Circuit2009 BEST OF THE SUPER Jr.XⅥ 〜The Hard Luck Soldiers〜

日時: 2009年6月7日(日) 16:30開場　17:00開始
会場: 兵庫・明石市立産業交流センター
観衆: 1560

第7試合 30分1本勝負
BEST OF THE SUPER Jr. Bブロック公式戦

金本浩二
獣神サンダー・ライガー

境界線

（2勝1敗=4点）
（2勝2敗=4点）

17分27秒　変型アンクルホールド

レフェリー｜タイガー服部

MATCH REPORT

ライガーは、ゴング直後に地元のファンから大「金本」コールを浴びた金本を追いやり、トペフェイント。そして、金本を鉄柵に衝突させ、場外ブレーンバスターを敢行する。
　ライガーは、これで一気にペースダウンした金本にニークラッシャー、ドラゴンスクリューを見舞って足4の字固め。苦しい表情を浮かべる金本だったが、「金本」コールの後押しでなんとかロープへ手を伸ばす。ところが、ライガーはなかなか外そうとせず、金本のセコンドについていた中西が「外せ！」と抗議する。
　その後、ライガーは、ダイビングボディプレスを金本の膝に命中させ、ニークラッシャー。徹底した足攻めで金本を苦しめると、再びダイビングボディプレスでダイブする。ところが、金本は両膝を立ててブロックする。
　ライガーは、エプロンに逃れた金本を掌底で場外へ落としてプランチャ。すると、金本は場外カウント7でリングインし、突っ込んできたライガーをフロントスープレックスで投げ飛ばす。
　これでペースを取り戻した金本は、得意の顔面ウォッシュ。観客から「もう一丁！」とリクエストされると、ライガーに攻められた右膝を気にしながらも顔面ウォッシュを放つ。しかし、ライガーに避けられて自爆してしまう。
　だが、金本はこれでペースダウンせず、コーナー最上段から飛んできたライガーをスピンキックで迎撃し、ローリングセントーン。さらに、ライガーの掌底をかわす。
　すると、ライガーはその直後の金本のキックを回避し、スクールボーイ、逆さ押さえ込み。いずれもカウント2でクリアした金本は、ファルコンアローで対抗する。
　金本は、「お前ら、見とけ！」とアピールし、雪崩式技を狙う。これはライガーに阻止されるが、その直後にダイブしてきたライガーの足を捕まえてそのままアンクルホールド。マット中央でガッチリ極められたライガーだったが、必死に抵抗して体を回転させ、金本をコーナーにぶつけて脱出する。
　ここからライガーは、串刺しランニング掌底、ライガーボムで猛反撃。そして、両手を広げてフィニッシュを予告すると、雪崩式フィッシャーマンバスターからフォールへ。だが、金本はカウント2で肩を上げる。
　金本は、CTBを背後に着地してタイガースープレックスの構え。これをライガーに阻止されると、すぐにスピンキック、側頭部へのキックを浴びせ、ムーンサルトプレス。これがカウント2に終わると、変型アンクルホールドを繰り出してライガーをギブアップさせた。

　試合後、マイクを手にした金本は、ライガーに呼びかける。

金本「ライガーさん。“生粋の新日本Jr.”、俺とライガーでBブロック1位、2位を独占しようぜ！」
ライガー「金本よ、あんな奥の手を出しやがってテメェ（苦笑）。必ず決勝に上がれよ。俺も必ず上がって、決勝戦の後楽園で『新日Jr.、ここにあり』を2人で証明しようや！」

　ライガーと握手をかわした金本は、「みんな、サンキュー！（と言うと、かつて金本が『G1 CLIMAX』で入場テーマ曲として使用した楽曲、TUBEの『サンキュー』が流れる）ちょう待って。ここ、明石やんけ。俺もよぉ、そこの6番地（に住んでいたん）や（笑）。地元や、地元。小学校の時、弁当を持って明石の体育館によう行っていたよ（笑）。地元のみんな、この金本浩二、スーパースターを誇れ！誇ってくれ！」とマイクアピールし、地元のファンから大歓声を浴びる。

　そして、金本は「棚橋の『愛している（愛してます）』に対抗して、『俺、最高か？』。そう聞くから……関西人やろ？『最高だぜ！』はアカンで。『最高や！』って言ってくれよ（笑）」とファンに説明。「俺、最高か？」と金本に尋ねられたファンは、一斉に「最高や！」と答えた。

COMMENT

金本「いやぁ、関西人は関西に来たら気分いいよな。爆発や爆発。それに、ライガーと俺が誓ったように、1位、2位を生粋の新日本が独占する。悪いが、今日はライガーいてこましてやったからよ。でもライガーよ、2位でもいいやろ、2位でも。2位でも残れって。他団体は絶対上がらさん。俺からの命令や。これだけ言ってもし上がって来るなら、誰が上がって来るか楽しみやな、他団体。明日も（SUPER Jr.公式戦は）連チャンですか？連チャンやったらちょっとキツいな。今日、けっこう脚もやられたんで。でもええよ。脚が1本や2本なくたって、次、飯伏、YAMATO、あのへんか？やったる。で、最後は田口か。あと三つ残ってるんか。全部やってBブロック1位で通過してやる。（準決勝は）Aブロックの2位とやるの？誰が上がって来てもブッ潰してやる。ライガーとは新日本ならではの闘いですよね。今、他団体は空中殺法やらなんか出してるけど、やっぱり闘いっていうのはそういうもんじゃないと思うから。（空中殺法は）見てて凄いと思いますよ。俺もやってて凄いと思いますし。でも、闘いになれば新日本の選手が1番強いでしょ。それを証明するためにも、新日本の選手が優勝しないと。俺、菊地選手に負けてるだけか？あとは絶対に落とさないから。絶対に。飯伏倒して、ライガー倒して、菊地に負けてテンション落ちたけどよ、ライガー倒してテンションええからよ。凄い。このまま突っ走る」

ライガー「なんだ、最後の技（変型アンクルホールド）は？決勝まで取っておいた技じゃないのか？バカ、この（苦笑）。まぁ、金本も言っていたけど、たしかに今、飯伏とか色んな選手が凄い空中技を使うよ。俺らは、それと比べると派手さはないかもしれない。ただ、俺たちは新日本で培ってきたものがあるんだ。それを今のファンが『古い』とか『いつまでもそんなこと言ってるな』と言うんなら、それはそれでしょうがない。でも、俺たちはそれを叩き込まれたんだ。“勝つためにどうするか？”“プロとしてどうあるべきか？”それを、改めて決勝の（6/14）後楽園で、俺と金本でやりたいなという希望さ。今日もファンが最後まで見てくれたと思うし、声援を送ってくれたと思う。ガッチリ、『新日Jr.ここにあり』（を見せる）。（飯伏たちは）俺から見ても凄い選手だと思うよ。思うけど、新日Jr.とはちょっと違うんじゃないかなと思っているから。何回も言うけど、それを『古い』とか言うならそれでいい。俺は、俺のプロレスをやって、俺の哲学の中で優勝する。優勝します！それだけ。（去り際に）金本に言っといて。『あれ、決勝に取っといた技じゃないのか？』って。『俺に出したら後で痛い目に遭うぞ』って」