【試合ルール】
※金丸義信選手がレフェリーを行なうものとする。
※敗者は山形追放となる。
※SHO選手が提案した「禁止技マッチ」も同時に適用される。
そしてメイン(第7試合)ではタイチが「KOPW 2023」保持者のSHOに挑戦。SHOは9.24神戸でダーティーファイトを駆使してタイチからKOPW王座を強奪した。今回は大きな遺恨をはらんだリマッチとなる。
なお、KOPW争奪戦といえば互いにルールを持ち合い、ファン投票で決定するのが通例だが、今回はタイチが11.11安城大会のバックステージで「テメーの土俵でやってやる」「クソみてえなルールでやってやるよ」とSHOに全権委任。
それを受けてSHOは「ランバージャック+ストラップマッチ(EVIL提案)」、「東郷を含めた2vs1マッチ(ディック東郷提案)」、「凶器番人マッチ(高橋裕二郎提案)」、「金丸義信レフェリーマッチ(金丸義信提案)」と四つのルールを提案。なお、どのルールになっても敗者は山形追放!(SHOが選定した)禁止技マッチにて実施されることに。
そしてファン投票の結果、試合は「金丸義信レフェリーマッチ」で行なわれることが決定。タイチに不利なルールなのは明らかだが、果たして結末は……?
まず金丸がレフェリー姿で登場。続いてタイチがニューコスチュームで花道を進む。そしてSHOもニューコスチュームに身を包み、ベルトを携えH.O.Tの仲間たちと入場。リングに上がったSHOはマイクをつかむ。
■SHOのマイクアピール
「オイ、タイチよ! オマエ、俺に感謝すべきだぞ、オイ! こんなクソみてえな山形でよ、これ以上、試合しなくて済むんだからよ!(場内ブーイング)。
知ってっか、オイ? 山形県民の脳みそはよ、玉コン(ニャク)くらいしかねえんだよ!(場内ブーイング&笑)。そんなよ、アホどもの前で二度と、試合しなくて済むんだからよ、ありがたく思えよ!(場内ブーイング)。オイ、早速よ、タイチの山形ラストマッチ、やってやろうやないかよ、オイ!」
試合前、SHOは金丸にベルトを返還。そのベルトを金丸はタイチの顔面に挑発するように突き出す。さらにレフェリーチェックの際には、セコンドのJust 5 Guysにも「ポケットに何か入ってねえか?」と投げかける。タイチがSHOへのチェックも要求すると、金丸は「さっき見たんだよ、反則負けにするぞ?」と釘をさす。
開始のゴング、場内は「レッツゴー、タイチ!」コールが発生。タイチは金丸を警戒しながら、SHOとロックアップで組み合う。
タイチがSHOをロープに押し込むと、金丸は高速の反則カウント。逆にSHOがタイチをロープに押し込むと、金丸は背を向けてJust 5 Guysをチェック。
ここでタイチがSHOの髪をつかむと、金丸はタイチの髪をつかんで阻止。そしてSHOがタイチを場外に放り投げると、H.O.Tがストンピングで蹂躙。続いてSHOはタイチを鉄柵に叩きつける。ここで金丸は早いペースで場外カウントを数え始める。
タイチがカウント15で戻ると、SHOがカバー。すると金丸は高速カウント。タイチがカウント2ではね返すと、SHOは首にエルボーを落とす。
タイチはスピンキックで反撃しカバーに入るが、金丸はスローなカウント。タイチは抗議してから、SHOの背中にサッカーボールキック。
そしてタイチはSHOを場外に追いやり、二度にわたり鉄柵に叩きつける。たまらずSHOは観客席のほうに避難。すると、金丸はゆっくりと場外カウントをスタート。しかもカウントの途中に金丸は一服する始末。
するとタイチが場外のSHOに襲いかかり、キックをお見舞い。そしてタイチはSHOをリングに戻してカバー。だが、金丸はあたりまえのようにスローなカウント。
タイチは金丸をにらみつけてから、SHOにストンピングを連発。するとSHOはタイチをコーナーの金丸に向けてハンマースルー。すかさず金丸はコーナーパッドを手によけ、タイチは金具むき出しのコーナーに衝突してしまう。
たまらずタイチが場外に出ると、EVILがタイチをストラップで殴りつける。そしてSHOがタイチを観客席に放り投げ、さらに首元にイスを押しつける無法攻撃。
SHOがリングに生還した途端、金丸の場外カウントはスピードアップ。タイチがカウント17でリングに戻ると、SHOはストンピング。
さらにSHOはフライングメイヤーから、「やったるぞ!」と禁止技の空中技を狙う。だが、金丸が止めると、SHOはわざとらしく自分の頭を叩き、タイチにフィンガーロック。そして金具むき出しのコーナーにハンマースルー。
続いてSHOがチンロックを決めると、タイチは足をロープにかけるが、それを金丸は足で妨害。ようやく反則カウントをゆっくりと数え始め、SHOはカウント4で外す。
SHOはタイチの顔面を挑発するように蹴りつける。怒ったタイチは強烈な逆水平チョップを連発。するとSHOは顔面かきむしり。
だが、タイチは喉輪。すかさず金丸は反則カウントを数え、スキをついてSHOが串刺し攻撃を狙う。だが、かわしたタイチはジャンピングキックをお見舞い。
続いてタイチはステップキックをSHOの顔面に打ち込み、串刺しフロントキックを炸裂。さらにアックスボンバーを繰り出すが、SHOは回避。ならばとタイチはオーバーヘッドキックをヒット。
続いてタイチはタイチ式ラストライドを狙うが、SHOは指を捻じ曲げて脱出。この反則行為に金丸は見て見ぬふりを決める。だが、タイチはSHOにソバットからバズソーキックを食らわす。
ここでタイチはパンタロンを脱ぎさり、天翔十字鳳のモーションに。すると金丸が「反則だろ!」と妨害。すかさずSHOがタイチにスピアーを炸裂しカバー。だが、タイチは高速カウントを2ではね返す。
するとSHOはタイチの腕を掴んだまま胸板と背中にキックを連打。タイチは蹴り足を捕らえるも、SHOはサミングで脱出。
そしてSHOはラリアットを連発するが、仁王立ちのタイチはジャンピングキックをお見舞い。続いて聖帝十字陵 で捕らえると、金丸が「逃げろ!」とSHOに檄を飛ばす。SHOはタップするが、金丸は見て見ぬふり。
するとタイチは技を解除し、金丸の首根っこをつかむ。そしてタイチが手を離すと、金丸はひざまずきながらしれっとセコンドのH.O.Tにリング介入を指示。
EVILたちはタイチにトレイン攻撃を敢行。そしてEVILと裕二郎がタイチを逆立ち状態で捕らえ、東郷が急所にチョップを落とす。ここでH.O.Tは場外へ。
場内は「レッツゴー、タイチ!」コールが発生。だが、SHOはショックアローを狙う。タイチは逆さまに担ぎ上げ、ブラックメフィストの体勢に入るが、禁止技のため金丸が阻止。
再びSHOはショックアローを狙うも、タイチはショルダースルーで脱出。さらにタイチはSHOの突進を金具むき出しのコーナーに自爆させると、タイチ式外道クラッチでカバー。だが、金丸はカウント3をなかなか叩かず、SHOはキックアウト。
怒ったタイチは金丸を殴ろうとするが、踏みとどまる。すると背後からSHOがトーチャーツールで殴りかかる。かわしたタイチはバックドロップの体勢に。
しかし、SHOはトーチャーツールで一撃を食らわせ切り抜けると、エプロンまでタイチを連れ出す。すかさず東郷がパウダーを投げつけるも、タイチはかわし、SHOに誤爆。そしてタイチは東郷をフロントキックで吹っ飛ばす。
すると金丸がタイチを蹴りつけて捕獲。そしてトーチャーツールを持ったSHOに投げつけようとするも、逆にタイチが金丸を投げつけ、目が見えないSHOは金丸を殴りつけてしまう。たまらず金丸は場外へ。
そしてタイチはSHOにアックスボンバーを炸裂。すかさずH.O.Tがリングに乱入し、EVILがタイチを捕らえると、裕二郎はケインで殴りつける。続いてEVILと東郷がタイチにマジックキラーを炸裂。
ここで東郷がSHOをタイチの上に覆い被せ、なぜかEVILがカウントをスタート。だが、タイチはカウント2ではね返す。ならばとEVILはEVILを狙うも、タイチが脱出すると、SANADAがEVILにドロップキック。上村も東郷をドロップキックで吹っ飛ばす。そしてDOUKIが場外のEVILと東郷にトペ・スイシーダを炸裂。
そのDOUKIに裕二郎がラリアット。だが、タイチはレフェリーがいないスキに禁止技の天翔十字鳳を裕二郎にヒット。
ここでタイチは「かかってこい!」とSHOに投げかける。SHOはトーチャーツールを手にしようとするが、タイチは阻止。
SHOは顔面かきむしりからロープに走るが、タイチはフロントキック。さらにエルボー、後頭部へのアックスボンバー、そしてジャンピングキックとたたみかける。
ここで海野レフェリーが代打としてリングイン。するとタイチはタイチ式ラストライドでSHOを豪快に叩きつけ、3カウントを奪取。大乱戦を制し、「KOPW 2023」奪還に成功した。