セミファイナル(第9試合)はIWGP女子王者の岩谷麻優(スターダム)が、ステファニー・バッケル(CMLL)を相手に2度目の防衛戦。岩谷はスターダムの4.23横浜アリーナでメルセデス・モネを破り同王座を戴冠。その後、8.13大阪で林下詩美を相手に初防衛に成功すると、「海外で防衛戦をやる」と宣言していた。
対する挑戦者のバッケルは、10.28ラスベガスでIWGP女子への挑戦をアピール。バッケルは今年の5.21ロングビーチで開催されたSTRONG女子王座決定トーナメントに出場し、1回戦でモネに敗れるも好勝負を展開。現在、CMLL女子王座と同女子タッグを保持する実力者が、岩谷に襲いかかる。
岩谷はベルトを携え入場。
開戦のゴングが鳴ると、ロックアップからバッケルは岩谷の腕を取ってコントロール。岩谷は切り抜け、ここからテクニカルなリストの取り合いに。
そして岩谷はヘッドロックを決めるが、バッケルはロープに押し込む。続いてロープワークの攻防となり、それぞれドロップキックを繰り出すも、これは互いにかわす。そしてカバーの応酬から、両者は一旦距離を取る。スリリングな攻防に場内は拍手が巻き起こる。
続いて岩谷はソバットをお見舞い。バッケルは突進するが、切り抜けた岩谷は低空ドロップキックをヒット。
追撃を狙う岩谷の髪をつかんだバッケルは、トラースキックで反撃。さらに岩谷をコーナーに固定し、ドラゴンスクリューをお見舞いする。
続いてバッケルは岩谷を肩に担ぐ。岩谷は切り返そうとするが、バッケルは顔を踏みつけてからスライディングレッグドロップを食らわす。
そしてバッケルは首4の字で岩谷を捕らえ、その状態で裏返すと岩谷の顔面をマットに打ちつけていく。さらにバッケルは岩谷をコーナーに何度も打ちつける。
岩谷はエルボーで反撃するが、バッケルはヘッドバットの連発で動きを止め、さらに顔面を踏みつけるラフファイト。
劣勢の岩谷だったが、スキをついてティヘラ。そしてバッケルを低空ドロップキックで場外に落とし、トペ・スイシーダを狙うも、バッケルはキックで迎撃。そしてスワンダイブのフライングクロスボディからカバーするが、岩谷はカウント2ではね返す。
するとバッケルはパッケージドライバーの体勢に入るが、岩谷は脱出。そして突進してきたバッケルにカウンターのトラースキック一閃。
続いて岩谷は高速ドラゴンスープレックスを炸裂し、バッケルは場外へ。今度こそ岩谷はバッケルにトペ・スイシーダを炸裂。
岩谷はバッケルをリングに戻し、コーナー最上段からフライングボディプレス。バッケルがカウント2ではね返すと、岩谷は再びコーナー最上段からムーンサルトプレス。
だが、バッケルは切り抜けてフットチョークで捕獲。岩谷は足をロープにかけてエスケープ。するとバッケルはヘッドバットを連発する。岩谷はバッケルの顔面に張り手を見舞い、雄叫びを上げロープに走ろうとする。しかし、バッケルはバックを取って豪快なジャーマン。
続いてバッケルは串刺しダブルニーからカバー。岩谷がカウント2ではね返すと、バッケルはパッケージドライバーの体勢に。
回避した岩谷はドドンパで叩きつけるも、カバーはカウント2。すると岩谷はトラースキック、バズソーキックからカバー。これもバッケルはカウント2で返す。
ならばと岩谷はツームストンパイルドライバーで突き刺し、とどめのムーンサルトプレスを炸裂。これをバッケルは返すことができず、岩谷がベルト防衛に成功した。
試合後、岩谷が握手を求めるとバッケルもその手を握り返した。