NEW DIMENSION

日時: 2009年2月28日(土) 18:00開場　18:30開始
会場: 東京・後楽園ホール
観衆: 1600

第6試合 30分1本勝負
NEW JAPAN CUP スペシャル6人タッグマッチ

ミラノコレクションA.T.
石井智宏

井上亘
矢野通

中邑真輔
真壁刀義

境界線

14分48秒　ジャックナイフ式エビ固め

レフェリー｜レッドシューズ海野

MATCH REPORT

「NEW JAPAN CUP 2009」にエントリーする6選手が揃ったセミファイナル。
　因縁の井上と石井がゴングを待たずして攻防を展開したり、矢野が中邑組にペットボトルの水をぶちまけたりと、リング上は混乱。そんな中で試合のゴングが鳴らされ、トーナメント1回戦で激突する中邑と真壁、ミラノと矢野、井上と石井が攻防を繰り広げる。
　その後、井上と矢野の攻防に。井上は矢野を敵コーナーへ突き飛ばし、控えの石井を挑発。石井がリングインしてくると、逆水平チョップ合戦を繰り広げた末、コーナーでの逆水平チョップ＆グーパンチを交互に打ち合うまでに発展。互いに意地と意地を激しくぶつけ合う。
　井上が、石井にマウントパンチを放っていると、真壁＆矢野が救援に入る。すると、井上は、その2人をスピアーでまとめて蹴散らし、再び石井を攻撃。ところが、矢野に場外から足を掴まれて転倒。そのまま場外へ引き込まれてしまう。
　ここからG・B・Hは、井上を集中攻撃。得意の反則・ラフ殺法で井上をじわじわと苦しめ、石井は「最初だけなんだボケ！」と罵声を浴びせる。井上の苦戦が続く中、控えのミラノが「亘」コールを観客に煽る。これで会場に「亘」コールが起こると、井上は真壁の串刺し攻撃を両足でブロックし、ミサイルキックで反撃成功。ようやく自軍コーナーへ生還する。
　タッチを受けた中邑は、真壁、矢野に飛び膝蹴り、石井にパワースラムと、1人でG・B・Hを蹴散らす。しかし、真壁は、中邑のリバースパワースラムを不発させ、ラリアット2連発で応戦。すると、中邑がすぐに回し蹴りで対抗し、共にダウン。それぞれ自軍コーナーへ下がる。
　ミラノと石井の攻防になると、ミラノは、「井上！」と呼び込み、石井にニーリフトを打たせる。そして、中邑が石井を攻めている間に、両手を広げながら入念に構え、渾身のトラースキックを石井にクリーンヒットさせる。
　これで勢いに乗ったミラノだったが、矢野の場外からの妨害で動きを止められ、石井にラリアットを見舞われてしまう。
　反撃に出た石井は、パワーボム、ラリアット、垂直落下式ブレーンバスターでミラノに連続してピンフォールを迫る。だが、中邑と井上のカット、ミラノの自力キックアウトでいずれも3カウントならず。
　ミラノの救援に入った井上が、石井に強烈な張り手。ミラノは、これでグラついた石井をジャックナイフ式エビ固めで素早く押さえ込んでピンフォールを奪取。中邑、ミラノ、井上が勝利した。
　
　試合後、石井は、敗れた腹いせにラリアット、垂直落下式ブレーンバスターで井上を攻撃。井上は、吉橋の肩を借りて退場した。

COMMENT

ミラノ「俺は絶対に！最後まで諦めない。分かるか？やられてもやられても、針の穴をおもいっきり開いて逆転してやる。G・B・Hよ、矢野！ NEW JAPAN CUP（3/8名古屋の1回戦）待っとけよ。明日、俺はよ、でっかい仕事があるからよ。ノアだよ、ノア（プロレスリング・ノア3/1日本武道館大会）。後藤洋央紀が出ると思って待ち構えていたかもしれないけどよ、俺が行ってやるよ。明日、俺と真輔で目にもの見せてやる」
中邑「ノアですか？みんな注目しているようだけど、NEW JAPAN CUPも重要なんでね。とにかく明日、ミラノと俺で杉浦貴ともう1人若いの（潮崎豪）、きっちり倒して。自分らのための武道館の大会だから。新日本のファンも来るでしょうけどね。まぁ、きっちり勝って緑のリングの上にストロングスタイル。刻みつけて帰って来ますよ」
井上「（ミラノと中邑が去ったあと）石井……。逃がさないからな……」

真壁「オー、気持ちよかったよ！この野郎!! 中邑さんよ!! 正々堂々とやろうぜ! 正々堂々とよ」
石井「よし! オイ! また大の字になったの誰だ? 何回目だ? 言っただろ。ずっとこんな感じだって。アイツ（井上）の思い通りにシングル（マッチ）決まった。アイツよりもよ、俺のほうがシングル楽しみだ。最終決着か? まだ分かんねぇぞ」
※矢野はノーコメント