第9試合はIWGPジュニアヘビー級王者の高橋ヒロムが7度目の防衛戦として、石森太二と対峙。
石森は5月のヒロム戦(『BEST OF THE SUPER Jr.』公式戦)で頚椎の負傷し、レフェリーストップ負け。その後、石森は長期欠場を経て10.9両国に姿を表すと、ヒロムに「あの日の続き、このIWGPジュニアを懸けてもらって、お願いしようか?」と宣戦布告。
そして最終前哨戦となった11.2大阪のタッグマッチでは、試合後に石森がバックステージでヒロムからアイアンマンヘビーメタル級王座を奪取。だが、昨日の調印式で石森は「こんなオモチャみてえなベルトいらねえからよ。明日勝ったら、返上する」と、心理戦を仕掛けるように発言。
一方のヒロムは調印式で、「今年の1月4日、東京ドームで4WAYマッチ。石森選手から直接勝つことなく、チャンピオンになったので。石森選手から勝って、初めて自分の腰にベルトを巻こうと、そう誓いました。明日はその日です」と必勝を誓った。
これまでも幾多の激闘を繰り広げてきた両雄、試合後にジュニアの至宝を腰に巻くのは果たして……?
石森はアイアンマンヘビーメタルのベルトを手に、白を基調としたニューコスチュームで入場。ヒロムはIWGPジュニアヘビーのベルトを携え花道を進む。
開始のゴングが鳴ると、いきなりヒロムは前方回転エビ固め。そこから丸め込みの応酬となり、両者は一旦離れる。
続いて串刺し攻撃を巡る攻防から、石森はスライディングジャーマンを狙うも、切り抜けたヒロムが串刺しヒロムちゃんボンバー。
しかし、続く低空ドロップキックは石森が回避し、すばやい動きでスワンダイブ攻撃を狙う。だが、切り抜けたヒロムはトップロープ越えのサンセットフリップ・パワーボムの体勢に。
これを石森はバク転で回避し、エプロンを蹴りつけてヒロムの左腕に旋回式のアームブリーカーを炸裂。
ヒロムはリングに戻ると、コーナーパッドを外す。そして石森は場外のヒロムを捕らえリングに投げ入れると、ハンマーロックの体勢から金具むき出しのコーナーに肩から激突させる。
続いて石森はヒロムの左腕に変形のアームブリーカーを見舞い、コブラクラッチで捕獲。さらにファイヤーマンズキャリーから腕を固め、キャメルクラッチのように捕える。ヒロムは足をロープにかけて必死にエスケープ。
続いてチョップの応酬に。石森は肩を殴りつけてからバイシクルキック。かわしたヒロムは横入り式エビ固めへ。
だが、石森はYes Lockの体勢から十字架固め。ヒロムはカウント2ではね返すも、肩を押さえて苦悶の表情。
さらに石森は肩を殴りつけロープへ。するとヒロムは追走し、ハサミワザを繰り出す。そしてヒロムは石森の串刺し攻撃をかわし、串刺しヒロムちゃんボンバーから今度こそ低空ドロップキック。
石森が場外にエスケープすると、ヒロムはエプロンを走り抜けショットガンドロップキックを炸裂。そしてヒロムは石森をリングに投げ入れ、ファルコンアローを決める。
石森がカバーをカウント2ではね返すと、ヒロムはターンバックル・デスバレーボムを狙う。しかし切り抜けた石森は、延髄斬りからスライディングジャーマンスープレックスを炸裂。
そして石森は場外のヒロムを肩に担ぎ、TKOのように鉄柵に落とす。ヒロムは脇腹を押さえて悶絶。
ヒロムがカウント15でリングに戻ると、石森は左肩にミサイルキック。さらにコーナーパッドに左肩を打ちつけ、ショルダーバスターを炸裂。
石森は気合いの雄叫びを上げ、ラ・ミスティカへ。だが、ヒロムは空中で受け止め、TIME BOMBを狙う。
しかし、石森が回避。そして打撃の攻防からヒロムはロープへ。石森は追走するも、かわしたヒロムはロープの反動を利用してジャーマン。だが、石森も負けじとジャーマン。続いてラリアットの相打ちでダブルダウンに。
先に立ち上がった石森は串刺し攻撃へ。これをヒロムはカウンターのフロントスープレックスでコーナーに投げつける。石森はうまくセカンドロープに飛び乗るが、ヒロムが横入り式エビ固めの要領でパワーボムをお見舞い。
石森がカウント2ではね返すと、ヒロムはターンバックル・デスバレーボムを今度こそ炸裂。そしてTIME BOMBの体勢に入るも、石森は丸め込みで切り返し、そこからスタイルズクラッシュを狙う。
だが、ヒロムは切り抜け、名もなきヒロムロールへ。石森が回避すると、ヒロムはTIME BOMB 1.5を炸裂しカバー。だが、カウントは2。
ヒロムは先に身体を起こすと「立て、石森!」と叫び、ヒロムちゃんボンバーをお見舞い。そしてTIME BOMB IIを狙うが、石森は体勢を逆さにして持ち上げサイファーウタキを炸裂。
続いて石森は串刺しラリアット、さらにコンプリートショットを食らわせ、コーナー最上段へ。ここで石森はファイヤーバードスプラッシュを発射。
ヒロムがかわすと、石森は着地し、ラ・ミスティカへ。だが、ヒロムは空中で受け止め、ビクトリー・ロイヤルの体勢に。
しかし、石森は切り抜けてBone Lockで捕獲。ヒロムが逃れようとすると、石森はリング中央に運んでブラディークロスを狙う。
だが、ヒロムは回避し肩に担ぎ上げ、TIME BOMBを炸裂。しかし、石森はカウント2で意地のキックアウト。
ならばとヒロムはヒロムちゃんボンバーへ。しかし、石森は切り抜けると、ヒロムをレフェリーに衝突させてから、ポップアップしてうしろ足で急所蹴り。
続いて石森は外道クラッチを決めるが、ヒロムはカウント3寸前で必死にはね返す。すると石森はブラディークロスの体勢に。
だが、ヒロムは切り抜け、ショートレンジのヒロムちゃんボンバー。そして「立て、オラ!」と叫び、石森に渾身のヒロムちゃんボンバーを炸裂。
続いてヒロムはTIME BOMB IIへ。だが、石森はBone Lockで切り返し、雄叫びと共に絞め上げる。
ヒロムが逃れようとすると、石森はリング中央に戻してさらに絞め上げる。ヒロムは死に物狂いで何とかロープエスケープ。
ならばと石森はヒロムを引きずり起こし、ブラディークロスへ。だが、脱出したヒロムはトラースキック。
すると、石森もカウンターのジャンピングニーで反撃。そしてラ・ミスティカで飛びかかるも、こらえたヒロムは名もなきヒロムロール。
石森がカウント2ではね返すと、ヒロムはクラッチを捕らえたまま、改良型の名もなきヒロムロールで押さえ込み、執念の3カウントを奪取。ヒロムが大接戦を制し、7度目の防衛に成功した。