Circuit2009 NEW JAPAN ISM

日時: 2009年2月15日(日) 16:30開場　17:00開始
会場: 東京・両国国技館
観衆: 9300

第8試合 60分1本勝負
IWGPタッグ選手権試合ハードコアマッチルール

（第52代王者組）
（挑戦者組）

ブラザー・ディーボン
真壁刀義

ブラザー・レイ
矢野通

境界線

17分50秒　3D→エビ固め

※王者組が初防衛に成功

レフェリー｜タイガー服部

MATCH REPORT

　“MVP”真壁＆矢野が、王者組のチーム3Dに奇襲攻撃。真壁がディーボン、矢野がレイを捕まえ、ハンマースルーして衝突させようとする。ところが、チーム3Dはぶつかるギリギリでピタッと止まってハイタッチ。真壁、矢野にラリアットを食らわせてお返しする。
　その後、レイは真壁、ディーボンは矢野を国技館内の桝席まで連れて行き、長時間にわたって痛めつける。
　場外カウントがとられない“ハードコアマッチルール”の特性を序盤からフル活用したチーム3Dは、鉄製のダストボックスや鉄製のトレーなど、様々な凶器をリング内へ投げ入れる。すると、真壁、矢野は、竹刀でディーボンを殴打して反撃。その後、真壁はチェーン、矢野は竹刀でディーボンをさらに攻め立てる。
　ここから“MVP”が試合の主導権を握ると思われたが、レイが背後から真壁を攻撃し、ディーボンを救出。そして、チーズグレーター（固形のチーズをおろす道具）で真壁の顔面を擦って大流血させる。
　その後、レイは、「真壁！」と声をかける控えの矢野を竹刀で殴打。そして、ディーボンが足4の字固めで捕獲した真壁を、鉄製のプレートで何度もぶん殴る。
　その後、合体バックドロップなどを食らい、苦戦が続いた真壁だったが、チーム3Dに鉄製のダストボックスで何度殴られてもダウンせず、ゴリラのように腕で胸を叩いてアピール。そして、チーム3Dを両腕ラリアットで同時に蹴散らし、ようやく矢野のもとへ。
　替わって入った矢野は、レイの串刺しボディアタックをディーボンへ誤爆させ、レイに投げっ放しジャーマン。さらに、コーナーへ追いやったディーボンを設置したラダーごとイスで殴打するなど、チーム3Dに猛反撃。そして、真壁はエプロンから鉄製のダストボックスでレイを殴打し、さっきのお返しをする。
　真壁は、矢野のマンハッタンドロップからラリアットでレイをカバー。すると、ディーボンがレイを救援。チーム3Dは、MVPの2人を鉄製のプレートで殴打。そして、ディーボンが、真壁、矢野の急所へそれぞれダイビングヘッドバットを落とす。
　これで再び試合の主導権を握ったチーム3Dは、リング内にテーブルを2本設置。レイが真壁、ディーボンが矢野をコーナー最上段からのパワーボムでテーブル上へ叩きつけ、同時フォールへ。しかし、カウント3ならず。
　ここでチーム3Dは、“G・B・H”と書かれた黒いテーブルをリング内に置く。だが、今度は逆に真壁、矢野がコーナー最上段からの合体パワーボムでディーボンをテーブルに投げ捨てる。
　すると、ここでレイが真壁のチェーンを自らの腕に巻き、矢野にチェーンラリアット。だが、真壁はパワースラムでレイを投げ、チェーンを取り返す。そして、レイにチェーンラリアットを放つが、ディーボンがここで素早くリングイン。2人で真壁を持ち上げ、合体技3Dからピンフォールを奪取。MVPを返り討ちにし、初防衛に成功した。
　
　“3度目の正直”に失敗したMVPに対し、レイは「マカベ、ヤノサ〜ン！ガンバッテクダサ〜イ！」と、1月4日東京ドーム大会と全く同じ、屈辱的な言葉を浴びせる。そして、「ドウモアリガトウ！」と、声援を送ってくれた日本のファンに感謝していた。

COMMENT

ディーボン「ワシらは、最初に日本へ来た時から、自分たちが世界一のタッグチームであることを何度も証明している。今夜もそれと同じことじゃ。奴ら（真壁、矢野）には3回もチャンスをやり、結局3回ともワシらが勝った。今後一切、ワシらを上回るチームは出てこないじゃろう」
レイ「日本にくるたびに色んなことを言ってきたが、すべて実現しているじゃろう。ワシらがナンバー1タッグチームではないと疑っているマスコミはここにいるのか？ニュージャパンは、もっといいチームを見つけてIWGPタッグベルトのために、ワシらとタイトル戦をやらせるべきじゃろう。マカベは『3度目の正直』と言っておったようじゃが、アメリカでは『3ストライクはアウトになる』と言うんじゃ。奴らを東京ドームで2回倒し、このスモーアリーナ（両国）でも倒した。奴らにはもうチャンスをやる必要はない。コジマ（小島聡）、テンザン（天山広吉）！コジマ、テンザンはいったいどこにいるんじゃ？（『次の防衛戦は日本？アメリカ？』）キューバはどうじゃ？」
ディーボン「どこでやっても結果は一緒じゃからな。『ワシらより強いチームがいれば出て来い』と言って、マカベとヤノが出てきた。しかし、結局結果は同じ。ワシらがナンバー1であることを証明した」
レイ「偉そうに言ってるわけじゃない。これが紛れもない現実なんじゃ。ワシらより強いと自信があるチームがいるなら、誰でも挑戦してくればいい。ワシらは本当の実力を持ったタッグチーム。ワシらが最後の“オールドスクール”のタッグチームなんじゃ。もし、ワシらがいなくなれば、本当の意味でタッグチームと呼ばれる者はいなくなる。（『天山＆小島を次の挑戦者に指名する？』）おかしい話だと思わないか？本来、奴らは（1/4）東京ドームに出て来なければならなかったのに、出て来なかった。そこから見もしないし、ウワサすら聞かない。いったい、奴らはどこで何をやっておるのじゃ？そして、なぜチャンピオンがチャレンジャーを追いかけて行かなければならないんじゃ？（『次の挑戦者に対して言うことは？』）お前ら、分かってるのか？ワシらは数々の世界タイトルを総ナメにしておる！ ECW、WCW、WWE、オールジャパン（全日本プロレス）、ニュージャパン、それから……」
ディーボン「TNA！」
レイ「そう、TNAじゃ！これ以上何も言うことはないじゃろう。100年の歴史でもそんなタッグチームは、どこにもおらんじゃろう？ほかに誰がいると言うんじゃ？ビールはいらないか？（とマスコミにビールをすすめる）アリガト（と言ってディーボンと共に去る）」

矢野「ふざけんな！なんもあるか！来んじゃねぇ、コラ!!」
※真壁はセコンドの肩を借りながら「ファ○ク！」と一言だけ吐き捨てて控え室へ。