くぞ! 行くぞ!」
ファンタズモ「いいか、ジャドーのおごりだ。今日は払ってくれるから飲みまくれる。ノミホーダイ、レモンサワーだ。」

ファンタズモ「心の底から、アリガトウゴザイマス」
ヒクレオ「アリガトウゴザイマス」
ファンタズモ「2024年、トップのタッグチームとしてニュージャパンプロレスリングを代表できることを誇りに思う。明日、俺たちはどんな挑戦者も受け入れる。ただ行儀よく、俺たちの時間を無駄にはしないようにしてくれ」

ファンタズモ「アケマシテオメデトウゴザイマス」
ヒクレオ「ハッピーニューイヤー」

後藤「2024年、毘沙門、こっからスタートですよ。悔しいけど、認めざるを得ないかなと。ただ、俺たちはここで終わらないんで。こっからしっかり、毘沙門の姿を、這い上がる姿を、見ていてください」

YOSHI-HASHI「昨年、『WORLD TAG LEAGUE』でIWGPタッグチャンピオンのままで優勝して、それで今日、本来であれば俺たちが勝つはずだった、そう思ってる。でも、負けたものはもうしょうがない。でも今までもそうだけど、タッグ組んでなかなかうまくいかなくて、負けてまた勝っての繰り返しだったけど、でも負けたままで俺たちは終わってなくて、必ず這い上がって、さらにさらにその上の舞台に行ってるから。これで絶対終わりじゃないし。ここまで3連覇してタッグのベルトも獲って、間違いなく後藤さんのおかげだと思ってる。今日負けたのは後藤さんじゃなくて俺の制だと思ってる。パートナーがしっかり支えられなかったってのがすごく大きくて、今日は負けた敗因は俺だと思っています。」

 

YOSHI-HASHI「これで終わらないし。タッグのベルトももちろんそうだけど、シングルのベルトも。タッグのベルトも獲って、NEVER6人タッグも最多防衛記録を作って、2024年はシングルのベルトをガッチリ照準に入れて、俺もそうだし、後藤さんもIWGP世界ヘビーを巻けばもうグランドスラムを達成するんで。その姿を見たいし、俺がベルト獲るのももちろんそうだし。タッグだけどなれ合うだけじゃなくてお互い切磋琢磨して、次のステージにシングルでも行けるように、戦っていきたいと思いました」

 

後藤「(※YOSHI-HASHIに)ありがとう」

YOSHI-HASHI「(※後藤に)ありがとうございました。これで終わんないんで」

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